世界遺産モンサンミッシェル

 モンサンミッシェルは、フランス大西洋側のブルターニュ半島のつけ根にあります。パリからTGVに乗ってレンヌまで行き、そこから観光バスやレンタカーなどで訪れるのが一般的なコースです。
 モンサンミッシェルは、しばしば「驚異の建造物」と紹介されます。それは、陸から数百m離れた小さな島の上に、何世紀にもわたって修道院が建築され続け、島と修道院を要塞のように一体化させてしまった、驚くべき建築技術によるものと思われます。
 島は、全周約900m、海面からの高さ約80mですが、島の中央にそびえる修道院の教会の尖塔の高さは、海面から約150mもあります。
 世界遺産は、Mont-St. Michel and its Bay (モンサンミッシェルとモンサンミッシェル湾)として登録されています。昔は、湾の干満の差が10m以上になり、潮が満ちると島が孤島になったそうですが、現在は島の周囲に海水が近づくことはなくなっています。再び昔のような美しい島の姿をよびもどそうという計画が進められています。

私が訪れたときは晩秋で、モンサンミッシェルは厚い霧のベールに包まれていました。霧が少し薄いと、晴れた日に見るのとはまた趣が異なる、霧のカーテンにシルエットのように浮き上がる幻想的なモンサンミッシェルが見られるそうです。  修道院の入り口までは、両側におみやげ屋やレストラン、また小さなホテルが立ち並んで、門前町といった雰囲気です。ここのオムレツは有名だそうですが、私は食べそびれました。