2001.12.25 Harbie Hancock <Blue Note>
この3週間、ずっと14時から並んでいる。そして今日は、6番をゲット。キャリアが長いためか、観客の年齢層は幅が広そうで、家族連れというグループもいる。ファーストセットが長引いたということで、入場が15分以上遅れ、結局、演奏のスタートは30分遅れの22時になった。
メンバーは、Harbieのほか、Tp:Wallace Roney、Key:Darryl Diaz、B:Matthew Garrison、Ds:Teri Lynn Carrington、Turntable:DJ Diskというメンバーで、最新アルバム「Future 2 Future」の録音メンバーとは異なる。
ステージ1曲目は、最新アルバムの1曲目「Wisdom」。Harbieによる日本語のポエトリーリーディングから始まった。Harbieのピアノの下とDarrylのキーボードラックの最上段には、PowerBook G4が置かれている。演奏中ステージのバックにCGが投写されていたので、そのコントロールに使っているのかとも思ったが、2台は必要ないはずだし、複雑なマンデルブロをリアルタイムで処理できる能力だとも思えない。音楽とCGは、リアルタイムで同期しているとは思えないが、しかし効果的であった。先にヨーロッパツアーをしていたようなので、用意を万端に整えていたのだろう。
晩年のMilesのように吹くWallaceやCGに気を取られているうちに最後の曲となり、Rock Itが始まった。Harbieのライブは何回も聞いているが、Rock Itを生で聞くのは初めてなので感動である。途中のソロで、Turntableは立派な楽器であることを認識する。そしてアンコールは、Chameleon。通常だと70分のステージであるが、今回は100分の大サービスであった。内容がよかったため、100分のステージもあっという間であった。
2001.12.19 David Sanborn <Blue Note>
14時から並び、11番をゲット。先週のMichael Breckerよりも皆が早くから並んでいたということだ。
セカンドセットの始まる21時前に到着すると、やたらとネクタイ姿が多い。Davidのサックスを聞きたい(見たい?)サックス小僧よりもクリスマスパーティをBlue Noteでという連中が多いのか?
メンバーは、Davidのほか、Key:Ricky Peterson、G:Nicky Moroch、B:Richard Patterson、Ds:Oliver Gene Lake、Perc:Don Alias。
サウンドは、例によって例のとおりという感じで、良くも悪くもいつものDavid Sanborn。専任のPA担当者がいたが、全体にオーバーボリューム。昨年の出演時、ベースはRicherd Bonaで、ソフト気味だったが、今回のベースは、スラッピングしまくりの、指の動きと出てくる音が一致しないし、音数多し、しかしリズムキープはばっちりで、なかなか小気味よい。
ステージ後半では、Donのソロが大きくフューチャーされる。ノリのよい客と二人でコール&レスポンスなど、さすがという感じのソロを展開。今回のライブは、ベースとパーカッションを聞くために来たという感じ。
David出演の際のミュージックチャージはいつも高く、今回は12,000円+税。先週のMichaelのライブが大満足で8,000円だったことを考えると、ちょっと損した気分であった。
2001.12.12 Michael Brecker <Blue Note>
14時から並び、整理番号9をゲット。平日だというのに土曜日のように多くの人たちが並んでいた。予告通り20時45分から入場開始。20代後半から40代が来場者のコア年齢。その中でも30代、40代の男性が圧倒的に多いという印象。サックスを吹く観客の数は、相当に多いのではないかと思ってしまうほど、いつもと違う雰囲気が漂っている。そして、50代以上はほとんどいない。水曜日なのにと言うべきなのか、水曜日だからと言うべきなのかわからないが、満席である。入場の際に、年間15回の来場ということでMichael Breckerのサイン入り生写真と写真立てをもらう。フフッ
