1981年頃でしょうか。筒井康隆さんのエッセイに出てくる山下洋輔というピアニストが 気になりだしていました。しかしその頃ジャズというものをよく知りませんでしたから、いきなり レコードを買うことはありませんでした。
ちょうどその頃、NHK FMでスタジオライブの放送がありました。そこで演奏されたのが 「寿限無」とかの曲です。メンバーは山下洋輔(p),武田和命(ts),小山彰太(ds)のトリオでした。 この時の演奏は、今になってこそ凄さがひしひしと感じられる名演でした。特に「寿限無」は スタジオ録音よりはるかに早いテンポで演奏されています。
その後興味を持った私は、FMでの放送を追いかけるようになりました。ここで決定的に私をJazzに
開眼させてくれたのが、ドナウェッシンゲン音楽祭での国中勝男・向井滋春クァルテットの演奏です。
ああ、本当にこの演奏は良かったなあ。実はレコードも出ているというのを数年後に知りましたが、
未だに見たことがありません。私の手元には当時のエアチェックテープしかありません。
こうして私は高校生の頃からジャズも聴き始めました。私のジャズ体験は、これらの日本のフリージャズから始まったのです。