ライブリポート 1999


1999.12.24 Richard Galliano Trio <Blue Note>

1999.12.11 INCOGNITO <Blue Note>

1999.12.10 CHICK COREA & ORIGIN <東京芸術劇場大ホール>

1999.11.16 NEW YORK UNIT IN JAPAN NO.9 '99 <新宿シアター・モリエール>

 Sax:James Carter、P: John Hicks、B: Richard Davis、Ds: 中村達也のカルテット。第1部は、中村、ヒックス、デイヴィス、カーターの順番でステージに登場し、それぞれ1曲ずつソロで演奏する。案の定、中村の演奏がつまらなかった。

 第2部は、カルテットによる演奏であるが、途中で何回も中村に対して演奏ストップのサインが出る。あまりにも演奏レベルに差がありすぎる。カーターのアドリブは、まとまりに欠ける傾向がある。CDの方が要領よくまとまっている印象。デイヴィスの演奏は、あきらかにクラシックのベースがあることがわかる。歳のため(69歳)衰えは隠せないが、それでも演奏はすばらしかった。

1999.11.13 Marcus Miller <Blue Note>

 いつもより早めの時間に到着したにもかかわらず、入場順が110番になってしまった。初めて100番代である。結果、入場できたのは、開演の約10分前。飲み物のオーダーをしたところで、会場の照明が消え、ドラマーのプージー・ベルとキーボーディスト(氏名不詳)、ギターのハイラム・ブロックが登場。3名による演奏が始まるとすぐに、マーカス・ミラーとサックスのケニー・ギャレット(びっくり)、ペットのマイケル“パッチス”スチュワートが登場。会場から大きな拍手が沸き上がる。マーカスは、最近のお決まりの衣装である、上半身素肌の上に黒ベストと黒のカンカン帽だ。

 テーマ部分が終わったところで、いきなりベースソロ。チョッパー、スラッピング、タッピングがビシバシとキマり、しかも早弾き。いきなりアクセル全開という感じで、思わず口が開いたままになってしまう。ギターソロでは、体重100kgを確実に超えていると思われるハイラムが、客席のテーブルに飛び乗る。なんと、裸足である。店のスタッフが慌てて駆け寄り、テーブルを支える。曲が終わると大きな拍手が沸き上がる。

 曲は切れ目なくつながり、何曲目かになったところで、ドラムのパターンがDrum'n Baseになる(つまり、人力Drum'n Base)。マーカスは、ベースをバスクラに持ち替える。音楽の授業で歌った記憶のある曲。そう、アメイジンググレイスだ。マーカスは、バスクラのまま、テーマ、アドリブと演奏しがら客席内へ消える。それに引き続きケニーがアルトでアドリブをつなぐ。なんと、ハーモニックスの音域をfffで吹いている。ケニーのライブでは聞くことのない、非常にエモーショナルな演奏である。片やマイケルは、ペット型のEWIでベースラインを奏でている。ケニーのアドリブが終わると、大きな拍手が沸き上がり、客席の後方に控えていたマーカスが再びバスクラでテーマを奏で、エンディングへと向かう。

 再びアップテンポの何曲か演奏し(マーカスのボーカル入りの曲もあったが、これはちょっとがっかりだった。声が高く、彼のイメージに合わない気がする)、あっという間に約90分のステージが終わる。観客の半数以上がスタンディングオベーションで、拍手。アンコール曲は、ウェザーリポートの曲のイントロだけで、あとはマーカスの曲。例によってベースソロがビシバシと入り、あっという間にエンディング。

 マーカスのアドリブでは、「スキヤキ」(上を向いて歩こう)が飛び出したり、アドリブのバックで、ホーンセクションがR・ストラウス「ツァラトウストラはかく語りき」の有名なフレーズを吹いたりと、遊びも十分感じられた。また、マイケルは、アドリブの中でダブルハイBをさりげなくキメたり、循環呼吸を使ったりと、相当のテクニシャンであることに違いない。

1999.9.24 Elvin Jones <Blue Note>

 さすがに、よいお歳なのでセカンドステージまで体力がもたないだろうという予測で、ファーストステージを選ぶ。Moon Lightersのメンバー金原氏が同行。演奏が始まってすぐは、ヤバイかなと感じるテンポの乱れがあったが、2曲目以降はそんな不安も消えた。3曲目の「五木の子守歌」モード風はかっこよかった。

