!!復刊キャンペーン実施中!! (2005-07-06)
Copyright(C) 1997-1998 by ♪きむらかずし <kimu@st.rim.or.jp>
$Date: 1998-03-02 22:53:47+09 $ $Revision: 1.16 $
1. はじめに 2. 履歴 3. 関連資料 4. 間違い探し 5. コルブ氏の異名:バージョンはいくつあるのか?
『ブレードランナー』を見る目で『メイキング・オブ・ブレードランナー』を 読んでいたら...ついつい、こんなチェックリストを作ってしまいました :-)
本リストの対象は、ほとんど初版第一刷です。正式な正誤表、あるいは改訂版 のリリースを期待したいと思います。
凡例: 間違った文章 → 正しい文章 // ← この記号以下は、説明文です。
もっと凄い間違いを発見したら、教えてください。もちろん、私も間違っている かもしれませんよ。
$Log: mak-err.txt $ Revision 1.16 1998-03-02 22:53:47+09 kimu p.264 長さ45インチ(2.5メートル)→(1.1メートル)。武田真和さん発見。 3. 関連資料に Web ページ『幻泉館』の書評を追加。 久々の更新。PRE タグを使った手抜き HTML 化。 Revision 1.13 1997-07-04 11:15:02+09 ROOT_DOS ちょっとした加筆、修正。 以下は全て、西聡さんからの情報: p.16 発表するも「の」だ。 p.20 原書の間違い?ホールデンがパーティションを破るのは被弾一発目。 P.23 原書の間違い?デッカードはセバスチャンには直接会っていない。 P.437 原書の矛盾?その影の正体は。 P.205 の方が正しい? Revision 1.12 97/05/18 p.19 冒頭の引用部分「回収」、 p.31 最終行 「聖書の解釈」 → 「釈義」 p.32 中段「括弧閉じず p.33 下段「ナルコティクス」、 p.33 最終行『転送されざる人間』?!、 p.34 パイク司教、 p.95 上段メビウスは「尊大」?、 p.205 下段「コルブの編集」、 p.240 中段「括弧とじず Revision 1.9 97/04/13 p.27 朝倉 → 浅倉、 p.180 1 行目が前ページと重複(電気羊さん発見) p.462 原作タイトルの "?" 抜けは、映画自体から! 「2. 履歴」を追加 Revision 1.5 97/04/04 japan.movies.bladerunner と WWW にて公開
『メイキング・オブ・ブレードランナー』 ポール・M・サモン著 品川四郎 監訳 株式会社ソニー・マガジンズ発行 本体価格 3,800円 ISBN 4-7897-1167-6 "FUTURE NOIR: THE MAKING OF BLADE RUNNER" by PAUL M. SAMMON Harper Prism, U.S.$14.00, ISBN 0-06-105314-7 BLADE RUNNER FAQ (WWW version) <http://www.uq.edu.au/‾csmchapm/bladerunner/> ブレードランナー FAQ 日本版を含む、一読者の Web ページ <http://www.st.rim.or.jp/‾kimu/br/index-j.html> このテキストの最新版は、ここに置きます。一応 HTML 化! <http://www.st.rim.or.jp/‾kimu/br/future-noir-j/mak-err.html> 『幻泉館』のキツい書評 <http://www02.so-net.or.jp/‾kaz_yah/books/junk/index.html>4. 間違い探し
p.14 こういった映画は『2001 年宇宙の旅』以来のものだ。両方とも原作者のフィリッ プ・K・ディックのパラノイドと、(以下、省略) // もちろん『2001 年〜』 の原作者は、アーサー・C・クラーク。 // 「両方」(原文では both )は、『ブレードランナー』と『2001 年宇宙の旅』 // を指すのではなく、まったく別の言葉同士を結んでいる。 p.14 『テルマとルイーズ』 → 『テルマ&ルイーズ』 p.16 あとの内容はすべて初めて発表するもだ。 → (省略)発表するものだ。 // ^「の」が抜けている。 p.19 冒頭の引用部分 しかし "回収" と言われた。 → ? // 「回収」の原文は "retirement" で、翻訳に困る単語である。 // 映画の字幕ではこの単語の翻訳は避けて通っている。 // ちなみに、この映画の序文については、ブレードランナー FAQ 日本版に // 可能な限り原文に忠実に翻訳したものがあるので参照のこと。そこでは // "retirement" を「廃棄」としてみた。 p.20 中段 ヴォイト=カンプ → フォークト・カンプフ // 『アンドロイドは電気羊の夢をみるか?』の翻訳に倣っていない。 // でも、映画での発音はヴォイト・カンプの方が近い? // p.37 も参照 p.20 下段 ニ発目の衝撃で、ホールデンはパーティションをぶち破ってしまう。 // 原書の誤り?既に一発目でパーティションを破っている。 p.23 上段 デッカードは(省略)グロテスクな人物たちに出会う。(省略)J・F・セバスチャン // 原書の誤り?デッカード自身は、セバスチャンに会っていない。 p.27 朝倉久志 訳 → 浅倉久志 訳 p.31 最終行 「聖書の解釈」 → 「釈義」 // 日本では、こう訳すのがキマリ ;-) p.32 中段 ディック末期の視覚体験は「神 // この括弧(「)は、閉じていない。 