●WINDS CAFE 19●

1998年7月26日(日)

【即興音楽グループ ARGO at WINDS CAFE】
近藤和明・三浦浩・野村おさむ

17:30 開場(今回も、開場と同時に飲み始めます!)
18:30 (演奏中は飲めないと思う・・・)
20:00 パーティー+チャリティーオークション
23:00 終了
入場無料(投げ銭形式)

▼川村からひとこと

ARGO の野村おさむ君とは、大学時代に知り合って、即興、パフォーマンスのステージからジョン・ケージのコンサート、果ては彼の結婚式の司会まで、いろいろな場面で頼ったり恩にきたりしてきた間柄ですが、私が大いなるアマチュアなら彼はプロ中のプロ。そのプロがプロと組んだ、プロトタイプの音楽出現の再生機と化すこの夜を、正月からじっと楽しみに待っていました。頼むぜ、ARGO!

▼即興音楽グループ「ARGO」とは何か――メンバーはこう考える

▽ARGOとは(文責・近藤和明)

1995年頃、近藤和明(ピアノ、シンセサイザー、他)が自らの修行の一環として「即興をやろう」と思いたち、仲間の三浦浩(ギター)、野村おさむ(パーカッション)を誘って始めた即興音楽グループ。ARGO(アルゴ)とは、ギリシャ神話に出てくる船の名前である。

当初は「フル・アコースティック」、「管理された即興」をモットーに演奏していたが、最近はそんなものはどこ吹く風で、完全な即興に基づく演奏を行っている。96年に初コンサートを行った際に「次回はオール・エレクトリックでやります」と宣言した手前、引っ込みがつかなくなり、電気楽器を導入。今回は電気楽器を中心とした演奏になる。

結成に至る経緯が物語るように、ARGOはリハーサルバンドとしての意味合いが強く、人前で演るのは2年ぶり、結成以来2回目(!)である。 メンバーの3人は、普段はまったく異なるフィールドでそれぞれの音楽活動を行っているので、ARGOでの演奏においてもそれぞれ独自のスタンス、音楽の切り口で音空間を創造していくことになるだろう。

▽私的ARGO体験(文責・三浦 浩)

過去→即興演奏上の、音の微分と積分の二項性と自由度のせめぎ合い

現在→過去の発展形として、概念的な確率論と群論への無意識的コード化の移行とメンバー間の成長(聴く事)

未来→(個人的希望として)3つの風鈴が風の吹くまま自由に美しい音を響かせてゆく。自由に……自由に……(もちろん、風鈴としての技術は、かなりしっかりしていなければならないが……)。

皆さん、末長くARGOを見守ってください。

▽ARGOは雑談(文責・野村おさむ)

各自の経験がARGOの演奏に生かされ、ARGOでの演奏が各自の場に生かされるという意味で、メンバーにとってARGOは単なる一参加グループではなく、自らの音楽的アイデンティティを確認するための貴重な修行の場になっている。

即興演奏というと、力の応酬に終始する暴力的な演奏になるか、逆に神経質な音のやり取りに終始する観念的な演奏になってしまいがちだが、ARGOではそのような演奏を「フリー・インプロヴィゼーション」だとは考えていない。

即興とは雑談のようなものだ。たまたま話が合って異常に盛り上がることもあれば、話題がなかなか合わずに話が進まないこともある。だからこそ、様々な話題が提供されることにもなる。しかし、場の雰囲気も考えずに説教を始めたら楽しい雑談にはならないだろうし、人の話を聞かずに自分のことだけを延々と話し続ければ迷惑がられるだけだ。

では「今日の雑談は楽しかった」と感じるときはどんなときだろう。テーマトークが雑談ではないように、最初から目標や演奏の仕方を定めた即興は「フリー」とは言えないのではないだろうか。フリーでありながら良い演奏になるためには演奏者に何が求められるか。最近のARGOの研究課題になっているのは、そのあたりである。

さてARGOが演奏する音の雑談は楽しいかどうか。それは聴衆の皆さんに判断してほしい。

▼ARGO メンバーのプロフィール

▽近藤和明(シンセサイザー他):

1960年、札幌生まれ。国立音大作曲科卒。ソロからオーケストラ、ジャズのビッグバンドまで、あらゆるスタイルの音楽を体験し、現在に至る。過去に「つのだ☆ひろグループ」、コンピューター・ミュージック・プロジェクト「D-Crew」、尺八奏者・村岡実のグループなどに在籍し、現在はピアノ・トリオ「VALE-TUDO」、演劇的要素を盛り込んだポップ・バンド「おのまとぴあ」などのメンバー。他にもセッションやライブ、スタジオワーク、作・編曲など、多岐に渡る活動を行っている。アレルギー性鼻炎と腰痛持ち。

▽三浦 浩(ギター):

1960年、北海道生まれ。ギターを星井清、兼古隆雄、佐藤紀雄の各氏に師事。ドイツのギタリスト、トーマス・ミュラー・ヘリングのマスタークラスを受講。武蔵の音楽学院クラシック部門を最優秀で卒業する。ルネッサンスから現代音楽まで、様々な時代の音楽を演奏している。'94年、コストラマ(ロシア)国際現代音楽祭で、武満徹、浅香満、L.Brouwerの作品を演奏。'96年、自作(Palimpseste)のCD-ROMをユーフォニック社より発売。現代音楽グループ「アンサンブル・CRAFT」のリーダーを務めている。CD「堀越隆一・浅香満作品集」をプロデュースし、同CD中の、堀越隆一作曲「鏡の中へ」――Gt.Solo、浅香満作曲・ギターのための「前奏曲」、ギターのための「2つの間奏曲」に演奏参加している。

▽野村おさむ(パーカッション):

1965年名古屋生まれ。中学時代にたまたま聞いたヒカシューに影響を受けてアバンギャルド音楽にハマる。高校時代は山下洋輔トリオ一筋。彼の後を追うべく、国立音楽大学教育音楽学科に入学する。大学時代はジャズコンボのドラマーとしての演奏活動が中心だったが、鉄骨やタイヤホイールを操る変態パーカッショニストでもあった。卒業後はラテンパーカッションにも手を染め、パンクバンド「ばちかぶり」やポップバンド「おぐちゆきことおともだち」などに参加。現在は、パリ在住のシャンソン歌手・福田ワサブローの日本公演専用パーカッショニストを務める他、ブラジリアンジャズグループ「BAHIA」のメンバーとして都内や横浜のライブハウスに出演中。自己の営業ラテングループ「純米吟醸」も元気に活動中(演奏依頼をお待ちしております)。現在までに8枚のCDレコーディングに参加。「ティンパニ以外の打楽器は全てこなす」のが自慢(ウソ、目標)だが、あまりに増えすぎた楽 器に居間や寝室が侵食され始めていることが悩み。趣味は鉄道廃線跡歩きと温泉。ホームページ「役に立たない旅行ガイド

▼ライブ終了後は、楽しくパーティー。9時頃には恒例のチャリティー・オークションを行います。お帰りはご自分で終電を見計らってどうぞ。11時をめどに終宴とします。

▼今回の川村龍俊コレクション展示は、三浦務の立体「convex & concave」です。


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