Am29116 Bit Slice Microprocessor

AMD社のAm2901ファミリは、コントローラやマイクロプロセッサより高速演算を行うための構成部品として使われてきました。特に演算プロセッサとして利用する場合、最低でも16 bit幅のALUが必要だということで、Am2901を4個とか8個とかいう単位で使用する場面は結構ありました。初期のバイポーラLSIでは集積度から4 bit幅のビットスライス構成が適切な切り分けかただったとしても、バイポーラプロセスの集積度が上がってきたり、MOSプロセスでもかつてのバイポーラロジック並みのスピードと1桁大きい集積度が得られるようになってくると、ひとつのチップにAm2901を複数個集積することが可能となります。
そんな技術的背景を受けて、Am2901を最初から4個組み合わせて16 bit ALUとしてしまったのがAm29116シリーズです。

Am29C116
傷だらけですが、52 pin DIPです。64 pin DIPから12 pin分切り取ったようなパッケージ。
 

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