モデル製作に至った理由としてはやはりミニカーはおろかプラモデルもガレージキットもなにもかも、Ｅ２８の模型を見つけられなかったことです。それならば自分で作ってしまえと思い製作を始めたのですがなにせ素人で、「ｏｌｄ−ｔｉｍｅｒ誌」に載っていたミニカー製作の記事だけを手がかりに紙粘土をこねくり回す毎日。

　最初のうちはただの「セダン型粘土」だったのが日を追うごとにだんだんＢＭＷっぽくなってきて、グリルと窓枠を掘りこんだ時点でＥ２８らしさが見えてきました。

　タイヤは凸凹、ボディはぐにゃぐにゃ、バッチやライトはまるめた粘土玉を指でグシッっと押し付けただけという状況でしたがＥ２８に見えるという理由で作業終了完成としました。このへんが素人の素人らしさです。というかこの時点で根気の限界でした。

　原型ができてしまえば後は簡単です。シリコンで型を取り出来上がった型にレジン（二液を混ぜると固まる）を流し込んで十分後にはハイ出来あがりです。この状態で皆さんにお届けいたします。

　製作時にはいっさい写真などの資料を見ずに「記憶」だけで作業を進めました　どうもその方がデフォルメしやすいようです。

　私のＥ２８歴を書きます。
むかし雑誌で見た「ハルトゲＨ５ｓｐ」が忘れられずに平成５年にこの世界（Ｅ２８ワールド）に入りました。
最初に買ったのは８６年の５１８ｉで、サスを組み、ハルトゲスポイラー等で武装？して乗っていましたが５１８は５１８！じぇんじぇんパワーがありません。そこで平成８年にアルピナＢ９−３．５（ＭＴ）に乗り換えました。あまり程度は良くないですがエンジンだけは健在でリアタイヤをあっという間に煙とブラックマークに変えてくれました。おかげで来春には新しいタイヤを買わなくてはなりません。

　そんなわけで気がつけば今年でＥ２８との付き合いは７年目になりましたが「Ｅ２８ライフ」という強い見方を得ることができましたので、これからもＥ２８生活を続けて行きたいと思います。

2000.11.11