■キーボード
Espressoを移動運用する際に大きな障害となるのがキーボードである。
もともとデスクトップ用のEspressoには純正のキーボードが用意されておらず、ATA互換機用の汎用キーボードを使用することとなる。小型のキーボードも存在するが、持ち歩いて使うためのものはきわめて少なく、筆者が確認できたものはSMKの製品のみであった。また、フィルム基盤と軟質樹脂製のキートップを組み合わせた折り畳めるキーボードも販売されているが、これはその仕様上平らで堅い面の上でのみ使用が可能であるため、移動中の使用にはいささか難がある。今年の秋以降PDAのパームトップ用に用意された折り畳みキーボードのDOS/V版が出荷される噂があり期待されているが、これも移動先の卓上での使用を想定しているようだ。
そんなわけで、「移動運用に適したキーボードを作ろう」のコーナーである。が、筆者はあっという間に挫折したため、
正確には「そんなキーボードを誰か作ってね」のコーナーである。
試みその1
とりあえずキータッチ最低の「軟体キーボード」を切りつめて使う
軟体キーボードのキーボードコントローラーを使用し、キーマトリックスを小さく作り直し、タクトスイッチ等を使用して作製することを検討
キーボードのマトリックスを縮小して再現することに困難性を感じて挫折。
試みその2
キーマトリックスを既存の小型キーボードで代用
軟体キーボードのキーボードコントローラーを使用し、市販されている小型携帯機器のキーボード部分を利用できないか検討
小型携帯機器のキーボード配列を調査し、CASIOのWINCE機 「Casiopeia」及びNTTの「ポケットボードピュア」が実現可能性が高いと考えるも、WINCE機を潰すふんぎりがつかず、中古のポケットボードピュアを入手し、分解、キーボード部分を取り出した。 キーマトリックスが軟体キーボードのキーボードコントローラーに合致しておらず、解析に不測の日数を要していたが、前述のSMKトリプレットキーボードを入手してしまったため、解析を中止、今に至る。
うーん、ポケボーのキーは悪くないんだけどね。誰かやってくんないかなあ。