1999.12.24 Richard Galliano Trio <Blue Note>
クリスマスイブだからなのか、そういう傾向の音楽だからなのかわからないが、極端にカップル比率が高く、着飾っている女性がいつもより多い。しかも、メニューはクリスマススペシャルということで、ピクルスなどの手ごろなつまみがない! ハウスワインもメニューから消え、ビンテージワインだけだ。
予定を約20分遅れてステージがスタート。リシャール・ガリアーノのバンドネオンを中心に、典型的なフランス伊達男風のフリオ・ディ・カストリのベース、巨漢のイタリア人マッシモ・マンツィのドラムが静かに、しかし情熱的に音を綴ってゆく。
パリの街角から聞こえてきそうなミュゼットから始まり、ピアソラのリベルタンゴまで、あっという間に駆け抜ける。そして、アンコールが終わったところで時計を見ると演奏が始まってから80分が経過してした。ほんの30分位の感覚だった。
1999.12.11 INCOGNITO <Blue Note>
予想通り、客層は20代が過半数。しかも、Blue Noteは初めてという風。店側スタッフのセカンドステージの整理番号が1番の客は、朝の7時30分から並んだとのこと。ファーストステージは、予定より長くなったということで、セカンドステージのスタートが遅くなる。
Blueyが、MCで、3週間の日本ツアーの最後がBlue Note東京である、福岡、大阪と北上してきたことなどを日本人でもわかりやすい英語でゆっくりと話す。流ちょうな日本語で「まいど、もうかりまっか」と客席に話しかけ、大きな拍手。3曲目が終わったところで、音楽と酒、食事がある。足りないのはダンスだと言うと、客席は総立ち状態。いきなりクラブと化す。
一通りの演奏が終わったところで、一人ひとりにたっぷりと時間をかけてメンバー紹介。最後にBlueNoteの照明、音響などのスタッフに感謝の言葉を述べた。アンコールは、まず華麗なベースソロをフィーチャーした曲。そして、MCで、今まで数多くの演奏をしてきたが、これほど観客からパワーを受取ったことはないと言い、ラストの曲がスタート。Blueyは、帽子やクマの小さなぬいぐるみを会場に投げるは、あちこちで握手するわとサービス精神旺盛。しかも、ステージ終了後は、サイン会を開催するという大サービス。
肝心の演奏の方は、かっこいいの一言であるが、テーブルの向かい側に座っているアベックがいちゃつくのを気にしながらも、ワインを飲んで、踊っていたので、よく覚えていない。しかし、とにかく楽しめるステージだった。あのサービス精神は、大いに学ぶ必要があると痛感した。
1999.12.10 CHICK COREA & ORIGIN <東京芸術劇場大ホール>
仕事の状況が読めなかったので、当日券で入場する。クラシックのコンサートかと思うほど、聴衆の年齢層が高い。メンバーは、P: Chick Corea、B: Avishai Cohen、Sax: Bob Sheppad、Steve Wilson、Tb: Steve Davis、Ds: Jeff Balade。Saxの二人の前には、クラリネット、バスクラリネット、フルート、サックス各種が林のように並んでいる。定刻を約10分遅れて開演。前半は、3曲。最新アルバム「CHANGE」からの曲。あっという間に、前半が終了してしまった。各メンバーのアドリブは、非常にまとまっていて、決められたスペースに、言いたいことがきちんと収まっているという印象。また、ソロスペースでは、空いているメンバー(ホーンセクション)がパーカッション(ハンドクラップなどの効果音)を的確に入れ、ソロを盛り上げている。しかも、ドラマーは、自分のひざや胸を叩き、変化をつけている。
20分の休憩をおいて後半がスタート。後半も3曲。まったくペースが乱れることなく、スムーズに流れている。前半同様に、あっという間に3曲が終わる。大きな拍手に応え、アンコールのEarly Afternoon Bluesを演奏。
メンバー全員の演奏技術が高く、何の不安も感じない。また、注目のベーシスト アヴィシャイは、1音1音がしっかりと聞こえる演奏で、チック・コリアの右腕(チックはピアノだから左腕か?)としてコードの流れをコントロールしている。
