推理小説 書評リスト

1996年5月−6月
[96年5月へ] [6月へ]
最後へ
書評リストのページへ
推理小説ノートの目次ページへ


《5月》
『八月の獲物』 森純(文藝春秋)     郷原宏・評 産経新聞 5月12日 『すべてがFになる』 森博嗣(講談社ノベルス)     北村薫・評 〈エンターテインメント〉 読売新聞 5月20日     ※ 理系的作品のすごい設定それでも責任持ってなぞ明かす 「エンターテインメント私のベスト3」 新保博久・評 日本経済新聞 5月26日     『凍える牙』 乃南アサ(新潮社)     ※ 男性社会の中の女性刑事描く     『黄昏の獲物』 愛川晶(光文社カッパ・ノベルス)     『山伏地蔵坊の放浪』 有栖川有栖(東京創元社) 『OKAGE』 梶尾真治(早川書房)     小谷真理・評〈エンターテインメント私のベスト3〉日本経済新聞 5月26日     ※ ひとつの失踪事件からダイナミックなラストまで一気に盛り上がって       いく展開はすごい迫力である。 『凍える牙』 乃南アサ(新潮社)     高田宏・評 読売新聞 5月26日     ※ ミステリーとかサスペンスというより、ぼくはこの本を       都市と野生の物語として大いに楽しんだ 『上海トラップ』 内山安雄(立風書房)     長谷部史親・評 〈今週の三冊〉サンデー毎日 5月12・19日合併号 『女囮捜査官2 視姦』山田正紀 (徳間ノベルス) 〈メインディッシュ1〉     大多和伴彦・評 週刊宝石 5月23日号 『八月の獲物』 森純(文藝春秋)     池波志乃・評 週刊朝日 5月24日号 「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 5月16日号     『黄昏の獲物』 愛川晶(光文社カッパ・ノベルス) ★★★1/2     『凍える牙』 乃南アサ(新潮社) ★★★★     ※ 著者の新境地を開く警察活劇に仕上がっているのは間違いない。 『カノン』 篠田節子(文藝春秋) 〈今週のベスト・エンタテインメント〉     三橋暁・評 週刊現代 5月25日号     ※ 推理小説を意識したかのような、この謎が解かれていく過程のテンポ       と呼吸は、まさに絶妙だ。‥‥‥       『カノン』は、恐怖という旋律にのって奏でられる自己発見の物語で       ある。 『明るい街へ』 北方謙三(集英社)     池上冬樹・評 週刊現代 5月25日号 『林檎の木の道』 樋口有介(中央公論社)     長谷部史親 サンデー毎日 6月2日号 「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 5月30日号     『OKAGE』 梶尾真治(早川書房) ★★★★1/2     ※ ジャンルの枠を超えた極上のエンタテインメントがここにある 『凍える牙』 乃南アサ(新潮社)〈特選推理小説〉     北上次郎・評 週刊現代 6月8日号     ※ 群を抜く「女性刑事」のキャラクターとオオカミ犬の勇姿が躍動する       警察小説 『蒼穹の昴』 浅田次郎(講談社)     佐藤雅美・評 週刊文春 6月6日号 『テロリストのパラソル』 藤原伊織(講談社) 〈百人書評〉     ダ・ヴィンチ 1996年6月号 「新刊めったくたガイド」 北上次郎・評 本の雑誌 1996年6月号     『蒼穹の昴』 浅田次郎(講談社)     ※ 浅田次郎、渾身の豪速球が心地よい。     『ジャンキー・ジャンクション』 谷甲州(徳間書店)     『風の如く水の如く』 安部龍太郎(集英社)     『台風娘』 薄井ゆうじ(講談社)     『朽ちた樹々の枝の下で』 真保裕一(角川書店)     『八月の獲物』 森純(文藝春秋) 「新刊めったくたガイド」 坂東齢人・評 本の雑誌 1996年6月号     『雪蛍』 大沢在昌(講談社)     ※ 参りました、の巧さに脱帽!! 