●WINDS CAFE●

●  WINDS CAFE 65  ●

【踊るおと・奏でるからだ −たいことダンス−】

GaPa(ガネーシュ・アナンダン+パトリック・グラハム) 
<フレームドラム・南インドやアイルランド各種打楽器・声・他>
新井英夫
<ダンス>

2002年5月18日(土) 18:00開場

入場無料 差し入れ大歓迎!

18:00 開場
18:30 前半 GaPa演奏〜GaPa+新井英夫
19:15 休憩(30分)
19:45 後半 GaPa演奏〜GaPa+新井英夫 
20:15 オークションパーティ

▼川村からひとこと

 新井英夫君に会ったのは、昨年12月、広島で行われたジョン・ケージのミュージサーカスでした。
http://www.d6.dion.ne.jp/~kwakao/cage5.htm 
走る列車の中での彼のマルチタレントぶり(ダンスのみならず、能管をはじめとした各種の楽器もみごとに操っていました)に感心し、宿泊先のホテルに深夜お呼びして話し始めたらもうおもしろいのなんの。必ずいつか東京で再会、そして何かいっしょに企画しましょうと盛り上がってわかれたのですが、この5月5〜6日に東京で彼がカナダから呼んで来るパーカッショニストたちと公演をうつことを知り、彼らの滞在中の期間をうまく使って WINDS CAFE にお迎えすることになりました。片や巨大なホール、片や小さなギャラリーと、場所が違うことできっと新たな何かを生んでくれると信じています。もちろん5月5〜6の公演のチケットも私は買いました。今からその比較が楽しみです。

▼新井英夫さんからの手紙

 川村さんとは、昨年広島のローカル線加部線車内でのジョンケージ・ミュージサーカスでお会いしました。その晩、川村さんの幅広いものごと全般へのまなざしから、音楽・演劇・ダンス……と深夜まで話が弾み、ご縁あってこの企画にお誘い頂きました。

 今回は、カナダ・モントリオールを拠点に活躍するユニークな打楽器デュオGaPaとの共演です。彼ら(インド系カナダ人ガネーシュ氏+アイリッシュ系カナダ人パトリック氏)は文化混交都市モントリオールの自由な空気を反映して、伝統音楽からミニマルまでを網羅する、世界で彼らだけといえるオリジナルな音楽を展開しています。

 僕のダンスについていえば、野口体操をベースとした自由形です。重力に任せた「落ち・滑り・流れ」などをかたちにしていきます。固定された振付けの再現ではありません。そこで今回どう音楽とかかわるか? です。ガネーシュ氏の祖国インドを例にとれば、濃厚な音楽とダンスの関係が既にあります。今回は伝統的な両者の関係再現ではなく「今・ここ」から即興と構成の狭間を飄々と踊ってみたいと思います。WINDS CAFE という場所の持つ力とその場の音をテキストとしながら。

 みなさまとお会いできますこと楽しみにしております。

 WINDS CAFE に先立ち5/5(19:00)・6(17:00)にスフィアメックス(品川天王州アイル)にて彼らとの公演「Gravity」がございます。3月モントリオールにて滞在制作、カナダ2ケ所で公演を行ったものです。お時間ございましたら、こちらもぜひ。くわしくはこちらを  http://www.h3.dion.ne.jp/~hideo-a/


▼プロフィール

●新井英夫 Hideo Arai (体奏家/ダンスアーティスト)
 1966年埼玉県生まれ。かつて87-96年までパフォーマンスグループ「電気曲馬団」を主宰・演出。入場無料投げ銭方式の十五夜都市野外劇・大道芸ダンス・廃校の小学校体育館でのパフォーマンスなど、「まちに関わる」ユニークな活動を展開してきた。その間、からだのことを深く知りたくて「野口体操」を創始者・野口三千三氏に直接9年間学ぶ。その世界に深い感銘を受け、独学で踊り始める。97年、自身の活動ユニットて DANCE-LABO KARADAKARA を設立。国内外でのダンス公演、海外アーチスト(カナダ・ハンガリー)との共同制作等の舞台活動と併行して、市民参画型まちづくり・幼稚園から大学までの教育現場・知的障害者施設等での身体ワークショップ指導など、幅広い層に向けた「からだほぐし・表現あそび・関係づくり」のアウトリーチ活動も行い、それらの経験を作品創作に還元している。また、「借景ダンスシリーズ」としてローカル線車内・神社・蔵・美術館中庭空間・山間過疎地域などでのダンスも多数。昨年より尺八・薩摩琵琶といった邦楽ミュージシャンとの共同創造も展開中。
http://www.h3.dion.ne.jp/~hideo-a/

