EPIA PX in GB.
 
VAIO U101の導入以来、U50、UX71とウェアラブル用にPCを更新してしまったので、Espressoの稼働がほとんど止まってしまっていたのですが、VIAからやけに小さなフォームファクタのマザーボードが出たので、Espressoのリプレイス用に導入してみました。
 
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さて、このEPIA PXという基板はPICO-ITXという新しい規格なのですが、基板のサイズが10cm×7.2cm、CPUがX86互換winchipの発展型のVIA C7 1GHz、性能はけして高くはありませんが、消費電力がきわめて小さいというもので、バッテリー駆動時の稼働時間が期待できそうです。グラフィックはS3由来のUniChrome PROを搭載。ポート類はVGA出力とLAN(RJ45)のコネクタがオンボードで、USB 2.0×4、PS/2、COM、VT1708AオーディオやHDTV出力などがピンヘッダから引き出せるといったものです。ストレージ系はメモリがDDR2 533対応のSO-DIMM、HDDは2.5inchのIDEとSATAのコネクタがついています。
 
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Espressoの基板が14cm×10cm程度だったので、約半分の面積ですが、EPIA PXには電源部がありませんので、別に用意することになります。また、ケースはまだ市販されていませんので、これも別途用意することになります。
そんなわけで、まず身の回りにある手頃なケースになりそうなものを探してみましたところ、ちょうど良さそうなものを見つけました。
 
初代オリジナルのゲームボーイです。
 
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では、早速組み込んでみましょう。
 
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本体の他に、組み込みに用いるパーツを集めてみました。並べてみると結構容積をとりそうです。まず、問題となりそうなのは電源周りです。これは、miniboxから出ているPICO PSUを使うことにしました。入力電圧や、容量によって種類がたくさんあるのですが、既存のACアダプタやポータブル電源を使い回すことを考えて、入力電圧が比較的自由なPICO PSU 60WIという製品を選びました。
 
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初代のゲームボーイは、携帯ゲーム機としては大きいのですが、実際にPC基板をいれることにすると、けっして大きくはないサイズです。少しでもケース内の空間を有効に使うために、PSUのケーブルは配線をし直します。
 
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筐体のサイズから、内蔵できるデバイスはほとんど無いため、USBを最大限使用できるように配線を考えます。市販のケース用USBケーブルは、太すぎる&長すぎるため、コネクタとケーブルは別に用意することとします。(写真は、USBポート×2、無線LAN基板、bluetooth基板)
 
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全体を組み上げると、こんな感じになりました。
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内部ストレージは1.8inchの方がスペース的に有利なのですがSSDがまだまだ容量に見合う価格じゃないので、SATA2.5inchで少し速度を稼ぐことにしました。厚みがあるので、裏面をくりぬいて拡張。「裏切り」はリブレット以来です。
 
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組み上がったポータブルコンピュータを、ウェアラブルシステムとして運用する場合の接続は、外部電源、本体、USB無線LAN、USBブルートゥース、ブルートゥースキーボード及びマウス、HMDとなりました。
覚え書き