●WINDS CAFE 13●

日時:1998年1月31日(土)13:00開場

13:30 昼の部【「音楽療法士のしごと」という本を編集したしごと】近藤文子
16:30 夜の部の準備とリハーサル
19:00 夜の部開場
19:30 夜の部【平石博一新作音楽+佐藤美紀ダンスパフォーマンス+ヴィデオ】
21:00 パーティー+WINDS GALLERY チャリティー・オークション

                 入場無料(夜の部のみ投げ銭)  出入自由


▼昼の部【「音楽療法士のしごと」という本を編集したしごと】近藤文子

[川村からひとこと]
  近藤文子(こんどう・ふみこ)さんとは、私が理事をつとめている、日本サウン
ドスケープ協会で知り合いました。今回お願いしたのは、編集者としての立場で本
つくりに関わっていることと、音楽療法の現在の、二つのお話を聞いてみたいから
です。お茶を飲みながら、近藤さんとお話するという場にできればと思っています。

[お願い]
  昼の部に参加される方は、店頭に並んだばかりのこの本を、買って、読んでおい
てください。もちろん、当日も持ってきてくださいね。
  「音楽療法士のしごと」生野里花 春秋社 ISBN4-393-93446-6 C0073 \2000E

[近藤文子さんからの手紙]
  音楽療法(ミュージック・セラピー)というと、アルファ波とかヒーリング・ミ
ュージックとか音響体感装置とか、なんとなくアヤシイ世界を連想するかもしれま
せんが、この本で扱う音楽療法は、それとは違って、きちんとした医療行為として
のセラピーです。言ってみれば、いま病院で理学療法士が行なっている機能回復訓
練とか、心療内科などの心理療法(カウンセリング)を、音楽を使ってやるものだ
と思えば、当たらずとも遠からずと思います。
  この本の著者の生野(いくの)さんという人は、日本でまだ音楽療法がブームの
ようになるまえに、アメリカで音楽療法を勉強し、療法士の資格をとって帰国した
人で、(そういう人は日本にはまだ20人くらいしかいないそうですが)、できた
ばかりの全日本音楽療法連盟の「第1回認定音楽療法士」にもなった人です。現場
の仕事をしながら、大学で療法の講義をしたり、欧米から講師を招いて勉強会をし
たりと、非常に多彩な活動をしている、面白い人です。ご本人は、「音楽療法士」
というレッテルを貼られることをとても嫌がっていて、たしかに、療法という領域
だけには納まりきれない人かもしれません。もっと広く、人間とは、音楽とは何か、
生きるというのはどういうことか、ということについて非常に深い考えを持ってい
て、話を聞いているとついつい引き込まれてしまう、魅力的な人です。
  私自身は、春秋社というところで本の編集をしていて、音大で音楽史を専攻して
いたこともあり、いちおう音楽専門ということになっていますが、ひょんなことか
ら聖路加国際病院の日野原先生の担当になり、ホスピスとかターミナル・ケアとい
った医療関係のものも手がけてきました。身近に心身症患者や障害児がいることも
あって、音楽療法については、個人的に興味をもって勉強していたところに、生野
さんという人に出会ったわけです。
  この本は、もともとは生野さんに書き下ろしをお願いしたのですが、いろいろな
事情で、最終的に、私がインタビューをしたものを編集・リライトしてまとめるこ
とになりました。インタビューは半年ほどのあいだに、延べ10数時間になったと
思いますが、時には2人して本を作るという目的を忘れて話しこんだりして(原稿
にできた部分と、カットした部分がほぼ同じ分量でした)、本の出来がどうという
以前に、話すことじたいが非常に楽しい経験でした。お互いに、対話を通して、得
るものがたくさんあったと思っています。
  その間、生野さんが企画した勉強会にも参加していて、なかでもノードフ・ロビ
ンズのレクチャー(キャル・ロビンズさんが存命のとき)に直接触れることができ
たのは非常にラッキーでした。
  音楽療法の専門家でもない私が話をするというのは、なんだか厚かましいなあと
は思いますが、素人なりの視点で、生野さんから聞きだしたことを、皆さんにもお
伝えできればいいなと思っています。


▼昼の部は16:30をめどに終了します。会場は夜の部のセッティングに入りますの 
  で、ここでいったん解散します。6階でお茶でもよし、外で夕飯を食べてもよし。


▼夜の部【平石博一新作音楽+佐藤美紀ダンスパフォーマンス+ヴィデオ】

[川村からひとこと]
  平石博一(ひらいし・ひろかず)さんは、私が中学生の頃にNHKFM「現代の
音楽」で「プリズマティック・アイ」が放送されたのを聞いていらい大好きな作曲
家です(CD平石博一作品集 フォンテック FOCD-3193 発売中)。数年前にはじめ
てご本人とお目にかかることができました。今回の企画は、平石さんの個展とのタ
イアップで、個展会場でできないことを WINDS CAFE でやってみようという試みで
す。ぜひ個展の方へもお運びください。

[個展のご案内]
  「音と平面 〜The World Was Nearly Music 世界はほとんど音楽だった〜」
    1998年1月26日(月)〜2月14日(土)
    10:30〜18:30  日・祝休み
    オオヌキ アンド アソシエイツ 東京都中央区京橋1−6−6ハラダビル2F
        電話:03−3567−5245  FAX:03−3567−5246

[平石博一さんからの手紙]
  たぶん客観的にはやはりミニマルミュージックと呼ばれるのであろう私の最近作
を中心にいくつか紹介させてもらおうと思っています。
  自分としては純粋なミニマルからはかなり離れつつあると思っているのですけれ
ど冷静にみるとあるパターンが繰り返されることではじめて音楽としての生命力が
生み出されているという条件が必ずといって良いほど私の音楽には存在するので、
限りなくミニマルミュージックの中心近くにいるといわれることを否定できないわ
けです。
  繰り返しながら少しずつ変化するということを、作品そのものにも適用して、同
一曲のヴァリエーションを数多く作るということも展開しているので、そのあたり
も少し聞いていただこうと考えています。
  そして最近ヴィデオやダンスの人達とのコラボレーションをすることが楽しい仕
事となっているのですけれど、今回メインイヴェントのゲストとして佐藤美紀さん
を招いて私の音楽でソロをしていただくことにしました。
  佐藤美紀さんは intermedia performance unit Nest の重要なメンバーであるす
ばらしいダンサーです。それと、私が音楽をつけたヒグマ春夫さんのヴィデオ作品
「ミズの記憶とテマトロジー」も同時に紹介したいと思います。


▼夜の部は9時終了予定です。終電まで、楽しくパーティーをしましょう。お酒、
食べ物等、差し入れ大歓迎です。じゃんじゃん持ってきてください。


▼また、今回初の試みとして、WINDS GALLERY の運営維持費を少しでもお助けする
ために、チャリティー・オークションを開きます。オーナー板橋先生のご好意で、
この1年間、WINDS CAFE の開催にあたっては破格の使用料で会場をご提供いただ
いてきましたが、本来の維持費はもっと高いはず。そこで、みなさんの家や勤務先
に眠っている何かをもちよってセリを行い、落札者には品物を、お金はGALLERYに
差し上げたらどうかなと思いつきました。こちらでも品物はいくつか用意していま
すが、もしなにか思い当たるものがありましたらお持ちください。自分の書いた絵
なんかもおもしろいかもしれませんね。
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