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*** PowerBook2400c FAQ ***
10. サウンド・テクニック
担当:きむらかずし

*** 目次 ***
10-1: いきなりトラブル集
10-2: マック・サウンド概論
10-3: MP3 の楽しみ方
10-4: サウンドで遊ぶ
10-5: サウンドの入出力
10-6: ハードディスク・レコーディング・ソフトウェア
10-7: CD-R/W でオーディオ CD を焼こう!
10-8: MIDI


*** 本文 ***
10. サウンド・テクニック

マックは音楽に強いと言われますが、PowerBook2400c は、ことサウンドに関し
ては、内部ノイズが多いといった弱点を持っています。それでも話題の MP3 か
ら、本格的な DTM (デスクトップ・ミュージック)まで、知恵と工夫と予算
次第で楽しむことができます。

10-1: いきなりトラブル集

Q1: 外付 CD-ROM ドライブを SCSI 接続したのですが、オーディオ CD (音楽
CD )の音が、PowerBook 本体から出ません!

A1: (CD-ROM ドライブ内蔵のデスクトップ機と異なり) PowerBook 本体からは、
オーディオ CD の再生音は出ません。 CD-ROM ドライブに付いているヘッドフォ
ン・ジャック、あるいはオーディオ・ピン・ジャックから音を取り出してくださ
い。
ちなみに、オーディオ CD の操作(再生、頭出し等)は、2400 の画面から可能
ですし、MP3 化のためのデジタル・データの吸い出しも可能です。

Q2: MP3 ファイルをダウンロードしたのに、MP3 プレーヤで開けません。

A2: 拡張子(.mp3)とプレーヤの関連付けがうまくいっていないのかもしれま
せん。下記を試してみてください。

(1) とりあえず聞いてみるには、ダブル・クリックではなく、MP3 プレーヤに
て「開く...」(または "Open..." )からファイルを開いてみましょう。
(2) ResEdit 等で、そのファイルのファイル・タイプを "MP3 " (←最後は
半角スペース)にしてみましょう。
(3) コントロールパネル「インターネット」に、ヘルパー・アプリケーション
として、お持ちの MP3 プレーヤーと、拡張子 "mp3"、ファイル・タイプ "MP3 "
を登録してみましょう。
(4) コントロールパネル「File Exchange」に、上記と同様の登録を、追加
してみましょう。

Q3: 音声入力端子に、マイクを接続したのですが録音ができないみたい。

A3: 音声入力端子は、いわゆるライン入力の音声レベルを必要とするので、
(アンプを内蔵していない)マイクを直接接続してもダメです。
マイクは、プリアンプやミキサー(アクティブ型)経由で接続してください。
この場合、オーディオ装置の LINE OUT と、2400 の音声入力ジャックを、
適切な変換コード(ステレオ)で結びます。

Q4: 録音はできましたが、常に「サーーー」というノイズがのったり(ホワイ
ト・ノイズ)や、大きい音のときにバリバリというノイズがのってしまいます。

A4: 大きなホワイト・ノイズは、元になる音源のレベルが低いのが根本的な原
因です。音源に適したプリアンプを用意しましょう。
逆にバリバリといったノイズは、レベルが高すぎるのが原因です。アナログ
回路であれば、レベル・オーバーはマイルドな味になることがありますが、
デジタル化するときのレベル・オーバーは、聞くに耐えないものになります。

Q5: ヘッドフォンで音を聞くと、小さい音量ですが、いろいろなノイズが聞こ
えます。なんとかならないのでしょうか?

A5: もともとコンピュータの中はノイズだらけです。特に PowerBook 2400c
は、マックの他の機種と比べてもノイズが乗りやすいと言われています。
 PC カード等による、オーディオ入出力デバイス(後述します)を用いると、
この問題は回避できます。

Q6: MacMP3 をインストールしたら、オーディオ CD を CD-R/W ドライブに挿
入しただけで Finder がフリーズします。

A6: CD-R/W 用のドライバ "B's CD CDR" と、"MacMP3 機能拡張" の相性が悪
いようです。 "MacMP3 機能拡張" をシステムから外しましょう。ただし、ド
ラッグ&ドロップによる CD の MP3 化はできなくなります。 10-3 節を参照
のこと。


