PIC16C84

Microchip社の組み込み用マイクロプロセッサがアマチュアの間にはやったきっかけが、このPIC16C84でしょう。自作できる程度の回路を用意するだけでプログラムの書き込みが可能であるばかりか、書き直しも自由にできるシングルチップマイクロプロセッサだったわけです。素子自身も、プラスチックパッケージであることから類推できるように、安価に供給されましたし。電源電圧範囲も低速クロック動作なら2 Vから動作するなど広く、消費電流も少なくて、単三乾電池2本で動いてしまうのですから、簡単です。
命令体系は、1語14 bitになってPIC16C5xあたりより強力になっていますが、あいかわらずのアクの強さで、プログラミングするのに便利とは思いませんけどね。
18ピンパッケージで、13本のI/Oを制御できるので、電池動作のおもちゃなんかには便利ですよ。

PIC16C84

上がPIC16C84-04で廃品種です。下はPIC16F84-10で、プログラムメモリがフラッシュメモリ化した他、細かいところに差があって、登場初期には混乱の原因になりました。

命令はPIC16C71などと共通の14 bit系です。
 

Return to IC Collection