メンバーは、Michaelのほか、P:Joey Calderazzo、B:Chris Minh Doky、Ds:Jeff "Tain" Watts。いつものツアーメンバーである。そして、10月27日のBranford Marsalisの時と、ピアノとドラムが同じだ。
定刻を10分遅れて、21時40分に演奏が始まる。最新アルバム「Nearness of You」からのナンバーがほとんど。1曲目では、Michaelのサックスが、曲の部分により正反対の表情を見せる。Stan Getzほどではないが非常に柔らかい音の表情と、いつものとエッジの効いた音の表情が交差する。John Coltraneの誕生日が近いということで、5曲目は、SAXソロでNaima。隙間なく音を並べ、John Coltrane以上に濃縮された音世界を演出している。曲が終ると汗びっしょりで、息も荒い。しかし、作曲者John Coltraneの演奏を超える名演である。ステージの最後は、Jeffが作曲したという、なかなか魅力的な曲。ステージの最初から感じていたが、Jeffは明らかに「煽るドラマー」である。Jeffに煽られ、MichaelとJoeyが激しく音を繰り出す。そして、Chrisが冷静かつ正確に音楽の進行をコントロールする。
MichaelのBlue Note公演は、何回か聞いているが、その中で最高の出来と思える演奏であった。
Michealの公式サイトは、http://www.michaelbrecker.com/
Chrisの公式サイトは、http://www.doky.com/
2001.11.22 Charlie Haden & Kenny Barron <Blue Note>
Charlie Hadenがリーダーということであるが、明らかにKenny Barronがリードしている。しかも、CharlieとKennyのコミュニケーションがすこぶる悪く、リーダーであるCharlieがKennyの顔色を窺いながら演奏している。しかも、Kennyは不機嫌そうな顔をしている。
この演奏であれば、音楽的には、Kennyのピアノだけで十分で、Charlieのたどたどしいベースはまったく必要ない。
しかし、不機嫌そうにしているKennyのピアノは、それでも十分に魅力的で、Stan Getz最後の録音で聞いた見事なサポートが思い出される。
2001.11.10 The Manhattan Transfer <Blue Note>
例によって入場者は多く、13時30分から並んで23番という結果。
客層も例によって年齢層が広いが、コアになっているのは50代以上か。観客に親子連れが多いのも、彼らの特徴である。
専任のPAオペレーターが来ていたが、音量のバランスが悪く、伴奏の音が大きくてボーカルが十分に聞こえない。ステージングは、例によってすばらしいものであるが、特にリーダーのティム・ハウザーの声の衰えは明らかなものになりつつある。もはや、過去の人になりつつあるのかもしれない。
2001.10.27 Branford Marsalis <Blue Note>
土曜日ということもあるだろうが、30代〜40代がコアとなって来場者数は多い。P:Joey Calderazzo、B:Eric Revis、Ds:Jeff "Tain" Wattsのカルテット。
いきなり60年代のフリージャズもどきという演奏。60年代のフリージャズは、その時期に演奏されたからこそ意味があるのであって、それを今、少し味付けを変えただけで演奏しても意味がないように思う。Branfordの演奏もどこか真剣味がないように感じられ、1曲目のBranfordのコーラスが終わってからは、睡魔と仲良くなってしまった。アンコールに、多田誠司が登場し、Branfordと2管でチェロキーを演奏したが、これが、もっともまともな演奏だったかもしれない。
金返せ!!