10-2: マック・サウンド概論

デジタル・サウンド用語集:

(1) サンプリング周波数
アナログ音声をデジタル化するとき( AD 変換)、どのくらい細かく刻んで
数値化するかを指定するのですが、それがサンプリング周波数です。サンプリ
ング周波数の半分の周波数までの音を記録できます。
人間の耳に聞こえるのは 20Hz (ヘルツ)から 20,000Hz (= 20kHz)ぐらいま
でとされていますので、オーディオ CD でも使われているサンプリング周波数、
 44.1kHz ならば、これをカバーできるわけです。ただし、サンプリング周波数
が高いほど、ファイルのサイズが大きくなってしまうので、MP3 等の圧縮技術
が必要となってきます。
(例) 8kHz (電話並みの音質), 11kHz, 22kHz, 44.1kHz (CD 並み)

(2) 量子化ビット数
音の大きさを段階的に数字で表現するときに、どのくらい細かくするかの指定
です。マックの警告音なら 8bit で充分かもしれませんが、音楽をやるなら少
なくとも 16bit は必要となります。
(例) 8bit(ノイズあり), 16bit(CD 並み), 24bit (高級 DTM)

(3) チャンネル数
モノラル(1 チャンネル)か、ステレオ(左右 2 チャンネル)かの区別です。

(4) ビット・レート( MP3 等で用いられる)
例えば MP3 ファイルを再生するときの、 1 秒当りのデータ量(ビット数)のこ
とです。元々は、回線上のデータの転送速度の意味です。MP3 では、ビット・レー
トが大きいほど、良い音になりますが、ファイル・サイズは増えます。
一般的には 128kbps が使われることが多いようです。
(例) 96kbps, 128kbps

サウンド・ファイルいろいろ:

ここでは主なサウンド形式について簡単に説明します。
フリーソフト SoundApp 日本語版のヘルプに、各種サウンド形式について、
異常に詳しい説明がありますので、もっと知りたい方は、そちらをどうぞ。

    SoundApp 日本語版ホームページ
    <http://www.naotaka.com/SoundApp/>

(1) AIFF(拡張子:つけるとしたら aiff, aif)
マックでの標準的なサウンド・データ形式。

(2) WAV(拡張子: wav)
Microsoft Windows での標準的なサウンド・データ形式。

(3) MP3(拡張子: mp3)
最近、流行のサウンド・データの圧縮形式。MPEG1 Audio Layer3 の略。
ビット・レートにより異なるが、元ファイルのサイズに比べ、1/10 程度まで
サイズを圧縮できる。
マックでのファイル・タイプは "MP3 " (←最後に半角スペースが入る)。

(4) System7 Sound
マックのシステムが扱うことができるサウンド・ファイルの形式。 Finder 上
でダブル・クリックすれば鳴らすことができる。(データではなく)リソース
としてサウンドを格納している。そのサウンド自体の形式は、前述の AIFF 。

(5) SUN Audio (拡張子 au )
ひと昔前、インターネットでよく使われた形式。サンプリング周波数がたった
の 8kHz なので音質は悪く音楽には向かない。

(6) MOD (拡張子 mod )
音楽をデジタル音源データと音符データに分けて記録し、一つのファイルに収
めたもの。小さいファイル・サイズとは思えない音楽を楽しめる。
いわゆる MOD プレーヤ(ソフトウェア)で再生する。

(7) ReadAudio
インターネットでダウンロードしながら聴くことができる、ストリーミング
を特徴としたフォーマット。Netscape Communicator にも付属する 
Real Player で再生する。

(8) その他
様々なフォーマットが。



10-3: MP3 の楽しみ方

オーディオ CD に記録されているデジタル音声データは、そのまま取り出すと
巨大なファイル・サイズとなります(例えば 4 分前後の曲が 40MBytes 前後)。
それが圧縮形式の一種である MP3 に変換すると 1/10 程度のサイズになります。
これなら内蔵ハードディスクにオーディオ・ライブラリをつくれてしまいます。
さらに携帯 MP3 プレーヤがあればいつでもどこでも、音楽を楽しめます。

自作自演の曲ならかまいませんが、オーディオ CD 等を MP3 化したファイル
を他者にあげると著作権の侵害になるので注意しましょう。ホームページに
置くのはもってのほかです。

