11/16 (Sun) He's got a ticket to ride


いよいよ今日はイタリア最後の日。
しまやんと私は 15:30 発の飛行機でリヨンへ。
石田さんは 11:40 発で成田へ。

疲れが取れずベッドでうだうだしている間に石田さんは荷物をまとめて 日本へ帰っていった。いつまでもうだうだしているわけにもいかないので とりあえず外へ出てしましまのチノパンを洗濯する。

ホテル近くのコインランドリーに入る。大小いくつものドラム式の洗濯機が 並んでいるが、日本と違うのは集中管理方式で、先に空いているドラムに 自分の洗濯物を入れてから自動販売機のようなマシンにお金を入れて 洗濯機を指定するというもの。

洗剤2,000リラ、洗濯6,000リラと日本よりちょっと高めか。 洗剤の買い方がわからずうろうろしていると管理人らしきインド系の おっちゃんがやってきて8,000渡せという。おっちゃんはカートから 洗剤を取り出して洗濯機に入れている。

ぼられたか?と思ったがおっちゃんは6,000リラを販売機に入れて我々に マシンの使い方をインストラクションしてくれた。 他にはアメリカ人らしきじーちゃんと地元のおばちゃんが洗濯している。

服を盗まれるといやなので、中でずっと終わるまで待っていたが、 それほど危なそうだとは感じなかった。 向かいのバールでコーヒー飲むぐらいなら大丈夫か。

乾燥機も同じように使って洗濯終了。

駅前のバールで朝食を取る。

ここのねーちゃんも派手というかなんというか、ないすばでーな
美人なのだが、黒いアイラインを上下ぶっとく引いていていかにも
イタリア風というかクレオパトラも真っ青というか。

10時になったので、チェックアウトして荷物を駅の一時預かりに 置いて駅の近くをぶらぶらする。 雑誌に出ていた2軒目のワイン屋を探してみるが、日曜ということも あってか人通りはほとんどなく、まわりの店もほとんど 閉まっていて閑散としている。

店の前まで行ってみるとやはり閉まっていた。 貼紙を見ると、通常は日曜も営業なのだが、今日は選挙につきお休みとある。 結構大きな店で品揃えも多そうだ。昨日来ていればよかった。残念。

帰ろうとすると、日本人らしきTVクルーが1boxバンで乗り付けてきて、 閉まっているのを見て、現地コーディネーターらしき女性が携帯電話で 電話している。何の番組だろう、有名になっちゃったらやだよね、 などと言いつつ立ち去るとうるるん滞在記でこの店が紹介されていた。 開店していたらあれこれオリーブオイル舐められたのか(^^;;

それから三越なら日曜も開いているだろうと思って別に意味もなく レプブリカ広場まで歩いて行ったら三越も閉まっていた。 おそるべしイタリア(^^;;

近くの本屋が開いていたので入ってみる。しましまはフランスの 地図を探しているがなかなか良いのがみつからないようだ。 私は vini di italia というTシャツと絵葉書を買った。

絵柄は、ワインをこぼしたかのような赤いしみが縦横に 4x5ほどならんでいる。その下にそれぞれ Barolo とか Chianti とか Montepulciano などとワインの名前が書いてある。

それぞれ少しずつしみの色合いが異なるのが芸が細かい。 おまけに一度洗っただけで袖の付け根がほつれ始めたのが さらにイタリアというか。(-_-;;

駅まで戻って中の本屋や土産物屋をぶらぶらする。 小さいブースがあって、サルデーニャフェアをやっている。 サルデーニャのワイン、リキュール、パスタ、チーズ、ハム類などを 売っていた。帰り間際だったらあれこれ買ったかもしれないが、 それほど強くひかれるものはなかった。本屋でポケットサイズの 伊和、和伊辞典を買ったが、良く見てみると使えなさそうだ。

