MC146823はCMOSプロセスで作られたMC146805E2用のパラレル入出力インターフェースです。とはいえ、バスインターフェースがMC146818と同じくMOTEL回路になっているため、MC6801などの他に8085などのIntel系プロセッサにも接続できて、案外汎用性があります。
MOTELってのはMotorola type MPU signalsとCompetitior type MPU signalsの両方にインターフェースできると主張しているけれど、本来どんな単語の略かといえば、MOTorola and intEL bus compatibilityの大文字部分だってことで、お茶目な名称ですね。
特徴は、24本の入出力ができ、各端子ごとに入出力の方向を指定でき、またハンドシェーク入出力にも対応できること。CMOSで3 Vから動作し低消費電力であること。多様なCPUと接続できることなどですか。
内蔵レジスタが16本ありますが、MOTEL回路でアドレスとデータバスがマルチプレクスされているため、40ピンのパッケージのうち24本をI/Oに使え、割り込みやタイミング信号などに6本しか使わないですんでいます（残り10本のうち2本が電源、さらに残り8本がバスライン）。
豊富に供給されて価格が安くなっていれば、8255AやMC6821より使いやすいのでありがたかったのですが、手に入りにくく高めの値段でしたから、あまり使えませんでした。いや、8255AやMC6821が極端に安かったのがいけないというべきなんでしょうかね。
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