1999.9.16 木管ソロイスツの夕べ <東京オペラシティ>

 演奏が始まってすぐは、ホルンの音が反射して直撃を受けるような位置だったので、それが非常に気になった。しかし、フルートの工藤重典の演奏に惹かれ始めてからは、まったく気にならなくなる。

1999.9.4 Cassandra Wilson <Blue Note>

 最新アルバムからの選曲がほとんど。途中で、ギターを持ち、付け焼き刃でない演奏を聞かせる。今回は、ジャズというよりアメリカンフォークという感じのステージ。

1999.7.30 槙本リサイタル <M.G.Hall>

 踊りの練習のために作られた残響の少ないホールである。100席もないようである。開演時間には、ほぼ満席。さすがに音大でフルートを教えているだけあって、女性が圧倒的に多い。フルートの音は、倍音が多く、美しい。日本ではあまり取り上げられないような曲を積極的に取り上げる。

1999.6.9 西田幹リサイタル <すみだトリフォニー小ホール>

 若手のバス・トロンボニスト。クラシックの歌曲(シューベルト:詩人の恋)にチャレンジするが、全体に魅力のない演奏。本来歌詞のある歌曲を器楽だけで演奏するには、アレンジにかなり工夫をするか、大きな表現力が必要であることを実感した。97年に聞いた、フルート版「冬の旅」でも同様の印象を受けた。

1999.6.5 Kenny Garrett <Blue Note>

 整理券の発行を始める時刻の1時間前の14時に到着しても、すでに先客は十数名。汗だくなのに、冷房がストップしているどころか、暖房が効いているのではと思わせるような温度。うだりながら1時間ほど待つと、定刻通りに発券開始。セカンドステージだったので何とか入場番号7番を確保できた。

 入場番号7番ということで、ステージ直前のテーブルを確保。21時半頃演奏スタート。Kennyは、アルト、ソプラノ、ソプラニーノを持って登場。1曲目は、最新アルバム「Simply Said」から

1999.5.29 David Sanborn <Blue Note>

 実際に聞くまでは、やや疑問があったが、実際に聞いて、びっくり。CDでは、伝わってこないが、ライブで聞くと非常にエモーショナルで、すっかりノックアウトされてしまった。演奏に夢中でレポートのネタを考える余裕はなかった。悪しからず。

1999.4.15 Harbie Hancock <Blue Note>

 ステージに上がってしばらくは、足元にのたうつケーブルについてのトークをを展開。 1曲目は、97年発売のアルバム 「THE NEW STANDARD」 からピーター・ガブリエルの曲。2曲目は、長いピアノのイントロで始まる。テーマにたどり着くと大きな拍手が沸き上がった。そう Maiden Vayage。そして3曲目は、前出のアルバムから急速調の曲。ラストの4曲目もやはり前出のアルバムから、ブレッカーのTSが印象的だった曲。全体に不満はないが、今ひとつ感動の足りない印象だった。

1999.3.6 Cortnie Pine <Blue Note>

 客層が違う。若く、着飾っている。明らかに昔からJAZZファンだったと思われるような客はいない。

 スタートはレゲエ(ボブ・マーリー)。交互にアナログとエレクトリックの選曲。途中、SaxとDsだけになり、フリーソロを展開。コルトレーンの惑星空間を思い出す。また、続く曲では、演奏を「すいません」と中断し、「踊る」と客に質問。すかさず客は立上り、クラブ状態

1999.1.28 向井滋春 4トロンボーンズ <SOMEDAY>

 リーダーの向井は急病ということで、佐藤春樹が臨時のリーダーを務める。スタートは、Little Sunflower。テーマではトロンボーンのアンサンブルを活かし、アドリブでは競り合いを活かすような構成で曲は進行する。最初のステージは、Spainで締める。4本のトロンボーンのアンサンブルに脱帽。1ステージ目が終ると、1組の客が帰っていった。出演者の関係者らしき女性を除くと客は我々3名。なんと、、。

 2ステージ目は貸し切り状態でスタート。同行のトロンボニスト2名はあっけにとられている。ナイーマも登場し、あっという間に2回目のステージも終了。この演奏で、なぜ客が入らないのかと思いつつ帰路につく。

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