※取り急ぎ、デジカメ乱写真の羅列で間に合わせ。(05/9/7)

★1.仙丈ケ岳登山

約30年ぶりの南アルプス、3,000m級の山。最も楽な仙丈ヶ岳、2度目で小屋泊まり、
とはいえ膝にガタが来ている老体、無事下山出来るか。多少の不安も抱えた登山前。

◆8月12日(金):鶴ヶ島〜芦安駐車場〜広河原〜北沢峠〜藪沢〜馬ノ背ヒュッテ

北沢峠の長衛荘で昼食を摂り、出発しようとすると振り出した雨。
林道を少し下り、大平山荘前を左に入ると藪沢新道。
木立ちの中を上り始めると雨脚が強くなり雨具を着用。
藪沢大滝が近くなると沢の音も大きくなるが、雨ではあまり有り難味もない。
間もなく木橋を渡って左岸へ。晴れていれば後方に迫力ある甲斐駒が見える筈なのに。
この辺りから花が目に付く。最後尾をいい事にデジカメで撮りまくる。
道は岩が多くなり、藪沢小屋からの道が合流すると間もなく馬ノ背ヒュッテに到着。

10:23 芦安からバスで 11:34 広河原で、乗り換え 13:34 歩き出す(長衛荘前) 14:09 最初の休憩
14:39 雨でヤッケ着用 14:44 藪沢大滝を背に 15:27 藪沢左岸で休憩 15:39 面倒な雨具着用
暗闇
16:31 馬の背ヒュッテ到着 16:32 着替えて一服 20:00 消灯


◆8月13日(土):馬の背ヒュッテ〜馬の背〜仙丈岳〜小仙丈岳〜北沢峠〜広河原〜芦安駐車場〜鶴ヶ島


立派な作りで小奇麗な馬ノ背ヒュッテ。夕食のカツカレーも美味しかった。
夜8時の消灯前に寝入り、4時過ぎに起床。充分な睡眠で気分は爽快。

予定を少し遅れて5時45分に出発。花の時期が過ぎたマルバダケブキの群落が広がる。
程なく馬ノ背の稜線に。雨は止んでいたが、ひどい霧で全く見えなかった山が突然見の前に!
昨日から姿を隠していた雄大な山容が一瞬にして現れ、万歳を叫ぶ気分。
小さく仙丈小屋も見え、いよいよ意欲を掻き立てる。登山路脇には夏の花々が可愛い。

大した苦も無く仙丈ケ岳頂上に着くが、北岳も甲斐駒も、富士も八ヶ岳も見えない。
大仙丈方向へ少し下って花を探し、パチリ。
仕方なく、20分ほどの休憩でガスの中を小仙丈への下山路へ向かう。

小1時間ほど稜線を歩くと伊那方向から晴れ間が広がる。左手下方に馬ノ背ヒュッテを確認。
オオーッ!振り返った仙丈の雲が吹き飛ばされている。もう少しでカールが・・・。
再び歩を進めるうちに、南側のガスも薄れ、大仙丈沢カールがその全貌を現わす。
楽しみにしていた雄大な山容にやっと出会え、気分も晴れ渡る。

後は、人の賑わう小仙丈を通って、一気に樹林帯を抜け、11時半には北沢峠へ到着。
膝がヒーヒー言う前に着いてホッとする。昨日に続いて、昼食は長衛荘の蕎麦を食す。
(下山途中に沢山の登山者とすれ違うが、尾根からの一気の登りは結構きつそう)

5:44 ヒュッテを出発 6:18 馬の背尾根へ 6:22 濃霧で視界不良 6:24 突然表れた稜線
6:25 急いで記念写真 6:26 稜線に仙丈小屋が 6:28 思わず万歳の気分 6:48 伊那側に晴れ間
6:54 仙丈小屋前で 7:14 最後の登り 7:31 仙丈頂上で 7:52 小仙丈へ向う
7:57 行く手にはガス 8:20 広々した稜線 8:27 少し薄まったガス 8:37 伊那からの風で
8:39 姿を現す仙丈ヶ岳 8:40 小仙丈方面を背に 8:47 稜線からヒュッテ 8:48 中央右がヒュッテ
8:48 雲が飛ばされる 8:48 もう少しだ! 9:01 仙丈をバックに 9:06 大仙丈沢カール
9:15 小仙丈ピークで 9:39 ギザつく鋸岳 9:40 隠れる甲斐駒 9:55 滝ノ頭五合目
中央高速
11:32 北沢峠着 15:24 芦安で入浴後 一路、帰途へ


★2.仙丈ケ岳の花々

以前は山の花には全く無関心で、教えてもらっても右の耳から左の耳へ、素通りしてしまっていた。
30年ぶりに仙丈ヶ岳に登り、何となくデジカメで撮っているうちに、チングルマの濡れた花後の実や
トウヤクリンドウ、ヤマハハコ(撮影失敗)などに興味を引かれ、調べてみたくなってしまった。
今はまだ土素人であるが、少しづつ、年に1回の山行ではあるが、憶えて行きたいと思う。

○ミヤマウイキョウ ○ナナカマドの実
△ハクサンフウロ △カイタカラコウ △コバノコゴメグサ ●ミヤマバイケイソウ
○マルバダケギク △オクモミジハ △・・・シシウド ○シャクナゲと這松
○ヨツバシオガマ ○ミヤマシシウド
●ウサギギク ○オンタデ ○オンタデ
●チシマギキョウ ○ホソバツメクサ ●イワベンケイ(雌株) ●イワベンケイ(雌株)
○タカネヒゴタイ ●トウヤクリンドウ ○シュロソウ(赤)
●這松
●チングルマ(花後の実) ●ナナカマド
●ミヤマシシウド ●タカネグンナイフウロ ●マルバダケブキ ●ミヤマバイケイソウ
●ウサギギク ●マルバダケブキ ○セリバシオガマ

注)花名の前の記号: ●=「大丈夫」、○=「多分OK」、△=「不安」
※ 正しい花(植物の)名前をご存知の方、メールでお知らせ下さい。

※※ チングルマが判明したのは、その後の北アルプス・白馬方面への旅行でのこと。
栂池自然園が週毎に撮影・発行しているペラ1枚の写真集をふと目にした際だった。
此処では千丈で撮影失敗のヤマハハコ、見つからなかったトリカブト、
それに懐かしいサルオガセ、珍しいオオシラビソの青紫の球果(マツボックリ)にも出会えた。