2001.10.20 尺八の手ほどき <紀尾井小ホール>
詳細もわからずにチケットを購入した。「手ほどき」というからには、公開レッスンだろうと思っていたら、入口を入ったところで簡易尺八を渡させる。つまり、観客に尺八を手ほどきするということだ。
前半では、薦田治子による尺八についての解説と川村泰山らによる手ほどきが行われた。あまり大きくないホールだが、客を1列置きに座らせ、12名の指導者の目が届くようにしたとのことである。これはなかなかおもしろい試みで、観客も楽しんでいたようである。
後半は、模範演奏ということで、鹿の遠音、春の海、夕顔、アキ(廣瀬量平作曲)が演奏された。春の海をきちんと聞いたのは、初めてのように思うが、すばらしい曲である。
2001.10.6〜7 神戸ジャズストリート
今年のテーマは、ディキシーということで出演バンドは圧倒的にディキシーが多い。ディキシーをあまり好まない小生としては、少々不満。6日最初のステージは、スウェーデンから来たディキシートリオを聞く。老練なミュージシャン3名の演奏は、音楽の好き嫌いを超えて心に飛び込んでくる。6日は、ほかに収穫がなく、ジャズ喫茶でうっぷんを晴らす。
7日最初のステージは、ソネでスイングを聞く。ボーカルが加わらなければ、よい演奏だった。そして、昼食を済ませ、目当てのソニックホールへ行く。出演はケイコ・リーとドキドキモンスターズ。神戸ジャズストリートの会場ではもっとも音響がよいということであるが、音響も演奏も実にすばらしい。黒人女性を思わせる太く濃い声で、すばらしい歌唱を聞かせる。ステージングも非常に巧みで、バックバンドとの一体感もすばらしく、他の出演者がアマチュア以下に思える。あっという間に45分のステージが終了。1ステージを挟んで、もう一度出演するが、仕事が待っているので泣く泣く諦めて新幹線に乗った。
2001.10.3 akiko <Blue Note>
US3の出演が9月11日の事件が原因でキャンセルになり、急遽akikoの出演となった。
最近、CDショップのリコメン・コーナーでよく見かけるのと、CDを買ったという人達からよかったという感想を聞いていたので、行くことにした。しかし、急であったということと、知名度がまだ高くないということで、開演時間になっても40組位の客しかいなかった。
バックバンドは、P:クリヤマコト、B:菰渕樹一郎、Ds:松山修という編成。クリヤマコトが入っていることを知らなかったので、少し得した気分になった。
声はどちらかというと高音域寄りで、いかにも女性ボーカルという感じ。しかし、歌唱はしっかりしているし、英語の発音も本物である。ジャズスタンダードを中心に、ボサノバやソウル、最近シングル用に録音したという「Rupin The Third」(ルパン三世)という選曲。アンコールは、9月11日の事件に向けて、New York State Of Mind。
ボーカリストとして、好みのタイプではないが、それなりに楽しめたライブであった。
2001.9.25 Michel Camiro <Blue Note>
前回のライブは、ギターとのデュオであったが、今回はピアノトリオという編成。Michelのピアノのほか、B:Anthony Jackson、Ds:Cliff Almond。
今回は、Michelのウリであるコロコロと転がるフレーズと超絶技巧とも言える早引きが全面に出ていた。しかし、最初のうちは気持ちよかったが、後半になると少々食傷ぎみになった。小曽根を聞いたあとだからかもしれないが、スピードが優先されたがために少々乱暴になっているように感じる。
選曲は、ジャズスタンダードが大半で、急と緩が見事に交互になっており、変わった印象を受けた。
2001.9.5 小曽根真 <Blue Note>
小曽根真、B:James Genus、Ds:Clarence PennのThe Trioによる出演。最新アルバム「So Many Colors」からの選曲がほとんど。
例によって、ピアニッシモの美しさは絶品で、バンド全体がクレッシェンドする際の美しさも飛び抜けている。3名が一体となった演奏は、テンポラリーバンドには実現不可能であろう。あと一つのところで、Chick Coreaのトリオに並べないが、それは時間の問題かもしれない。
ちなみに、小曽根の頭髪は、金色から黒に戻っていた。
2001.9.2 小松亮太 <Blue Note>
小松亮太に関しては、タンゴの本国でも認められたということで期待していたが、バックバンドは全員日本人ということで、きちんとタンゴを演奏できるのかいなと思っていた。しかし、それは杞憂だった。
小松亮太のバンドネオンのほか、P:熊田洋、G:桜井秀樹、B:山崎実、Vn:近藤久美子という、The Tanguistsのオリジナルメンバー。演奏したほとんどの曲が最新アルバム「La Trampere〜嘘つき女」に収録されているとのこと。
