クロックジェネレータとシステムコントローラ

8080Aは9V振幅の非対称2相クロックを必要としますし、メモリの読み書きタイミング信号もそのまま使える信号を出力しているわけではなくて外部でCPUの状態を読み取って作成する必要があります。そのために必要となるのが専用のクロックジェネレータ8224とシステムコントローラ8228, 8238です。8228が普及していたと思いますが、8238はSTSTB*信号からMEMW*やI/OW*を作成するため、それらの信号のパルス幅が8228よりも広くなっているという特徴を持つ8228の姉妹品です。ただし、そのようなタイミングでは8255などが誤動作するため(8255Aなら誤動作はしない)、あまり使われなかったのでしょう。

8224, 8228, 8238
8224(写真上)は16ピンで18.432 MHzの水晶振動子を接続することによって2.048 MHzの非対称2相クロックを作成する他、リセット信号や他のタイミング信号も生成します。
8228(写真中央)と8238(写真下)は8080Aのデータバスバッファを兼ねながら、データバスに出力されるステート信号を解読してメモリやI/Oの読み書きタイミング信号を作成します。

どれもバイポーラプロセスで作られています。

Return to IC Collection.