●GaPa(カナダ/モントリオール在住)
 グループ「GaPa」は、カナダ、モントリオールに拠点を置く2人のフレイムドラマー、ガネイシュ・アナンダンとパトリック・グラハムによるグループです。3年以上に渡り、GAPAのコンサート活動はその見事なオリジナルスタイルを持った打楽器を配列し使うことから成り立っていて、それらにはパドラン、カンジュラ、リク、ターなどが含まれています。また南インド音楽、アラブ音楽、邦楽、そしえケルト音楽から同じように多彩な様式と伝統を受け継いでいます。美しいメロディーとボーカルのパートが音楽に調和して、深みを与えています。GaPaはしばしばゲスト・ミュージシャンと演奏します。その中には打楽器の名人グレン・ベルズ氏(ニューヨーク在住)やカルロ・リゾ氏(イタリア在住)などの人々も含まれています。

○ガネーシュ・アナンダン (作曲家/打楽器奏者/楽器創作者 カナダ・モントリオール在住)
 ガネーシュ・アナンダンはバンガロワ市で、数年間南インド古典音楽を学んだ後、大学卒業後1976年カナダへ移住する。ピアノを学び、様々な打楽器ワークショップを行った。モントリオール大学ガムランアンサンブルに1年在籍。のち打楽器奏者グレン・ベレス氏(ニューヨーク市在住)とともにリズム体系論を学ぶ。またアレッサンドリア氏(ニューヨーク市在住)とカルロリゾ氏(イタリア在住)とともにイタリア式ドラムのワークショップを行った。その後しばしばインドに帰国し、カンジェラ様式(南インドのタンバリンとタヴィル=儀礼に用いる両面ドラム)をカーナタカ大学で研究する。1988年から世界各地の様々なアーティスト・カンパニー・ダンサー・振付家とコラボレーションを積極的に展開。音楽研究家とアーティスト活動の両面で評価を受け、現在まで継続的にカナダの公的助成金の援助を受けている。近年の活動としては、インドの22音階に基づいた独自の打楽器の発明自作、マウスオーケストラ(ボーカルプロジェクト)、フィンガーワークス(フレームドラムのトリオ) などがある。

○パトリック・グラハム (作曲家/打楽器奏者 カナダ・モントリオール在住)
 グレン・ベルツ氏、ピエリー・べルーズ氏、トリシィ・サンカラン氏、尾崎太一氏の各々に師事。2000年佐渡の「鼓童」による太鼓交換ワークショップに北アメリカのパーカッショニストとして唯一選ばれ参加。西洋のクラッシック、日本の古典打楽器を学び、南インド、アイルランドのリズムと様々なフレームドラムのスタイルを取り入れ、それらを融合させた音楽づくりを行っている。中世の音楽から現代の実験的なスタイルまで得意とし、様々なアンサンブルのメンバーとして幅広く活躍。また現代ダンスのための作曲も行い、99年にはトリニティ・アイリッシュダンスカンパニーのゲストソリストとして客演。2001年夏にはケベック州芸術委員会基金の助成を受け日本音楽研究のため来日、その折り、ダンサー振付家新井英夫との協同制作で打楽器とダンスの融合作品の公演をIKACHI国際舞台芸術祭で行った。


●GAPA (ガネーシュ・アナンダン、パトリック・グラハム)新聞雑誌評

「爽快、完全なるアンサンブルと音の響きだ」
 ルバート・ボッティンバーグ記/モントリオール・ミラー紙

「輝ける探究、それはあらゆる種類の伝統的打楽器と彼等が創り出した 打楽器を使い掌から指先で奏でる"手のことば"とでも呼ぶべきものからなっている」
 イービス・バーナード記/アイシーアイ・モントリオール誌   