ちなみに、マックでの MP3 に関する情報なら下記のサイトにいきましょう。

    MP3 の道具箱 for Macintosh
    <http://www.naotaka.com/mp3/>

さて、具体的な話をさらっと進めます。

準備:

(1) PowerBook2400c に接続可能な外付 CD-ROM ドライブ

お手持ちの CD-ROM ドライブを 2400 に接続してください。CD-R/W ドライブ
でもかまいませんが、一部、制約があります。

(2) MP3 化したい曲の入ったオーディオ CD

CD-ROM ドライブに挿入すると、デスクトップにアイコンが現れますね?開く
と、1曲ごとのアイコンが表示されますね?
アップル・メニューに登録されている AppleCD オーディオプレーヤーで再生
できますね?

ちなみに、デジタル化済みのオーディオ・ファイル( AIFF 形式等)でも、
MP3 化することができます。この場合 CD-ROM ドライブは不要です。

(3) MP3 パッケージ(ソフトウェア)

以前は、フリーソフトで曲の切り出し(AIFF化)や、その MP3 化ができたの
ですが、恐怖のソフトウェア特許の関係等で、フリーソフトは次々と姿を消し
てゆきました。下記のようなパッケージを購入するのがてっとり早いです。
オンラインで購入できるものもあります。

エンコーダ&プレーヤ
- SoundJam MP <http://www.hulinks.co.jp/product/soundjam/>
- MacMP3 <http://www.act2.co.jp/>
- 早録(はやどり)MP3 for Macintosh

プレーヤ
- MACAST (その簡易版、MACAST Lite) <http://www.macast.ne.jp/>

MP3 エンコード:

まずはオーディオ CD からデジタル・データ( AIFF 形式)を吸い出し、
MP3 エンコーダ(ソフトウェア)でエンコーディング(変換)を行います。
市販されている MP3 エンコーダの多くは、CD-ROM ドライブ上のオーディオ CD 
から、全曲を直接 MP3 化することができます。

ちなみに CD からのデータ吸い出し専門のソフトウェアはリッパーと呼ばれま
す。マックでは 1 曲づつなら QucikTime 付属の QuickTime Player (あるいは
 MoviePlayer )で CD から AIFF ファイルを取り出せます。

また、CD-R/W ドライブの場合、付属の B's Recorder Pro/GOLD 等を使って、
AIFF ファイルを取り出すことができます(イメージキャプチャ機能を使う)。

もちろん MP3 エンコーダは個々の AIFF ファイルを MP3 化することもできます。

エンコーディングには各種のパラメータがありますが、面倒ならデフォルトの
ままでかまいません。一般的には、ビット・レート 128bps、Stereo (曲により
Joint Stereo の方がファイル・サイズが小さくなります)になっています。

インターネットには CD データベース <http://cddb.cddb.com/> があって、
MP3 エンコーダによっては、自動的に曲リストを取得することもできます
(ただし、洋楽のみ)。


MP3 プレーヤ(ソフトウェア)による再生:

MP3 ファイルを作ったり、ダウンロードしたりして用意したら、MP3 プレーヤ
で聴きましょう。アップルから無料でダウンロードできる QuickTime 4.0 を
インストールしておけば、付属の QuickTime Player で MP3 ファイルを再生
できます。

フリーウェアの SoundApp は、実に多くのサウンド形式に対応していますが、
MP3 も再生できます。

市販、あるいはシェアウェアの MP3 プレーヤには、あらかじめ再生したい
 MP3 ファイルをまとめて指定し順番に再生するプレイリスト機能、音質を補正
できるイコライザ機能、ユーザ・インターフェースの外観をお好みに変える
「スキン」等、多くの機能が備わっています。

ただし、2400 を WALKMAN がわりにするのは、重さやバッテリ等の制約がある
ため、かなり無理があります。音楽を携帯したいなら、次の項目へ。

携帯 MP3 プレーヤ(ハードウェア):

携帯 MP3 プレーヤは韓国メーカーを中心にいろいろありますが、2400 を母艦
として考える場合、MP3 ファイルをプレーヤに入れるインターフェースの問題
があります。著作権保護の観点からいろんな制約が設けられているからです。
2400 で問題なく使える MP3 プレーヤは下記の通り。

(1) Fresh Music

外観もサウンドも安っぽいけど、値段も安い(約 8,000 円)本機は、コンパ
クト・フラッシュ( CF カード)に MP3 ファイルをコピーしておくだけで再
生ができるのが特徴(著作権への配慮がない?)です。音は良くありません!
 CF カードは別途入手する必要があるので、かえって高くつくかも。

(2) RIO 500

人気の RIO 500 は、USB PC カード経由となるので、CardBus に対応しない
 2400/180 では使えません。

(3) その他

?


