理系研究室に常駐する漫画No.1と言われた『動物のお医者さん』で人気を 博した佐々木倫子さんが、連載終了後なんと青年誌スピリッツに電撃移籍。 どんな作品にあんるかと思えば、やはり『動物のお医者さん』の雰囲気を 引き継ぎ、菱沼さんを強力にしたような主人公。本作品では、原案・取材に 小林光恵さんがつき、非常に細かな病院の描写、それも表も裏も知り尽くした ような描写になっている。小林さんはおそらくナース経験があるものと 推察されるが、現状の看護婦の労働環境のひどさがこの作品では ほとんど出ていない(出していないのだろうが)、それどころか 病院が何かパラダイスな世界に見えてくる。 全編に溢れる「佐々木節」は、大学の研究室同様に 病院という世界にマッチするのは間違いないようだ。
電車のつり皮を直接触るのを嫌うような人は、最近多いという話だが、 このマリコのモデルも現実にいるそうだ。 だが、女の子なら、一度は男を汚らわしいと思うものかもしれない。 そんな思春期の通過点の少女に恋されたらどんな気持ちなのだろうか。
『はじめちゃんが一番!』ファンにとって最も気になっていた 瑞希と亮の不思議な関係。この作品はファンへのサービスと素直に 受けとって素直に読ませて頂いた。でも、個人的には、二人の関係よりも、 瑞希の家庭がじっくり描かれているのが何より嬉しい。亮の(複雑な)家庭は 本編でたくさん描かれたけど、瑞希ん家は複雑さが全然ないのが敗因だな:-)。
主人公は入江省三。肩書は大蔵省特殊査察部執行官。レーザーサイトガンを 愛用する政府の非公然活動要員。いわゆる裏の存在。といっても、 この設定が結局活かされてないのが残念。上司や同僚が出てくれば もっと面白かったろう。査察部つーと「マルサの女」を思い出すが、 ああいう面白さも入れて欲しかった。
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