Programmable HDLC/SDLC Protocol Controller

以前は大型コンピュータと端末の接続、あるいはグローバルなネットワークを構成するシリアル通信に、1200 bpsから64 kbps程度の速度の同期式シリアル通信がよく使われていました。IBM社はバイト単位の伝送を行うBysyncプロトコルの同期通信も使用していましたが、さらにビット指向で広範囲の応用に適した高性能のプロトコルが開発され、ISO/CCITTではHigh level Data Link Control (HDLC)、IBM社内ではSyncronous Data Link Control (SDLC)という名称で規格化されました。

8273
40 pinプラスチックDIPのP8273。

Intel社の8273は、このHDLC/SDLCプロトコルの通信を実行するための専用LSIです。HDLC/SDLCプロトコルに対応したLSIにはZilog社のZ80 SIOが有名ですが、Z80 SIOと異なりHDLC/SDLC以外の通信には対応できませんし、1チャネル分の回路しか内蔵していません。その分、モデム制御端子も豊富で、DPLLなどの周辺回路もいろいろ内蔵し、プロトコルシーケンスの自動サポートも充実しています。

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