『雪蛍』に大泣きだあぁっ     『殺手 サーソ』 荻史朗(双葉社)     『上海トラップ』 内山安雄(立風書房)     『こまんたれぶー』 仁川高丸(角川書房)     『深夜、ジャガーは駆ける』 横溝美晶(双葉社)     『その日の吉良上野介』 池宮彰一郎(新潮社) 『すべてがFになる』 森博嗣(講談社ノベルス)     大森望・評 小説すばる 1996年6月号     ※ アナログ的現実の侵入を極力はばみデジタル的パズラーに徹した話題作 「国内ミステリーベスト3」 長谷部史親・評 小説現代1996年6月号     『総統の防具』 帚木蓬生(日本経済新聞社)     『八月の獲物』 森純(文藝春秋)     『波涛の牙』 今野敏(祥伝社ノンノベル) 『蒼穹の昴』 浅田次郎(講談社)     入江和夫・評 オール讀物 1996年6月号 『朽ちた樹々の枝の下で』 真保裕一(角川書店)     下森真澄・評 オール讀物 1996年6月号 「新刊チェックリスト【日本編】」 山前譲・評 EQ1996年7月     クローズアップ 『朽ちた樹々の枝の下で』 真保裕一(角川書店)     ※ 北海道の大自然の息遣いも行間に濃厚なサスペンスが紡がれていく。     ピックアップ  『雪蛍』 大沢在昌(講談社)             『崩壊山脈』 羽場博行(祥伝社ノン・ノベル)             『硝子のドレス』 北川歩実(新潮社)             『名探偵の掟』 東野圭吾(講談社)             『殺意の集う夜』 西澤保彦(講談社ノベルス)             『浅草偏奇館の殺人』 西村京太郎(文藝春秋) 「HMM Book Review Jミステリ・レビュー」 西上心太・評 ミステリマガジン 1996年7月号     『山伏地蔵坊の放浪』 有栖川有栖(東京創元社)     『私が捜した少年』 二階堂黎人(双葉社)     『凍える牙』 乃南アサ(新潮社)     『カノン』 篠田節子(文藝春秋) 「今月のベストミステリー・国内」 香山二三郎・評 小説推理 1996年7月号     『十三番目の人格 −ISOLA−』 貴志祐介(角川ホラー文庫)      ※ 多重人格をめぐる謎については、理科系の知識と文化系のオカルト趣味       を合体させた後半の仕掛けとヒネリを効かせた演出が独創的で、       これで佳作とはちと厳しすぎる。     『殺手 サーソ』 荻史朗(双葉社)     『凍える牙』 乃南アサ(新潮社)     『野鼠戦線』 景山民夫(徳間書店)     『山伏地蔵坊の放浪』 有栖川有栖(東京創元社)
《6月》
『火の壁』伊野上裕伸 (文藝春秋)     池上冬樹〈売れてる秘密〉 朝日新聞 6月2日 『名探偵の掟』 東野圭吾(講談社)     池上冬樹〈売れてる秘密〉 朝日新聞 6月9日 『からくり富』 泡坂妻夫(徳間書店)〈エンターテインメント私のベスト3〉     縄田一男・評 日本経済新聞 6月16日 「エンターテインメント私のベスト3」 新保博久・評 日本経済新聞 6月30日     『夏色の軌跡』 西浦一輝(角川書店)     ※ 社会派のゴルフ・ミステリー     『華やかな喪服』 土屋隆夫(光文社)     『どちらかが彼女を殺した』 東野圭吾(講談社ノベルス) 『雪蛍』 大沢在昌(講談社)     秋山駿・評 週刊朝日 6月7日号 『謎物語 あるいは物語の謎』 北村薫(中央公論社)     小森収・評 サンデー毎日 6月16日号     ※ 謎解きの魅力の在り方に忠実に 「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 6月13日号     『ノーペイン、ノーゲイン』 山本甲士(角川書店) ★★★★     『されど修羅ゆく君は』 打海文三(徳間書店) ★★★★ 『されど修羅ゆく君は』 打海文三(徳間書店) 〈今週のベスト・エンタテインメント〉     北上次郎・評 週刊現代 6月22日号     ※ 「謎の事件」と「残酷な愛」を“主軸”に奇妙な登場人物たちが       奏でる狂詩曲 『死刑囚・秋好英明との書簡集』 島田荘司(南雲堂) 