ピアノ、ベース、バイオリンについては、期待していた以上の演奏であり、途中で小松が退場し、この3名だけで演奏した曲もすばらしかった。しかし、ギターについては、音楽的に居場所がないようで、演奏も魅力的とは言いがたかった。
2001.9.1 Richard Galliano <Blue Note>
約2年ぶりの来日。メンバーは、Richardのほか、G:Jean Marie Ecay、B:Remi Vignolo、Ds:Jean Luc Dannaの合計4名。
Richardのアコーディオンには、初めから終わりまで圧倒されたまま。4名での演奏はもちろんのこと、アコーディオンとベースのデュオやアコーディオンソロでも、アコーディオンという楽器の魅力を最大限に引き出している。
今回のバンド名は、「New Musette Quartet」ということであるが、まさに新しいミュゼットである。ピアソラとの類似性もあるが、ピアソラがあくまでもタンゴをベースにしているのに対して、Richardはミュゼットをベースにしていることが、出てくる音のあちこちから感じられる。
しかし、最初にRichardをBlue Noteで聞いたときほどの感動はなかった。Richard、G:ビレリ・ラグレーン、Vn:デディエ・ロックウッドという顔ぶれがあまりにも強烈だっかからかもしれないが。
2001.7.27 G.M.Project <STB139>
初めてのSTB 139(Sweet Basil)。1階テーブル席(ステージ寄り低、出口寄り高、2階テーブル席、1階カウンターの4種類がある。また、どのように使われているかは不明だが、テラス席もある。4面ある壁のうち1面が全面ガラス貼りなので、開放感がある。200席弱。料理は、ハーブを使ったものがほとんどで、好みが別れるところかもしれない。
メンバーは、AS&SS:Kenny Garrett、B:Charnet Moffett、Key:Carlos McKinney、Ds:Louis Hayes。最新アルバム「MR.J.P.」の録音メンバーだ。
演奏は、同アルバムからの曲がメインで、全体にCharnetが大きくフィーチャーされている。Charnetは、アコースティックベースとエレキベースを持ち替え、華麗なテクニックを見せつける。Kennyは、いつもの調子でバリバリと吹きまくり、アドリブでは、「翼をください」などの日本のメロディも登場。そして、例によってMCは、ほとんどがKennyが担当し、流暢な日本語を聞かせる。キーボード、ドラムも決して負けておらず、気持ちのよいサポートを聞かせる。
某BNとは異なり、1日ワンステージなので、入場を待たされることも、演奏終了後早々に追い出されることもなく、ゆったりと楽しめる。また、開放感が高いのも、好ましい。
2001.6.16 Chick Corea New Trio <Blue Note>
14時から並んだが整理券の番号は32。さすがに人気が高い。
Chickの他は、Originのメンバーでもある、B:Avichai Cohen、Ds:Jeff Ballard。
On Green Dolphin Streetでスタート。Chickはだいぶ横幅が増えている。まるで、1人で演奏しているかのように3人の息は合っている。そして、実にスリリング。難しいタイミングがぴったりと合った時には、客席から歓声が上がる。トリオということで、Avichaiのソロも大きくフィーチャーされ、その実力を見せつけられた。もちろん、Jeffのソロもフィーチャーされ、3人がほぼ対等のソロスペースを活用した感じである。最後の曲では、ChickとAvichaiもPercに持ち替え、Originでもやっていた全員リズムセクションとなる。
アンコールでは、Chickの奥さんである、Gale Moranも登場し、Someday My Prince Will Comeを披露。さらに、Spainへと続く。Someday〜は、客席にいる、小曽根真に捧げるというトークが、Galeからあった。すかさず客席を探すが、見付からなかった。そして、アンコールが終わってもさらに拍手は続いていた。
Chick自身が言う、「New Trioは最高のピアノトリオである」ということに全く疑問を感じない。すばらしい演奏だった。
Chickの公式サイト http://www.chickcorea.com/
2001.6.2 Hiram Bullock Band <Blue Note>
月曜日の予約だったが、ちょっとした問題が発生したので、土曜日のセカンドステージに変更した。しかし、出演する週の月曜日でも土曜日のセカンドステージへ予約変更できるということは、あまり予約が入っていないということか?