10-4: サウンドで遊ぶ

起動音:

ジャーンという起動音はマックにはつきものですが、PowerBook2400c では、
システムのサウンドのボリュームを 0 (ゼロ)にしておくと、起動音も鳴らな
くなります。

警告音:

モニタ&サウンド(あるいはサウンド)コントロールパネルで、Finder の警告
音を変更できますが、さらには、お好みのサウンドを警告音として追加するこ
とができます。

警告音にしたいサウンドを System7 Sound 形式で用意して、システムフォルダ
にドラッグ&ドロップすると、System ファイルに追加され、「サウンド&モニ
タ」コンパネで警告音として選択できるようになります。
各種サウンドファイルを System7 Sound に変換するには、フリーウェアの
SoundApp 等を使います。

あるいは、「サウンド&モニタ」コンパネの警告音のとこで、「追加...」ボ
タンを押すことによって、録音ダイアログが表示されるので、内蔵マイクや音
声入力から、警告音を録音することができます。

Finder 操作音:

「アピアランス」コントロールパネルの「サウンド」タグにおいて、「サウンド
トラックで操作イベントに音」を ON にすると、Finder の各種操作のたびに、
それっぽい(?)サウンドが出るようになります。


10-5: サウンドの入出力

(1) 内蔵マイクとスピーカー

サウンドの動作確認には使えますが、「音楽」には問題外。PowerBook2400c 
の場合、マイクもスピーカーもモノラルですし。

(2) 音声入力ジャック

トラブル集でも触れた通り、ここは「ライン入力」を要求します。ボーカル
や(エレキじゃない)楽器の音を取るには、マイクを使うことになりますが、
マイクに適したプリアンプや、ミキサー等を通してから、 2400 の音声入力
に食わしてやります。

プリアンプではレベル調整に気をつかってください。レベルを上げ過ぎると、
AD 変換時にバリバリとノイズが入りますし、逆にレベルが小さいと、背景の
ノイズにサウンドが埋もれてしまいます(いわゆる NS 比が悪くなる)。


(3) 音声出力ジャック

2400 だと、小さいノイズがいろいろ乗るんですよねぇ。ヘッドフォンで聞くと
よくわかります。


(4) Digigram VXpocket (PC カード)

2400 で使える唯一のサウンド・カードがこれ。高価なのが唯一の欠点。
LAOX 音楽館(秋葉原)やソフマップで約 8 万円(中古約 7 万円)です。
これさえあれば、ノイズに悩むことはありません!いざ!

(5) PicPomZV (PC カード)

インターウェア社のビデオ・キャプチャー・カードですが、MacOS 8.1 以前
と組み合せると音声の取込もできます。MacOS 8.5 以降からはなぜかダメに。
なんとかしてくれないかなぁ。

(6) CardBus, USB 経由?

最近、USB インターフェースによるサウンド入出力装置が増えてきています。
注目したいのが、ローランド社の UA-30 (実売 24,000 円前後)ですが、
 USB ポートを備えたマックでの動作すらまだ完璧とは言えないようですから、
 PowerBook2400c ではどうなんでしょう?

(7) CardBus, firewire (iLink) 経由?

DV (digital Video) の音だけを、Sound Manager 経由で、レコーディング・
ソフトに流したり、その逆をしたりってできるのしょうか?