「彼等は独自の楽器づくりの達人だ。しかも楽器の最大限の使い方を熟知している」
 ジョン・ベック記/パーカッシブ・ノートマガジン誌


●Gravity カナダ・トロント公演新聞評・抄訳 3月16日 THE GLOBE AND MAIL紙●

−原初的で風変わりなビートがはじけとぶダンス−

 飛び抜けて素晴らしい2つの週末のダンスパフォーマンスに共通する要素は「打楽器」である。

 作品「Gravity」は東京のダンサー・振付家新井英夫と、彼のモントリオール共同創作グループ・GaPaの作品で、彼らは目もくらむような種類の打楽器をずらりと並べて演奏し、その音楽はまるで一遍の映画のサウンドトラック・ミュージックを想起させるかのようだ。そして「人類の黎明期に源を発する音楽的な本能」で反応している「舞台空間上の身体の非常に美しい無邪気さ」が、2つの作品どちらにも、何と素晴らしい貢献をしていることだろう。
音楽グループGaPaは、打楽器奏者として激賞を受けているパトリック・グラハムとガネイシュ・アナンダンの両名で成り立っている。彼らは「風変わりなフリースタイルで観客を魅了する新井の、浮遊感のあるダンス・ムーブ」に調和させるために、生きてゆくことの快活さを歌った曲を書きあげた。時にそこには荒々しい打楽器の音が響き渡ることもあるが、それと同様に甘美さを溢れ出させるために、フルートや各種の笛・鈴・鐘・そしてマリンバなども使用している。

 作品タイトルの「Gravity」については、新井自身がこれ以外の理由はないというくらい明解に述べてくれるはずだ。彼の使う語彙(身体について)の基本は”野口体操”で、自然界の重力を感じながら動くという体操のひとつの様式である。これは重量ではなく引力、たとえば潮流に対して満ち潮を起こさせている月のような働きを意味している。新井は彼の身体を、逆説的ではあるが「ぐにゃぐにゃにして骨がないかのように見せる」一方で「力強く・しっかりとした身体」をみせることもできるのだ。新井は表現様式のわかりやすさを通して、深遠な思慮も伝えてくれる。

 「Gravity」は魅惑的なシーンの連続であり、そして時に挿入される”ほんの小さな小道具を使った物想いにふけるような動作”が心に残って忘れ難い。例えば暗闇の中で私達は、新井が動き出していることに気付く。そして突然私達に、使い捨てライターからのスパークする火花の光がここへ、向こうへと現れるのが見えてくると、冒頭の場面「蛍」が演じ始められるのだ。「操り人形」は、操り人形そのものの物真似をすることであるが、新井の独創性は糸が彼を操っているのを毒づく点に発揮される。「螺旋」においては、ひとつの裸電球が情熱的な欲望のメタファーになっている。そして新井の繊細な動きは喪失と痛みを語り、彼の何かを希求する腕は電球が彼の手の届かない高さに引き上げられるのにしたがって、感傷的なイメージに彩られていく。新井は空間の軽やかさをその身にまとっている。

 − 魂に触れる作品である − ポーラ・シトロン 評




それでは2002年5月18日(土)に吉祥寺でお目にかかりましょう。


◆予告編◆

WINDS CAFE 65【創作楽器「カン楽器」によるパフォーマンス】
吉村弘(サウンド・パフォーマンス) 2002年2002年6月15日(土)
http://www.xebec.co.jp/xebec_hall/event/landscape.html

WINDS CAFE 67 【ジョン・ケージをギターで(仮題)】
三浦浩(ギター) 2002年7月14日(日)
http://www7.ocn.ne.jp/~pmmusic


出演決定:
杉田元一(ディスクジョッキー)
http://www.zenshigoto.com/ongaku/
中ザワヒデキ(美術家)
http://www.aloalo.co.jp/nakazawa/index_j.html
大島豊(ディスクジョッキー)
http://www.linkclub.or.jp/~soyo/
谷川賢作(キーボード)
http://www.taniken.net/
柳下美恵(サイレント映画と音楽)
http://www.ltokyo.com/yanasita/miespick.html

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