神々の息づく里「日向・高千穂」 2003.11.22,23
古事記、日本書紀、日向国風土記(断片が続日本紀などに見える)に描かれた神話の世界に浸ってきた。 神様は男女の営みが無くても生まれてくるものらしい。 この神の子が さて、その天孫
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高千穂峰に天降った 連合の証に |
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都萬神社拝殿 日向国総社でもあり、二の宮でもある。 |
拝殿の中にあった鬼の面 反対側には巨大な刀が飾ってあった。 |
3人の子は無事に産まれ、それぞれ |
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木花咲耶姫が炎の中で3人の子を 産み落とした産屋の跡だという。 |
産まれた赤ちゃんに産湯を使わせた池。 この近くは濁った沼地が多いが、 この池だけは清く澄んで鯉が泳いでいた。 日向国 |
山幸彦の |
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宮内庁管理下にある。 |
巨大な古墳 手前が女狭穂塚。 全長176m、後円部径96m、高さ14.6m 後ろは男狭穂塚。 全長154.6m、後円部径132m、高さ19m いずれも九州最大の巨大古墳だ。 |
おかしなことがある。高千穂に |
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天岩戸神社 天照大神が主祭神だが、川の向こう側の 絶壁にある洞窟「天岩戸」を祀る神社だ。 |
岩戸参拝の入口 神職にお願いすると、ここでお祓いを 受けた後、岩戸を拝する所まで案内 して説明してくれる。無料。 |
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天安河原 天照大神が天岩戸に隠れてしまったので どうしようかと 相談した河原だという。 |
願掛け石 河原にはおびただしい石が、積まれている。 願い事を唱えながら石を積むと、願いが叶う んだという。なにしろ いるのだから。 |
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高天原遙拝所 こちらは説明しやすい。ここから高天原を 遙拝した。 |
高天原 遙拝所から空を見上げると、高天原が 見えるだろうか。 |
高千穂は神々が生きている。高千穂の日常は神々と共にある。そんな気がした。 神武天皇のすぐ上の兄 |
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荒立神社 瓊々杵尊を案内した猿田彦と、 その妻鈿女命(うずめのみこと)を祀る。 運良くご開帳の日で、2柱のお姿を写せた。 |
七福徳寿板木 この板を木槌で7回叩くと、芸能成就、商売 繁盛などの御利益があるという。 |
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鬼八塚 私の泊まったホテル神州の入口にあった。 三毛入野命に殺された鬼八の供養塚。首 と胴と手足をバラバラにされて埋められた。 |
鬼八の力石 三毛入野命に攻められた鬼八は、 200トンもあるこの岩を、投げ飛ばして 力自慢をしたという。 |
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高千穂神社 三毛入野命が、瓊々杵尊、火遠理命、 鵜葺草葺不合命の日向3代の夫婦神6柱を 祀った一之御殿と、三毛入野命夫婦と8柱 の子供達を祀った二之御殿がある。 |
鬼八を退治する三毛入野命 本殿に施された彫刻。 鬼八を退治して踏みつけている三毛入野命 が、見事に彫られている。 |
11月にはいると、村々の家では、夜神楽が始まる。毎週週末には神様が民家に来臨される。 その家では座敷に神庭(こうにわ)を作り、注連縄を巡らし、彫物(えりもの)と言われる紙飾りを 四囲に下げ、徹夜で33番の神楽を踊り明かすのだ。集落毎に夜を徹して奉納される夜神楽は、 2月まで高千穂の村々を、神の息吹で熱く、狂おしく染め上げる。 |
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神庭(こうにわ) 座敷に注連縄を回し、彫物(えりもの)と いう紙飾りを下げる。 |
氏神を迎える祭壇 |
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彦舞 神楽の始まりは猿田彦の舞から |
鈿女(うずめ) 猿田彦の妻神。こちらは芸能の神様だ。 |
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舞も次第に盛り上がる。 | 餅を片手に持ちながら踊る。 |
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この屋の跡取り息子だろうか | 観客も一体となって |
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手力雄(たじからお) 天の岩戸の戸をこじ開ける。戸は信濃の 戸隠まで飛んでいったという。 |
御神体 夫婦神が酔うほどに艶めかしくなっていく。 五穀豊穣の祈りだろうか。 |
こうして明け方まで、舞は続く。33番で天から紙吹雪が舞い落ちて、神庭は大団円となる。
高千穂は、また自然の景観もすばらしい。深く険しい高千穂峡、朝の雲海が神の降臨を思わせる国見ヶ丘、清冽な川の流れ、そこに架かる橋、それに美しく耕作された棚田。訪れる旅人は、しばし神と自然と人が渾然とした安らぎの時間を持つのである。 |
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国見ヶ丘 日の出前の雲海は見事だ。天の香具山も 二上山もここにある。大和の山は、こちらの 山を懐かしんで名付けたのだろうか。 |
玉垂れの滝 神の水「天の真名井」から岩を穿って 流れ落ちる不思議な滝。 夏はライトアップされて、ひときわ映える。 |
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橋3題 高千穂は橋が多い。それも谷が深いから、橋脚の高さは感動的だ。高千穂鉄道は 東洋一の高さを誇る鉄橋を、ゆっくりと誇らしげに渡っていく。 |
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高千穂峡 阿蘇から流れてきた溶岩が作ったという 峡谷。清冽な水と、切り立った柱状節理 が独特の景観を作り出している。 |
宮交タクシーの菊池さん 歴史好きで親切で、日の出の風景から 夜更けての夜神楽まで付き合っていた だいた。ありがとう。 |