-------------------------- 簡単なUNIXコマンドの使用例 --------------------------  プロバイダの中には,会員がログインできるUNIXマシンを用意しているところが あります.UNIXシェル環境をサービスとして提供しているのです.UNIXはコマンド 入力中心で初心者には難しい世界ですが,慣れれば幅広く色々なことができるよう になります.特にホームページサービスで,CGI,SSIといったプログラミングが 許されている場合は,UNIXに関する知識が必要になってくるでしょう.  UNIX自体や,詳しいコマンドの使い方については,多くの入門書,専門書が出て いいるのでそれを読んでいただくとして,ここでは,代表的なUNIXコマンドの使用 例を挙げておきます.command, file,host, user,processにはそれぞ れ任意のコマンド名,ファイル名,ホスト名,ユーザー名,プロセス(プログラム) 名が入ります.ただし,プロバイダのマシンの機種や設定によって,ここに挙げた 全てのコマンドが使えるとは限りません. man command 指定したコマンドについてのオンライン・マニュアルが現れます. ls カレント・ディレクトリ内のファイルの一覧を表示します. ls -a 隠しファイル(ファイル名がピリオド“.”で始まる)も表示します. ls -l ファイルの詳しい情報を表示します. ls -la -aオプションと-lオプションを合わせたものです. ls *.txt 「.txt」の拡張子をもつファイルを全て表示します. chmod +x file ファイルに実行パーミッションを与えます. chmod 666 file 誰でも読み書きできるようにします(不用意にやらないこと). rm file ファイルを削除します.取り消しはできないので注意しましょう. mv old new ファイルを移動,またはファイル名を変更します. oldにはもとのファイル名,newには変更後のファイル名を入力します. cd ホームディレクトリに移動します. cd /usr/bin /usr/binというディレクトリに移動します. cd .. 親ディレクトリ(一つ上のレベル)に移動します. cd ‾user ユーザー名userのホームディレクトリへ移動します. cat file ファイルの中身を表示します(最後まで止まりません). more file ファイルの中身をページごとに順に表示します. less file さらに,前ページに戻ることもできます. ls -l | less ls -lの出力を,lessで表示します.“|”はパイプと呼ばれます. ps -ux 自分が実行している全プロセス(プログラム)を表示します. ps -aux 他人のものも含めて,全プロセスを表示します. kill 番号 psで確認したプロセス番号を指定し,プロセスを「殺し」ます. kill -9 番号 プロセスを強制終了させます.上記より強力です. who 同じマシンにログインしているユーザーの一覧を表示します. vi file UNIX標準エディタです.起動時はコマンドモードです. i インプットモードに切り替えます.“a”だと文字追加となります. [ESC] コマンドモードに切り替えます.下記は主なコマンドです. h,j,k,l カーソルを左,下,上,右に移動します(矢印キーも使用可能). x 文字を消します. dd その行を消します. :wq 書き込み(write),終了(quit)します. :q! 強制的に終了(quit)します. emacs メールやネットニュースも扱うことができるエディタです. 日本語に対応したnemacsやmuleといった名前もあります.  インターネット関係のコマンドも挙げておきます.UNIXでは,ftpやtelnetなど のようにプロトコルの名前がそのままプログラムのコマンド名になっているものも 多く見られます. mail メールを読みます.起動すると,プロンプト“>”が出ます. > リターンキーで順番にメールを読むことができます. > 5 数字を指定すると,その番号のメールを表示します. > x メールサーバにメールを残したまま終了します. > q ホームディレクトリにメールを移して終了します. mail foo@bar foo@barさんにメールを出します. mnews ニュースリーダです.他にもrn,trn,tin等があります. ftp host ファイル転送のためhostにFTP接続を実行します. telnet host Telnet接続によりhostにログインします. archie -s str Archieクライアントです.文字列strを含むファイルを探します. gopher Gopherクライアントです. lynx 文字ベースのWWWクライアントです. ping -s host 自分のマシンとhostがつながっているかを確認します. nslookup host host(ドメイン名も含む)のIPアドレスを参照します.  一般ユーザが立ち上げることはないでしょうが,各種サーバプログラムは, コマンドの末尾に「d」をつけている場合が多く見られます. UNIXでは, バックグラウンドにひっそりと存在し,クライアントからの接続を待っている プロセスを,デーモンプロセス(悪魔のプロセス)と呼ぶからです. ftpd,telnetd,gopherd,httpd… --- end ---