H8/330

H8/330はH8/300 CPUコアにさまざまな周辺機能を組み合わせたシングルチップマイクロコンピュータです。メモリは16 KByte ROM、512 Byte RWMを内蔵しています。タイマカウンタの類は、16 bitのフリーランニングタイマモジュールが1チャネル、8 bitのタイマモジュールが2チャネル、さらに8 bitのPWMタイマが2チャネル内蔵されています。PWMタイマは1/250の分解能でデューティ比をプログラムした周期信号を出力でき、細かい電力制御を可能にする回路です。シリアルインターフェースは1チャネルですが、調歩同期式にもSPI風のクロック同期式にも使用できますし、制御信号も充実しています。さらにA/Dコンバータも内蔵しています。8 bit分解能ですが、8チャネル分の入力を備え、外部トリガ動作やスキャンモードでの動作も可能です。15 Byte分のデュアルポートRAMも装備していて、別のプロセッサのスレーブプロセッサとして動作させることも可能です。もちろん、これらの機能端子も任意に単純な入出力ポートとして使うことも可能で、入出力端子58本、入力専用端子8本まで利用可能です。

HD6473308
16 KByteのOne Time EPROMを内蔵しているHD6473308。84ピンPLCCパッケージ。

写真のEPROM版のほか、マスクROM版のHD6433308やROMなし版のHD6413308も用意されていました。通常のパッケージとしては写真の84ピンPLCCのほか、80ピンQFPもありますが、ピンの足りない4本分は電源のVss端子が削られていて、特に機能的に削られた点はありません。

Return to IC Collection