Linux上でATAPI-PD/CDを使用するための設定法


LinuxでATAPI-PD/CDを使うには、まずカーネルを 2.0.31 以上にアップグレードしなければなりません。そして、カーネルの再構築時に、

Floppy, IDE, and other block devices のセクションで、

SCSI support のセクションで、

という設定にします。

あとはカーネルの再構築後に再起動すれば、それらしい起動メッセージが表示されますので、デバイス名を確認して下さい。上の設定でもわかるように、SCSIエミュレーション機能を通して使用しますので、SCSIデバイスのデバイス名になります。

それから、これらの設定でカーネルを再構築した場合、以後は起動時にPDカートリッジが挿入されていないと、起動メッセージで SCSI Error が出ると思いますが、これは気にする必要はありません。起動時のドライブの中身がPDでもCDでもあるいは空でも、適切に mount および umount してやれば、自由にメディア交換して使用できます。

また、カーネルのバージョンが 2.0.31〜33 の場合、見かけ上はつねにライトプロテクトがオフであると認識されます。もっとも、実際にライトプロテクトがオンのときは、書き込みしようとするとエラーになるようですので実害はないと思います...多分 (^^;;

問題は、カーネルのバージョンが 2.0.34 以上の場合です。この場合はライトプロテクトの認識が常に失敗し、強制的にオンであると見なされます。したがって、そのままで書き込みが出来ません。そこで私はこのパッチをカーネルに当てて、ライトプロテクトの認識に関しては 2.0.33 相当にして使用しています。今のところ問題はありませんが、たとえ問題がおきても責任は持ちません。 :-p

これは 2.0.35 用のパッチですが、2.0.34 の場合もオフセットが2行ほどズレるだけでそのまま使えます。


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