仕事がなかなか終わらず、Blue Noteに到着したのは、20時30分。しかし、整理券の番号は、107。18時台に到着しても100番台になることもあるのに…
すばやく夕食を済ませて、Blue Noteに戻る。ファーストステージが終わったようす。やはり、あまり客が入っていなかったようだ。
メンバーは、G, Vo:Hirum Bullock、Key, Vo, AS, Perc:Edger Winter、B, Vo:Will Lee、Ds, Vo:Clint De Ganon。Hirumがギターを弾きながら、メンバー全員が登場。Hirumの最新アルバム「Guitar Man」のナンバーがほとんど。目当てのEdger Winterは、最初控えめだったが、中ごろから出番が増えた。Hirumがお約束のテーブル乗りを披露するほか、Willが一度退場して客席のテーブルに乗ってブルースハープを吹きながら現れたり、Edgerお約束のショルダーキーボードや延々と続くエンディングなど、コアなファンに応える内容。観客も彼らの固定客が多いようで、ステージ初めから、適切なリアクションを返している。
悪くいえばマンネリだが、それを求めているコアなファンにとっては、期待に応える内容だ。事実、自分自身も楽しめた。
Hirumの公式サイト http://www.hirambullock.com/
Edgerの公式サイト http://www.edgarwinter.com/
Willの公式サイト http://www.willlee.com/
2001.5.31 雪組公演 <東京宝塚劇場>
以前から一度、観たいと思っていた宝塚歌劇が、叔母のコネで、2列目というベストポジションで観られることになった。
主演は、轟悠、月影瞳。プログラムは「猛き黄金の国」と「パサージュ」。「猛き黄金の国」は、本宮ひろ志原作の幕末ロマンで、三菱の創始者、岩崎彌太郎の物語。
宝塚歌劇のホームページ http://www.hankyu.co.jp/kageki/kageki.htm
2001.4.28 電撃ネットワーク <ON AIR EAST>
いったいどんな客層が観に行くのかと興味津々だった。会場に到着してわかったのは、20代後半から30代がコアであること。あきらかに10代とわかるような連中はいない。40代は少なくないし、50代と思われる連中もいる。開演を待っていると、あちこちから何回も来ていることがわかるような会話が聞こえてきた。
オールスタンディングの会場がほぼ埋まった頃、照明が消え、ステージ横のスクリーンに映像が映った。そして、重低音のシンセサイザーサウンドが流れ、メンバーが順番に登場してきた。ほとんどがリピーターらしく、客席側も最初からメンバーの動きに合わせて踊っている。ほとんどリリックの聞こえないラップ(?)など3曲位が終わり、お待ちかねのパフォーマンスだ。
ウサギのフン吸い出し、毒蜘蛛、ふとん圧縮袋、鼻からうどん、たばこ食べ、ミルクマン、人間花火などのパフォーマンスがテンポよく繰り出される。台の上に置いた玉ねぎや漂白剤を大きなハンマーで叩くパフォーマンス(とうぜん、玉ねぎの破片や漂白剤は観客側に飛び散るでは、会場から悲鳴ではなく大きな歓声が聞こえてくる。そして、あっという間に終了。電撃ネットワークの連中は、会場が一つになるということにとても気を遣っている。また、打ち込み主体の音楽も的確にステージを盛り上げている。
もう一度観たいか? と聞かれると返答に困るが、しかし、十分に楽しめるステージだった。
電撃ネットワークの公式サイト http://www.t-shock.com/
2001.4.14 Toots Thielemans <Blue Note>
BlueNote到着は19時30分、入場整理番号は101番。前回、前々回のライブとは人気が違うようだ。観客の年齢層には、幅があるようす。コアが見えない。入場を待っていると韓国語が聞こえてきた。