10-6: ハードディスク・レコーディング・ソフトウェア

ここでは大きく、「録音ソフト、波形編集ソフト」部門と、「マルチ・トラッ
ク・レコーディング」部門に分けて、ソフトウェアを紹介します。

海外で開発された市販ソフト(ハードもですが)に関しては、多くの場合、
カメオ・インタラクティブ社 <http://www.cameo.co.jp/> が独占的に日本で
の代理店をつとめています。同社のサイトからは、各ソフトウェアの最新情報
や、デモ版、アップデータを入手することができます。

録音ソフト、波形編集ソフト:

- Peak (簡易版 Peak LE) ... 定番(市販ソフト)
- SoundEdit16 ... 昔の定番(市販ソフト)
- SoundEffects ... シェアウェア <http://www.silene.it/aricci/>


マルチ・トラック・レコーディング:

値段は張りますが、マルチ・トラック・レコーディング( MTR )用ソフトを
購入すれば、内蔵ハードディスク上でもレコーディングができます。多くの
ソフトは、MIDI シーケンサーの機能も備え、音楽制作の統合環境といえるも
のになっています。詳しくは前述のカメオ・インタラクティブのサイトをご
らんください。

ただし、PowerBook2400c の CPU やハードディスクの性能により、同時に再生
できるトラック数には上限があります。 G3 化や、高速ハードディスクが欲し
くなってくるかもしれませんよ (^_^)

- Cubase VST
- Performer 6.0 (さらには Digital Performer )
- Vision DSP?
- Logic Audio


10-7: CD-R/W でオーディオ CD を焼こう!

CD-R (あるいは CD-RW )ドライブとソフトウェアがあれば、CD-R メディアに
自作自演の曲を書きこんで、マイ CD を作れます!
そのために必要なソフトウェアとしては、下記の二つが有名です。

    BHA 社 B's RecorderPro (あるいは B's RecorderGOLD )
    Adaptec 社 Jam (一般ファイルを焼くなら Toast )

CD-R メディアによるオーディオ CD は、一部の CD プレーヤでは再生できない
ことがあります。

2400 と相性のよい CD-R/W ドライブについては、別の章に譲りますが、購入の
際には、PowerBook2400c に対応しているかどうか、確認しましょう。


10-8: MIDI

MIDI とは?:

MIDI (「みでぃ」と発音します)は、オーディオ信号そのものではなく、音の
種類の番号、音の高さ、音の長さ、音の強さといった数値情報だけをリアルタ
イムに伝達することができる規格です。もちろん、ファイルとしても保存でき
ます。
音色そのものは含まれていないので、別途、「音源」が必要になります。音源
には、シンセサイザー、音源モジュール、サンプラーといった外部の機器を
用いるほかに、2400 内でソフトウェア的な音源を用いることもできます。
もっとも身近なのは QuickTime に含まれるデジタル音源でしょう。

MIDI を聞いてみる:

QuickTime は、ソフトウェアとして、ローランド社提供の MIDI 音源を搭載し
ているので、QuickTime Player (旧名 Movie Player )でも、MIDI ファイル
を開いて演奏することができます。この場合の MIDI ファイルは、「標準 MIDI
ファイル形式」でなければいけません(各社のシーケンサーの独自形式では
ダメ)。

シーケンサー(ソフトウェア):

ひと昔前は、MIDI シーケンサーといえば Performar と相場が決まっていまし
たが、最近はハードディスク・レコーディング機能も加え、音楽づくりの統合
環境と言えるソフトウェアが各社から発売されています。 10-6 節をごらんく
ださい。

MIDI インターフェース:

各種音源、シンセサイザー、キーボード(鍵盤)等の MIDI 機器と、2400 を
接続するには、MIDI インターフェース(ハードウェア)が必要です。とりあえ
ずつないでみたいと思ったら、小さい箱型のものが数千円で売っています。
2400 のシリアル・ポートに接続して使います。ただし PowerBook のシリアル
ポートは電圧が足りない等、クセがありますので、2400 と相性の良い MIDI
インターフェースを選ぶ必要があります。
高級な MIDI インターフェースは、MOTU (Mark of The Unicorn) 社や、Opcode
社から出ていますから、お金がある方はどうぞ。

MIDI Manager, OMS, FreeMIDI:

昔は Apple 純正の MIDI Manager という、ソフトウェア的に MIDI データの
流れを制御するドライバーがありましたが、最近では、Opcode 社がフリーで
公開している OMS がよく用いられます。 <http://www.opcode.com/> から
ダウンロードできます。また、 FreeMIDI というドライバーもあります。

--- end ---