テルミニからフィウミチーノ空港行きの直行便は4,5年前から運行されている。 時刻表を見ると、入って一番右手のホームから出発することになっている。 30分ぐらい前から待っているとホームの表示はなぜかトリノ行きと なっている。12:10のトリノ行きが出たあと20分でフィウミチーノ行きが 出るとはおかしいなと思いつつ待っている。そうこうするうちトリノ行きの 列車が入って来るがなかなか出発しない。

12:25になってもトリノ行きはまだ出ない。おかしいなと思って駅員に 確認してみると、出発ホームが変わっていた。 そういえばホームのトリノ行きの表示の下に何か小さく書いてあったな…

ホームの端まで500mぐらい歩いた先に別のホームがあるという。
あわててカートを押しながらホームを走っていく。

なんとか無事間に合い、フィウミチーノに向かって出発。 以前朝の便に乗ったら、かなり混んでいて座れなかったことがあったが、 今日は空いていて、向かいあわせ4人がけの席を二人で使っている。

意外に早く13時過ぎに空港についた。 発着案内によればA,B,C,Dと4ブロックに別れたチェックインカウンターのうち A,Bブロックならどこでもチェックインしてよいらしい。 空いているカウンターで聞いてみると、まだ始まっていないとのことなので 脇のバールでごく簡単に昼食をとる。

しましまが並んで、私が荷物を見ているが、混んでいる上におっちゃん 一人なのでなかなか注文を取ってもらえない。やっと順番が回ってきた 後は客はいなくなってがらがらだった。タイミング悪し。

待っているうちに発着案内の表示が変わるかと思ったが変わらない。 そろそろいいだろうと、チェックインしようとするが、開いているカウンターは どこも長蛇の列で、おまけに一人一人がやけに時間がかかってなかなか 進まない。前の夫婦も妙に時間がかかったあげく他に回されている。 なんだかなー、さすがイタリアじゃ〜、と思いつつやっと自分の番になる。

チケットを見せると兄ちゃんはいきなり、AFのカウンターに行けと ぬかしやがる。なに?そんなことどこにも書いてないぞと思いつつ カートを押してAFのカウンターを探す。

AFの切符売りのカウンターがあったので、ねーちゃんにこれはどこっすかと 尋ねてやっとAFのカウンターへ。 いざチェックインしようとすると、しましまの切符がない。

最初のカウンターで切符出して、次は切符売るカウンターに行ったから、 そのへんのどこかに落ちてるんじゃないの、と探しに行くが、どちらにも みつからなかったようだ。しましま半泣き。

どうしたもんかのー、と思いつつ再度チケットを探しに行ったしましまを 待っている。そのうち、先ほどのAFの切符売りのおねーちゃんが 誰かが拾ったのを渡してくれたようで無事帰ってくる。

待っている間にさっきのカウンターで前に並んでいた夫婦がやってきて 先にチェックインする。

なんかあったんすか?
いやー、友達がチケット無くしたみたいで…(^^;;

やっとチェックイン出来ると思ったら、なんだか文句を付けられる。 このシールは予約変更している証拠だから、事前に代理店で裏書き しないとだめだと言われても聞いてねえよー、とダチョウ倶楽部化しつつ 文句を言うと、まあ今回だけつーことでやっとチェックイン終了。 搭乗は15:00からだから、と言われた時には15:00をわずか過ぎていた。

すでに搭乗は始まっていてゲートの前には列が出来ている。 前に並んだのは先ほどのフランス人夫婦。

チケット見つかってよかったすね。どもども、つーか。

機体はエールフランスでもアリタリアでもなく知らない会社だったが、 乗務員はAFだった。機内放送をきいていると、どうやらリヨンが最終 目的地ではなく、そこからストラスブールまで飛ぶようだ。

隣に座ったのは赤毛でそばかすないかにもイギリス人なねーちゃん。 ストラスブールで乗り換えてロンドンまで行くんだけど、乗り継ぎの 時間がなくて心配なの、と言い残して爆睡こいていた。

こうして我々は日本ナショナルチームのプレーオフの結果を知らないまま イタリアを飛び立って行ったのであった。

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text and photo: nigel@st.rim.or.jp