老人の足取りでステージに登場。Mistyでスタートするが、ハーモニカの音に衰えは感じられない。そして、ハーモニカを支えるのは、P:Karel Boehlee、B:Bart De Nolf、Ds:Bruno Castellucciの3名。決してハーモニカより前に出ない。しかし、確実に、強力にハーモニカを支えている。C Jam Blues、Love for Sale、Three Views of a Secretと続き、G:Oscar Castro-Nevesが登場。Oscarのオリジナル曲で繊細かつ大胆なギターを披露する。Tootsとの親しさが、音を通しても伝わってくる。全曲を通じてリラックスした雰囲気が漂い、非常に心地のよい時間が流れる。CDでは十分に伝わってこなかった、その音楽に、もっと早くライブを聞けばよかったと後悔した。
Tootsの公式サイト http://www.tootsthielemans.com/
2001.3.24 Gonzalo Rubalcaba <Blue Note>
BlueNoteに到着したのは20時を回ったあたりだったが、入場整理番号は61番。先週(Courtney Pine)より約1時間遅いが、番号は16若い。手短に夕食を済ませて戻ると1回目のステージが終わって、客がはけたところ。先週と比べると、平均年齢が10歳以上違うように感じられる。ほぼ定刻どおりに開場となり、ほぼ定刻どおりに演奏がスタートする。ドラムの音にブロックされてピアノの音があまりよく聞こえない。しかも、ベースの音はモコモコしている。
音響とは関りなく、音楽は破綻なく流れ、しかるべき結末へ行き着く。しかし、何かが足りない。ピアノの技術的な問題は何もない、適度なラテンフレーバーも好ましい。だが、感動の扉はノックされない。あまりにも、まとまり過ぎた演奏が原因なのだろうか?2001.3.17 Courtney Pine <Blue Note>
19時の到着で77番。そこそこの来場者数か。ファーストセットが長引いたとのことで、入場開始は21時を回ってから。いつものように、Courtneyのステージは若い世代が多い。20代後半から30代前半が最多。ほぼ定刻どおりに開演。
Courtneyは、ドレッドヘアに光沢のある素材のスーツで登場。Dennies Rollins:Tb、G:Cameron Pierre、B:Peter Martin、Ds:Robert Fordjourは、前回(2000年5月)の来日メンバー。他は、Key:Chris Jerome、Per:Donald Gamble。1曲目から全開という感じ。4曲目は、セロニアス・モンクに捧げるということで、EWIに持ち替えて 'round About Midnight を吹き始める。途中レゲエのリズムに変わる。そして、EWIの音域をフルに使ってエンディング。Courtneyは、どの曲でも吹きまくり。途中、VoのLynden David Hallが登場。ファルセットで会場を魅了する。平井堅を連想してしまった。
観客を左右で分けて、Courtneyがそれぞれのエリア(左右)とコール&レスポンスをしたあと、左右でハモらせて、それをバックにSAXを吹いたり、演奏している動作はそのままに突然、音を消したり、CourtneyがSAXを吹きながら客席を一周したり、あるいは、立たせた観客を今度はしゃがませ、曲に合わせてジャンプしたりと、約2時間のステージを飽きさせない工夫に満ちていた。
2001.2.22 講演&室内楽 「音と言葉」 <東京オペラシティコンサートホール>
「夢窓」(武満徹没後5周年特別企画)の第3夜。
前半は、大江健三郎による講演。タイトルは「武満徹のエラボレーション」。
ほぼ定刻通りにスタート。武満宅の近所に住んでいた頃、雪の日に大江と息子の光君が熊の毛皮を着て歩いているのを目撃された話から始まり、武満は「聖杯探求の音楽家」である、地理的な位置という意味ではなく境界という意味の「縁」を志向した音楽家であるなどのテーマを展開し、「祈り」「希望」「平和」を求めた音楽家であるとの結論を導き出した。約1時間の間、決して飽きることはなかった。