1999.11.16 NEW YORK UNIT IN JAPAN NO.9 '99 <新宿シアター・モリエール>
Sax:James Carter、P: John Hicks、B: Richard Davis、Ds: 中村達也のカルテット。第1部は、中村、ヒックス、デイヴィス、カーターの順番でステージに登場し、それぞれ1曲ずつソロで演奏する。案の定、中村の演奏がつまらなかった。
第2部は、カルテットによる演奏であるが、途中で何回も中村に対して演奏ストップのサインが出る。あまりにも演奏レベルに差がありすぎる。カーターのアドリブは、まとまりに欠ける傾向がある。CDの方が要領よくまとまっている印象。デイヴィスの演奏は、あきらかにクラシックのベースがあることがわかる。歳のため(69歳)衰えは隠せないが、それでも演奏はすばらしかった。
1999.11.13 Marcus Miller <Blue Note>
いつもより早めの時間に到着したにもかかわらず、入場順が110番になってしまった。初めて100番代である。結果、入場できたのは、開演の約10分前。飲み物のオーダーをしたところで、会場の照明が消え、ドラマーのプージー・ベルとキーボーディスト(氏名不詳)、ギターのハイラム・ブロックが登場。3名による演奏が始まるとすぐに、マーカス・ミラーとサックスのケニー・ギャレット(びっくり)、ペットのマイケル“パッチス”スチュワートが登場。会場から大きな拍手が沸き上がる。マーカスは、最近のお決まりの衣装である、上半身素肌の上に黒ベストと黒のカンカン帽だ。
テーマ部分が終わったところで、いきなりベースソロ。チョッパー、スラッピング、タッピングがビシバシとキマり、しかも早弾き。いきなりアクセル全開という感じで、思わず口が開いたままになってしまう。ギターソロでは、体重100kgを確実に超えていると思われるハイラムが、客席のテーブルに飛び乗る。なんと、裸足である。店のスタッフが慌てて駆け寄り、テーブルを支える。曲が終わると大きな拍手が沸き上がる。
曲は切れ目なくつながり、何曲目かになったところで、ドラムのパターンがDrum'n Baseになる(つまり、人力Drum'n Base)。マーカスは、ベースをバスクラに持ち替える。音楽の授業で歌った記憶のある曲。そう、アメイジンググレイスだ。マーカスは、バスクラのまま、テーマ、アドリブと演奏しがら客席内へ消える。それに引き続きケニーがアルトでアドリブをつなぐ。なんと、ハーモニックスの音域をfffで吹いている。ケニーのライブでは聞くことのない、非常にエモーショナルな演奏である。片やマイケルは、ペット型のEWIでベースラインを奏でている。ケニーのアドリブが終わると、大きな拍手が沸き上がり、客席の後方に控えていたマーカスが再びバスクラでテーマを奏で、エンディングへと向かう。
再びアップテンポの何曲か演奏し(マーカスのボーカル入りの曲もあったが、これはちょっとがっかりだった。声が高く、彼のイメージに合わない気がする)、あっという間に約90分のステージが終わる。観客の半数以上がスタンディングオベーションで、拍手。アンコール曲は、ウェザーリポートの曲のイントロだけで、あとはマーカスの曲。例によってベースソロがビシバシと入り、あっという間にエンディング。
マーカスのアドリブでは、「スキヤキ」(上を向いて歩こう)が飛び出したり、アドリブのバックで、ホーンセクションがR・ストラウス「ツァラトウストラはかく語りき」の有名なフレーズを吹いたりと、遊びも十分感じられた。また、マイケルは、アドリブの中でダブルハイBをさりげなくキメたり、循環呼吸を使ったりと、相当のテクニシャンであることに違いない。
1999.9.24 Elvin Jones <Blue Note>
さすがに、よいお歳なのでセカンドステージまで体力がもたないだろうという予測で、ファーストステージを選ぶ。Moon Lightersのメンバー金原氏が同行。演奏が始まってすぐは、ヤバイかなと感じるテンポの乱れがあったが、2曲目以降はそんな不安も消えた。3曲目の「五木の子守歌」モード風はかっこよかった。
1999.9.16 木管ソロイスツの夕べ <東京オペラシティ>