p.33 下段 ナルコティクス → 麻薬 p.33 最終行 『転送されざる人間』 → 『テレポートされざる者』 // 少なくともサンリオ SF 文庫では、このタイトルで出版された(絶版)。 p.34 ビショップ・ジェームズ・パイク → ジェームズ・パイク司教 p.35 『Nany』 → 『ナニー』(仁年賀克雄訳/ちくま文庫『人間狩り』収録) 『The Defenders』 → 『地球防衛軍』(浅倉久志訳/『永久戦争』収録) // ディックの短編のタイトルが、邦訳があるのにもかかわらず、 // オリジナルのままになっている。 p.36 コンアプト → コナプト // 『アンドロイドは電気羊の夢をみるか?』の翻訳に倣っていない。 p.37 ヴォイト・カンプ → フォークト・カンプフ // 『アンドロイドは電気羊の夢をみるか?』の翻訳に倣っていない。 // ここでは意識して、ヴォイト・カンプに統一しているようだ。 p.95 上段 あるいは、単純に彼の作品が尊大だというだけ → ? // 「尊大」では悪口になってしまうが... "insolence" p.180 あのショットで俺は(省略)ほとんどわからないだろ → 削除! // 前ページ p.179 の最終行と重複している。 p.191 ロー連巣・G・ポール → ローレンス・G・ポール p.191 教皇ヨハネ・パウルニ世 → 教皇ヨハネ・パウロニ世 p.205 下段 以上は、ウィリアム・コルブの編集した「レトロ(省略)」の記事“ブレ(省略) // 読み間違いやすい。 Kolb 氏が編集したのは、記事“ブレ... の方である。 p.227 1 行目 っとバドとジェリーとうまくやっていきたいを思っていたことを(以下、省略) → っとバドとジェリーとうまくやっていきたいと思っていたことを(以下、省略) // ^^「を」→「と」 p.227 中段 『クレジットは“『ブレードランナー』、(省略)バド・ヨーキン“に(省略) → 『クレジットは“『ブレードランナー』、(省略)バド・ヨーキン”に(省略) // 全角文字のダブル・コーテーションが閉じていない。 ^^ p.227 下から 11 行目 し、実際には、これらの提案の多くは出されなかった → し、実際には、これらの提案の多くは出されなかった。 // 最後に「。」が抜けている。 p.235 (省略)、次のもっといいことを思いついているの。 → (省略)、次のもっといいことを思いついているのだ。 // 「だ」が抜けている。これはシド・ミード(もちろん男性)の発言。 p.240 中段 「リドリーは撮影中は厳しい監督だと思う。(以下、省略) // この括弧(「)は閉じていない。 p.264 下段 長さ45インチ(2.5メートル)→長さ45インチ(1.1メートル) // 単位変換の単純なミス。正確には 1 インチ = 0.0254 メートル。 p.277 (省略)、ドン・ベイカーによりつなげられ(tied together)、 // 括弧内の原文は、試訳段階のメモを消し忘れたものでは? p.288 「そこで、私はリドリーの言った 「そこで、私はリドリーに言った // ^^「の」→「に」 p.317 このキビーが、第3のナレーションを書いた人物なのである。。 → このキビーが、第3のナレーションを書いた人物なのである。 // 最後のマルが一つ余計。 p.335 2 行目 彼は → 彼女は // ポーリン・ケールは女性 p.335 上段 エッセイ → エッセイ( "Baby, the Rain Must Fall" と題された) // 括弧ごと欠如している。このエッセイの題名は、次ページに登場... p.336 『ベイビー、雨が降るよ』 → "Baby, the Rain Must Fall" // あえて翻訳すれば、『ベイビー、雨が降らなきゃ』? // ストーリーや映像を「雨」でごまかそうとしているとの皮肉か? p.344 ウイリアム・M・コルプ → ウィリアム・M・コルブ // 『15 カルト作品への道』の中は全て。少なくとも 2 箇所。 // ちなみにコルブ氏は、まさにカルト・キングと言うべきブレラン・マニア。 p.358 『シザー ハンズ』 → 『シザーハンズ』 // 空白は不用 p.389 (省略)、1982年のバージョンより星半分は上がった」とケルブは伝える。 → (省略)、1982年のバージョンより星半分は上がった」とコルブは伝える。 p.437 下段 この「不可解な影」の人物は撮影監督のジョーダン・クローネンウェスと、 監督のリドリー・スコットである。 // p.205 の記述と食い違う。影の一人はカメラを担いでいるのだが... p.462 "DO ANDROIDS DREAM OF ELECTRIC SHEEP" → "DO ANDROIDS DREAM OF ELECTRIC SHEEP?" // なんと、映画『ブレードランナー』のクレジット自体が間違っていました! // (『完全版』および『最終版』ビデオで確認) // 当然(?)、原書でも "?" が抜けています。 p.468 ウィリアム・K・コルブ → ウィリアム・M・コルブ // フィリップ・K・ディックとごっちゃになってしまった?5. コルブ氏の異名:バージョンはいくつあるのか?
正 ウィリアム・M・コルブ (William M. Kolb) ----- --------------------- p.344 ウイリアム・M・コルプ p.389 ケルブ p.468 ウィリアム・K・コルブ--- end ---