記念すべき第一回は有名なバイノーラ録音から。どのような物か簡単に説明すると、最も原始的な立体音響。
ダミーヘッドマイクを使用し、録音をします。
ダミーヘッドマイクとは、実物大の人形の耳の位置に左右それぞれにマイクを仕込み、
それをステレオで録音するという原始的な代物。結構古い理論なんですけどね。
擬似的に人間の聴取環境を作り出し、ステレオ録音で左右だけでなく、
音源の前後左右、さらに上下の位置まで再現しようとする試みです。
ただし、再生はヘッドフォンを必ず使用します。スピーカーだと効果ありません。
では、早速作ってみましょう!
←このようなものがあればベターだけど(笑)
とりあえず、東急ハンズなんかで売ってる発砲スチロール製の頭を用意します。
それの丁度左右の耳に相当する位置にコンデンサマイク(秋葉原などで入手)
を仕込み、ステレオプラグに結線して録音します。
って簡単なんだけど、安いマイクはクオリティが悪くて聞くに耐えない(涙)
となると、性能のいいマイクを使用したいんだけど、耳の位置に収まるような
コンパクトな物が見当たらない(涙)
どっかにいいマイク売ってませんかね〜?
このバイノーラ方式を発展させたもので、ダミーヘッドで録音したソースを、特殊なプロセッサなどで処理し、
驚異の立体感をもたらしたものです。この装置はホロフォニック社の特許だそうで、
謎のベールに包まれた門外不出の装置らしい(笑)
「耳もとでマッチに火をつける音」などは本当に温度を感じる!
「耳もとで囁く声」は耳の吐息を感じる(笑)など昔から伝説的に語られてます。
これもやはりヘッドフォン使用が原則です。じゃあ、ちょっとだけ体験してみますか?
両方ともクオリティが重要なため、mp3形式で登録してあります。試聴の際はかならず大きめの音で、
ヘッドフォンを使用してお聞き下さい。犬なんて耳もとの吐息を感じるほどリアルです(笑)
ただし、このファイルを使用したことにおける一切の影響、損害、苦情は受け付けませんので、
自己責任のもとで使用して下さい。
99/09/29