Nov.25 (Sat) "最後の悪あがき"


朝食をホテルの食堂でとる。パンにカフェラッテ、特筆するべきものはない。
イタリアはあまりパンがおいしくないのが残念(ただし朝食に出る砂糖の
かかった甘いのはまあまあいけるが)。ドイツ、オーストリアはおいしかった。
もっとも、他のもので死ぬほど腹一杯食ってるのでパンの入る
余地などないのだが。

10:30 頃に出発すればお昼前には空港に着くだろうと考える。まだ1時間半ほど 時間があるので、ホテルのまわりで最後の買い物をすることにする。 といって飛び込むところが市場とスーパーマーケットと食材屋だから なにをかいはんやである。(-_-;;

市場に行ってサフランパウダーが少量ずつパックされてるものを探すが、 なかなか見つからない。やっと一個だけあった。他にもないか?と聞いたが、 ないとのこと。風間さんは酒屋で平野さんご推薦のグラッパを買っていた。 ちょっと高いがいける、とのこと。シャルドネだったか(なんだっけ?)。 帰ってきてから飲んだが、たしかにおいしかった。(^o^)

外の食材屋に行く。ウィンドウにポルチーニを練込んだパスタ(長さ50cm ぐらいのフェトチーネ)が飾ってある店だ。去年ローマでこのパスタを お土産に買って帰ってきた。茹でると茹で汁が真っ茶色になって なんともあれである。においも強いので、合わせるソースを考えるのが 一苦労。こういう時はバターであえてパルミジャーノをかけるだけ、 というのが一番無難なようだ。

中に入ってみると、ポルチーニのペンネがあったのでそちらを買うことにする。 こちらのほうがあわせるソースの幅が広いだろうか。どうかな。 ペンネのしっかりした歯応えを考えると、かえって難しいだろうか。 またまた難題をかかえてしまった。(^^;;

この手の物が 500g 13-14,000 リラ、約千円。現地でもかなり高い値段であるが、 日本に来ると3倍以上の値段になるから驚きである。買うのは物好きだけ だろうけど。俺も1年に1回ぐらい食えればいいかな、てな感じ。(^^;;
風間さんは DeCecco のデュラムセモリナ粉を買っていた。1kg 2000 リラ。 約150円。そんなものもあるのね。

最後にホテルの近くのスーパーにはいる。スーパーなので高級食品はない。 普段日常で食べるような物ばかり。肉類も既に切り分けられたものが プラスチックのパックに入って売られている。このあたりは日本のスーパーと 同じである。でも生ハム、サラミやチーズの類の種類の豊富さは日本の比では ないけど。比べるのが失礼か。(-_-;;

何種類かあった米のうちよくわからないがとりあえず一袋、1kg 買ってみる。 先日リゾットを作ってみたが、タイ米のように細長い奴ではなかった。 食感もタイ米より粘りがあって、どちらかといえば日本の米に近い。

市場では、でかいズタ袋に入った米を計り売りしてくれる。 何種類もあってよく覚えてないのだが。平野さんによれば、リゾット用、 サラダ用などと用途別に分かれていたとのこと。

瓶詰めのアンチョビの小さいのを一つ。瓶詰め、というのがミソ。 缶詰だとなかなか一人暮しでは使い切れないのだ。(^^;;
平野さんはアマロを一本買っていた。ここでもサフランパウダーを探したが、 なかった。ミラノでも稀少なのだろうか。

皆何がしかの食材を仕入れてホテルの前に戻る。なんとなく名残惜しくて ホテルに入れず、前でぶらぶらする。(^^;;

いつまでもぶらぶらするわけにもいかず、チェックアウト。荷物を持って 車の前までいく。「じゃあ、また、日本で。」とよくわからない(^^;; 挨拶をして別れる。

昨日 Alfa Romeo の本社へ行ったのと同じ道を通って空港へと向かう。 途中の SA で給油。ここもしっかりセルフではなかった。(-_-;; autosprint やら gazetta dello sport やら雑誌を買い込む。

いきなり渋滞する。かなり先まで続いているようだ。渋滞の中では じいちゃんが前方不注意してねえちゃんの運転する車に軽くぶつけている。 ねえちゃんは車を止めさせて確認。どこでも一緒のようだ。