後半は、柿堺香:尺八と中村鶴城:琵琶による「蝕(エクリプス)」でスタート。琵琶の生音は初めて聞いた。そして、琵琶の工芸品としての美しさを知った。2曲目は、吉野直子:Hrpとテープ再生による「スタンザII」。ビートルズのレボリューションNo.9を思い出した。テープを使うことに時代遅れの感が否めない。3曲目は、待望のEmily Beynon:Alt-Fl、吉野直子:Hrpによる「海へIII」。Alt-Flがしっかりと響いているのを聞いて、自分の至らなさを思い知らされた気分。それにしても、すばらしい演奏だ。そして、最後はEmily Beynon:Fl、今井信子:Va、吉野直子:Hrpによる「そして、それが風であることを知った」。Fl以外は、この曲を初演したメンバーである。
正直なところ、武満の曲が演奏されているCDは1枚も持っていない。そのことを反省した夜だった。
2001.2.20 武満徹の管弦楽-1980s <東京オペラシティコンサートホール>
「夢窓」(武満徹没後5周年特別企画)の第2夜。
尾高忠明:指揮、今井信子:Va、Emily Beynon:Fl、新日本フィルハーモニー交響楽団。
ほぼ定刻通りに開演。1階席は、ほぼ満席。2階席、3階席も、そこそこ埋まっている。最初は、弦パートだけで「弦楽オーケストラのための《死と再生》」(映画「黒い雨」より)。日本初演である。続けてEmily Beynonをソリストに迎えて「ウォーター・ドリーミング」。そして前半の最後が「トゥイル・バイ・トワイライト−モートン・フェルドンの追憶に」。いずれも80年代の作品なので、響きが優しい。後半は、ソリストに今井信子を迎えて「ア・ストリング・アラウンド・オータム」、最後は「波の盆−オーケストラのための」。アンコールなし。最後の曲は、テレビ・ドラマ向けということもあり、オーソドックスでありながら、武満の世界が展開されていた。
舞台から7列目の下手側だったので、見えるのはビオラとコントラバス。しかし、独特なコントラバスの使い方が、実によくわかる結果となった。
2001.2.16 Cassandra Wilson <Blue Note>
先にバンドメンバーが登場し、演奏が始まったところで、Cassandraが登場。バックバンドのメンバーは、George Colligan:P、Marvin Sewell:G、Lonnie Plaxico:B、Lionel Cordew:Ds、Jeffrey Haynes:Percの5名。1999年に発売されたTraveling Milesからの選曲がほとんどで、ギターフィーチャーのアレンジ。そして、MarvinとJeffreyは、このアルバムのレコーディングメンバーだ。
始まったと思ったら、あっという間に最後の曲になっていた。もちろん時計を見たら、決して早くは終わっていない。つまり、今回は、妙にノリがよく、最初から圧倒されっぱなしだったということかもしれない。アンコールは、Time After Time。
Cassandraのライブはこれで3回目だが、その3回のうちで、最高の出来であった。しかも、今回は座席の位置がよかったのかもしれないが、ステージ上での動きもすばらしくかっこよかった。ずっと裸足であることにも気付いたし…。
2001.2.9 Matto Bianco <Blue Note>
Blue Noteには初出演。来場者を見ると、全体に年齢が高そう。20代後半から30代が中心。今回のメンバーは、2人のマーク(Mark Reilly:Vo、Mark Fisher:Key)のほか、Neil Yates:Tp、Andrew Ross:Sax&Fl、Allan Simpson:G、Nick Cohen:B、Antony Mason:Ds、Karl Vanden Bossche:Perc、Caroldene Black:Vo、Weston Foster:Vo。
前半は過去のアルバムに収録されている曲、後半は最新アルバムRicoに収録されている曲という構成。3曲目のSunshine Dayで客が総立ち。続く曲では、Allanがディストーションの効いたギターソロでフレーズ決めまくり。また、AndrewはFlを多用し、ラテンの雰囲気を盛り上げている。
予想していたよりもよくて、さっそく翌日にTower Recordsで最新アルバムのRico他をゲット。
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