〈特選ノンフィクション〉     佐藤友之・評 週刊現代 6月22日号 『夜の蝉』 北村薫(創元推理文庫)     辻原登・評(本に糸を垂らして) サンデー毎日 6月23日号     ※ 北村薫はとにかく一流 『蒼穹の昴』 浅田次郎(講談社)     佐藤忠男・評 週刊朝日 6月21日号 『総統の防具』 帚木蓬生(日本経済新聞社)     長谷部史親・評 サンデー毎日 6月30日号     ※ 現代史の謎に取り組む意欲大作 「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 6月27日号     『髑髏は長い河を下る』 森山清隆(新潮社) ★★★★ 『理由はいらない』 藤田宜永(新潮社) 〈特選推理小説〉     関口苑生・評 週刊現代 7月6日号 『殺人の多い料理店』 辻真先(実業之日本社)     池波志乃・評 週刊朝日 7月5日号 『総統の防具』 帚木蓬生(日本経済新聞社)〈メインディッシュ1〉     高橋智恵子・評 週刊宝石 7月11日号 「新刊めったくたガイド」 北上次郎・評 本の雑誌1996年7月号     『空の華』 田久保英夫(文藝春秋)     『八州廻り桑山十兵衛』 佐藤雅美(文藝春秋)     『泥棒家業』 佐藤雅美(角川書店)     『馬の表情』 関直之助(博品社)     『奇人横綱男女ノ川』 川端要壽(徳間書店)     『外道の群れ』 団鬼六(朝日ソノラマ)     『されど修羅ゆく君は』 打海文三(徳間書店)     ※ ハードボイルド小説というよりも、人生捨てたもんじゃないという気に       させてくれる現代小説の傑作といっていいのである。 「新刊めったくたガイド」 坂東齢人・評 本の雑誌1996年7月号     『凍える牙』 乃南アサ(新潮社)     ※ 今年の犬本ベスト1! 『凍える牙』は泣けるぞおっ!!     『総統の防具』 帚木蓬生(日本経済新聞社)     『FACE』 大鶴義丹(新潮社)     『撃つ』 鳴海章(光文社カッパ・ノベルス)     『カノン』 篠田節子(文藝春秋)     『女囮捜査官2 視姦』山田正紀 (徳間ノベルス)     『還』 平野肇(講談社) 『あいにくの雨で』 麻耶雄嵩(講談社ノベルス)     大森望・評 アニメージュ 1996年7月号     ※ アニメファン爆笑!? 新本格ミステリの怪作登場 『されど修羅ゆく君は』 打海文三(徳間書店)     坂東齢人・評 小説すばる 1996年7月号     ※ キャラクタ造形の力が何よりも魅力の快作 「国内ミステリーベスト3」 長谷部史親・評 小説現代1996年7月号     『ノーペイン、ノーゲイン』 山本甲士(角川書店)     『暴力租界』 大藪春彦(徳間書店)     『プレゼント』 若竹七海(中央公論社) 『からくり富』 泡坂妻夫(徳間書店)     植村修介・評 オール讀物 1996年7月号 『されど修羅ゆく君は』 打海文三(徳間書店)     下森真澄・評 オール讀物 1996年7月号 「HMM Book Review Jミステリ・レビュー」 西上心太・評 ミステリマガジン 1996年8月号     『されど修羅ゆく君は』 打海文三(徳間書店)     『聖母の深き淵』 柴田よしき(角川書店)     『一八八八切り裂きジャック』 服部まゆみ(東京創元社)     『プレゼント』 若竹七海(中央公論社) 「今月のベストミステリー・国内」 香山二三郎・評 小説推理 1996年8月号     『ノーペイン、ノーゲイン』 山本甲士(角川書店)       ※ ‥‥まさに全編これ芸の塊といってよく、読者の目を逸らさぬ軽妙洒脱       なサービス精神は数ある瑕瑾を補って余りある。     『されど修羅ゆく君は』 打海文三(徳間書店)     『聖母の深き淵』 柴田よしき(角川書店)     『夜間検証』 藤村耕造(角川書店)     『夏色の軌跡』 西浦一輝(角川書店)

先頭へ
推理小説ノートの目次ページへ

last up date 1996/08/04