AUP === インターネットは様々なネットワークの集合体です.学術研究目的のネットワー クでは,商用利用禁止などの利用制限を設けているところもあります.これを AUP (Acceptable Use Policy)と呼びます.逆にコマーシャル・インターネッ ト・プロバイダの多くは,「 AUP フリー」といって,一切の利用制限を設けて いません.ただし,自分の契約しているプロバイダが AUP フリーでも,通信す る相手はもちろん,両者の通信を中継するサイトに利用制限がある場合,それ に従う必要があります.とは言っても,個人が情報を収集したり,個人的なホー ムページを設定する程度であれば,それほど気にする必要はないでしょう. 改行コード ========== 漢字コードが何種類か存在するのは日本だけの問題ですが,実は,テキストに おける行の終わりを示す改行コードは OS (基本ソフト)によって異なります. ASCII コード表における改行に関連する文字コードを以下に示します. 略号 コード(10進数) 意味 ------- ---------------- ------------------------------ CR 13 Carriage Return (復帰コード) LF 10 Line Feed (改行コード) これを,各 OS では以下のように使います. OS 改行コード --------------- ---------- UNIX LF MacOS CR DOS(Windows) CRLF インターネットのアプリケーション・プログラムにおいては,改行コードも自 動的に変換されるのがほとんどなので,普段は気にする必要がありません.例 えば FTP によるファイル転送では, ASCII モード(テキスト・モード)を指 定すれば,自動的に改行コードを変換してくれます. しかし FTP でテキスト・ファイルをバイナリ・モードで転送してしまった場合 など,改行が変になる現象が現われます. DOS ファイルの改行コード CR,LF を,そのままマックでみると行頭に変な文字(LFに相当)が入るように見えま すし, UNIX でみると,行末に ^M (CRに相当)が付きます.さらに DOS のテ キスト・ファイルはファイルの終わりに EOF (End Of File) コードが入りま す.一方, UNIX のテキスト・ファイルをそのままマックや DOS マシンで見る と,改行がなく,全部の行がビッシリつながってしまいます. テキスト・ファイルの改行コードを後から変換するユーティリティ・プログラ ムは各 OS に存在します. シリアルポートについて ====================== モデムを接続しているポート(通常は,モデムポート)が,他のソフトウェア によって使われていると PPP 接続する上で障害となります.例えば,プリンタ やファイル共有のため,ローカルトークを使用して,そのままローカルトーク が ON になっている場合や,別の通信ソフトが起動していたり,ファックス受 信用ソフトウェアが働いている場合などです.古典的,かつ今でも使われてい る通信ソフトである NinjaTerm は,終了後もシリアルポートを解放しないの で,問題を起す場合があります. モデムのインジケータランプ ========================== モデムには,いくつかインジケータランプがついています(もちろん内蔵モデ ムや,カード型モデムにはありませんが).これは,モデムのトラブル時に, リザルトコードと合わせて,非常に役に立ちます. OFH 電話を取った. DTR DTR パソコン側の準備ができている. 通信ソフトが起動している. CD DCD キャリア検出ができている. これが点灯しないと通信できない. TXD DATA データ送信 ( パソコン -> モデム ) RXD DATA データ受信 ( モデム -> パソコン ) CD すなわちキャリア検出は,通信途中で,回線状況によって落ちる ( ランプが消える ) ときがあるが,数秒で復帰することも多い. --- end ---