10.駿河国 静岡県静岡市 JR静岡駅 ’97.6.28 '04.05.30
神部神社(駿河国総社) |
駿河の国府はまだ発見されていない。
駿河総社は神部神社という。祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、大国主命のことだ。
ここではなぜか浅間神社と同殿に祀られる。浅間神社は木花開耶姫(このはなさくやひめ)
が祭神なのにいいのかしら。旦那のニニギノミコトは焼き餅を焼かないのかな。
台風が来ていて暗い雨の日であったが、この拝殿の見事さは圧倒的だ。
2層の極彩色の社殿は実に堂々としている。式内社の格式にふさわしい。
![]() |
楼門 4万5千uの境内の 正面に、これもすばらしい 建築美をみせている。 ここは、通称「静岡浅間神社」 と呼ばれ、 神部神社、 浅間神社に 大歳御祖神社の 三社を総称する。 |
せっかくの豪華建築でも雨の日の写真では見栄えがしない。
最初の取材から7年経ったある日、もう一度駿河の総社を訪ねた。
カメラもペンタックスのデジタル一眼*istDになった。まずは、高画質の駿河総社をご昭覧あれ。
![]() |
![]() |
楼門 | 當国総社の扁額 |
![]() |
拝殿 東海の日光と称されるのもむべなるかな。 |
![]() |
本殿 拝殿の裏に回ると、高い階段の上に本殿がある。 向かって左が富士山新宮浅間神社、右が駿河総社神部神社だ。 |
![]() |
![]() |
浅間神社 木花咲耶姫を祀る。 |
神部神社 大己貴命を祀る。駿河総社だ。 |
駿河国分寺 |
浅間神社を後に南へ下ると、国分寺があった。
うっかりすると見逃してしまうような、ささやかなたたずまい。
![]() |
ご住職は留守であったが 留守を預かるご婦人に 伺うと、もちろん歴とした 駿河の国の国分寺であり 現在は真言宗の寺だという。 |
時の流れとは言いながら、千年の昔には七堂伽藍が立ち並び、おそらくその威容は、
総社である神部神社を、圧倒していたに違いないのだが。
この国分寺の近くからは、瓦などの古代の遺物、遺構は発見されていない。 東名高速道路の建設工事の際に、静岡大学近くの片山地区で大規模な寺院跡が発掘された。 東西30m、南北17mの金堂、講堂が発掘されたが、肝心の塔がどうしても見つからなかった。そのため古代の国分寺跡とは認められず、片山廃寺跡としてそのままになっている。 寺料2万束の大規模な古代寺院は、未だに行方不明である。 |