このまま空港までずっと渋滞で飛行機に間に合わなかったらどうしよう、 などと考える。飛行機に乗れなかったらホテルに戻っておいでよ、(^^;;と 平野さんに言われたのを思い出すが、いざこういう状況になると洒落にならない。 結局20分ぐらい渋滞は続いただろうか。工事渋滞であった。

その後は無事渋滞も迷うこともなく空港に到着。12:00ぐらいか。 レンタカーを返して飛行機のチェックインをしなければいけないのだが、 車をどこに止めたらいいものかさっぱりわからない。

ミュンヘンの空港では、アウトバーンから案内標識に従って走れば レンタカー会社の駐車場ビルに着いただったのだが、案内標識もない。 とりあえず、出発ロビーの前に車を止めて風間さんに番をしてもらう。 案内に聞きにいくと、オフィスは到着ロビーにしかないとのこと。(-_-;;

到着ロビーまで走っていく。オヤジ2人がチェックアウト手続き中で あれこれ係員とやりあっていてなかなからちがあかない。そうこうするうちに 別の係員が来たので聞いてみる。

車を返したいんだけど、といって伝票を出す。
キーは?外に止めているんでつけたままだ。どうしたらいいの?
外に出て左にいくと、レンタカー用の駐車場があるからそこに止めて、 ガソリンの残量と走行距離をチェックして戻ってこい、とのこと。

またまた出発ロビーの前まで走っていく。ぜえぜえ。
車を駐車場に止めて荷物をカートで運ぶ。お土産やら何やらで重くなって いるので、どアンダー出まくりであやうくコースアウトである。(^^;;

18,001 km -> 18,999 km, 走行距離は 998km であった。
あとはクレジットカードで請求が来るから、とのこと。ドイツはその場で トータル料金の計算をしてくれたんだが、このへんがイタリアなのかな。 でも 145 にはずいぶん楽しい思いをさせてもらったような気がする。 イタリアに来たらやっぱり車に乗らなくちゃ。

チェックインするといきなり別々の席とのこと。ただでさえ混んでいる便で ある上に、ローマからかなりの客が乗ってきているのだろう。 交渉する気にもならずとっとと諦める。
風間さんとずーっと隣あわせで座っていたってうれしくないし。(^^;;

出国手続きする前に売店をぶらぶら。ここでもレース雑誌など買う。 手続きをしようと思って列に並ぶ。並んでいる間によく見ると様子がおかしい。 さらによく見たら、免税手続きの列であった。日本人ばっかり。凸(-_-;;

免税手続きが必要なほど高価なものは買っていないのでとっととぶっちぎる。 出国手続きも無事終了し、免税店へ走る。リラがまだ15,000円ほど残っている ので使ってしまおうと思う。へらがもの店はあったが、男性用の靴はなかったので 諦める。すると、目の前にあるのはあの高級惣菜店ペックではないか。(^^;;

ををををををを、と、めぼしい食材を手当り次第買いあさる。(^^;;
鹿、兎のペースト、白トリュフ入りの乾燥パスタ、フォアグラとトリュフの ペースト(らしい)などなど。最後に思い出したように会社の人へお土産の お菓子など買う。(^^;; いくら使ったかなど計算していない。頭は動かして いない。脊髄反射である。(^^; レジは長蛇の列で随分待たされた。

風間さんはとっとと外に出てベンチに座っていた。ねえねえ、見た見た? ペックだよ、ほらほら。と見せると風間さんも免税店に走っていった。(^^;; 鹿と兎のペーストを買ってきたようだ。

出発ゲートは二階である。まだ随分時間がある。お昼過ぎなのでバールで パンを食べる。隣に小さい免税店があるので覗いてみる。こちらは一階と ちがってがらがらである。ここにもペックがあった。(^^;;
財布の中には5千円程残っている。ちょうどポルチーニの瓶詰めが 買える値段だったので買ってしまう。

カードが使えるのだから他にも好きなだけ買い物すればいいのにと 後になって思うがでもそんなものかもしれない。

そうこうしているうちに飛行機に乗ってイタリアの地を離れる。 次に帰ってくるのはいつの日か。arrivederci, buon apetito つーか。

P.S.
隣に座っていたのはねーちゃん二人組だった。いきなり機内食のワインを おかわりして白い目で見られていたような気がするのは気のせいか。(-_-;; もうここは日本なのね。(;_;)

Back Toindex


text and photo: nigel@st.rim.or.jp