演奏が始まってすぐは、ホルンの音が反射して直撃を受けるような位置だったので、それが非常に気になった。しかし、フルートの工藤重典の演奏に惹かれ始めてからは、まったく気にならなくなる。
1999.9.4 Cassandra Wilson <Blue Note>
最新アルバムからの選曲がほとんど。途中で、ギターを持ち、付け焼き刃でない演奏を聞かせる。今回は、ジャズというよりアメリカンフォークという感じのステージ。
1999.7.30 槙本リサイタル <M.G.Hall>
踊りの練習のために作られた残響の少ないホールである。100席もないようである。開演時間には、ほぼ満席。さすがに音大でフルートを教えているだけあって、女性が圧倒的に多い。フルートの音は、倍音が多く、美しい。日本ではあまり取り上げられないような曲を積極的に取り上げる。
1999.6.9 西田幹リサイタル <すみだトリフォニー小ホール>
若手のバス・トロンボニスト。クラシックの歌曲(シューベルト:詩人の恋)にチャレンジするが、全体に魅力のない演奏。本来歌詞のある歌曲を器楽だけで演奏するには、アレンジにかなり工夫をするか、大きな表現力が必要であることを実感した。97年に聞いた、フルート版「冬の旅」でも同様の印象を受けた。
1999.6.5 Kenny Garrett <Blue Note>
整理券の発行を始める時刻の1時間前の14時に到着しても、すでに先客は十数名。汗だくなのに、冷房がストップしているどころか、暖房が効いているのではと思わせるような温度。うだりながら1時間ほど待つと、定刻通りに発券開始。セカンドステージだったので何とか入場番号7番を確保できた。
入場番号7番ということで、ステージ直前のテーブルを確保。21時半頃演奏スタート。Kennyは、アルト、ソプラノ、ソプラニーノを持って登場。1曲目は、最新アルバム「Simply Said」から
1999.5.29 David Sanborn <Blue Note>
実際に聞くまでは、やや疑問があったが、実際に聞いて、びっくり。CDでは、伝わってこないが、ライブで聞くと非常にエモーショナルで、すっかりノックアウトされてしまった。演奏に夢中でレポートのネタを考える余裕はなかった。悪しからず。
1999.4.15 Harbie Hancock <Blue Note>
ステージに上がってしばらくは、足元にのたうつケーブルについてのトークをを展開。 1曲目は、97年発売のアルバム 「THE NEW STANDARD」 からピーター・ガブリエルの曲。2曲目は、長いピアノのイントロで始まる。テーマにたどり着くと大きな拍手が沸き上がった。そう Maiden Vayage。そして3曲目は、前出のアルバムから急速調の曲。ラストの4曲目もやはり前出のアルバムから、ブレッカーのTSが印象的だった曲。全体に不満はないが、今ひとつ感動の足りない印象だった。
1999.3.6 Cortnie Pine <Blue Note>
客層が違う。若く、着飾っている。明らかに昔からJAZZファンだったと思われるような客はいない。
スタートはレゲエ(ボブ・マーリー)。交互にアナログとエレクトリックの選曲。途中、SaxとDsだけになり、フリーソロを展開。コルトレーンの惑星空間を思い出す。また、続く曲では、演奏を「すいません」と中断し、「踊る」と客に質問。すかさず客は立上り、クラブ状態
1999.1.28 向井滋春 4トロンボーンズ <SOMEDAY>
リーダーの向井は急病ということで、佐藤春樹が臨時のリーダーを務める。スタートは、Little Sunflower。テーマではトロンボーンのアンサンブルを活かし、アドリブでは競り合いを活かすような構成で曲は進行する。最初のステージは、Spainで締める。4本のトロンボーンのアンサンブルに脱帽。1ステージ目が終ると、1組の客が帰っていった。出演者の関係者らしき女性を除くと客は我々3名。なんと、、。
2ステージ目は貸し切り状態でスタート。同行のトロンボニスト2名はあっけにとられている。ナイーマも登場し、あっという間に2回目のステージも終了。この演奏で、なぜ客が入らないのかと思いつつ帰路につく。
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