96年3月発売コミックスのレビュー


め組の大吾 (2)

曽田正人(Masahito Soda)

 不思議な“カン”のようなものを現場で発揮する大吾。先輩達は 他の人間にはない、その“何か”を感じ始める。と同時にいつかヤバイ時が 来ることも予見する。

 消防、救助というものは、確立された手順を前提に行なわれるものである。 しかし、目の前の人を死なせたくない一心から、大吾はカンに頼って つっ走る。


SPRIGGAN (10)

原作/たかしげ宙(Hiroshi Takashige),作画/皆川亮二(Ryouji Minagawa)

 御神苗優の師であり、氣を操るスプリガン、“朧”。その正体は謎…。 アーカムに内紛が始まった時、その朧がトライデントに寝返った!?  不死身の獣人、ジャン・ジャックモンドを“殺し”、御神苗優の前に現れる朧。 その真意は?

 登場人物や登場組織を謎たっぷりで話を進めて、じっくりとそれを 解き明かしていく見事な展開。獣人・ジャン、氣功師・朧、話の中で 彼らのキャラクターとしての深みは増していく。残るは魔女・ティアと アーカム財団。クライマックスへ。


おたんこナース (2)

佐々木倫子(Noriko Sasaki)/[原案・取材]小林光恵(Mitsue Kobayashi)

 ますます冴えるあなたの知らない似鳥ユキエと病院の世界。いつもは 患者に対して態度のでかいユキエさん、その患者の立場になって、 救急車に乗せられたからさぁ大変。一転して“問題患者の見本”へまっしぐら。 誰も“立派な患者”になるなんて思ってないけどね。 でも、運び込まれるのが勤務する病院だから、そりゃたまらない。 似鳥ユキエ史上最大のピンチ!?

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(c) Mitsutaka Nakamura / minaka@st.rim.or.jp
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