WSJT6  v5.9.7 であそぼう  2007年4月30日

7L4IOU出島さんから HFでJT65Aモードがブレイクしているよ
と教えていただき、WSJT6をDL して楽しんでいます。
本来はEME通信用に開発された、微弱信号解読器です。(by K1JT)



私の設備    FT1000+ DIF3(インターフェイス) PC WinXP
運用周波数  
14075 〜 14076  USB

WSJT 6 画面  2通りのQSOパターンがあります。  (下記参照)
             
Modeで JT65Aを選択します。  (共通)
             
Monitorボタンを押すと受信が始まります。  (共通)    

1っ目のパターン (実際のEMEで使用しているパターン)

JS1OYN9V1QQの交信画面。 JS1OYN Tx First (偶数分) 12:24z分に
CQを出しています。 Tx 2nd (奇数分) 12:25zに
9V1QQがコールしてきました。


JS1OYN                  9V1QQ                

12:24 CQ                
12:25                   彼をコールしました。
12:26 000 のリポートを送る
12:27                   R0 (了解 ”R”と ”O” のリポート)
12:28 RRR (了解)
12:29                   73 (RRR 了解を確認して 73を送る)

FileID:     時間 (UTC)
dB
:       S/N比(信号/ノイズ)。 絶対値が大きいほど微弱信号。
DF:       運用周波数で、 この場合は、SpecJT画面の −1020Hz付近でQSOしている。
Tx First :  偶数分、奇数分、の送信順の選択。 チェックすると Tx First (偶数分)送信になる
Freeze:    受信範囲を狭めて解読しやすくする(フィルター)。 相手のマーク信号をダブルクリック
         することでロックする。
Tol
:      受信範囲(フィルター)で、 希望周波数から±○○Hzを決める。
         左クリックで拡大、右クリックで狭まる。
         (CQを出す時は広めに、 相手がいる場合は狭める)
TxDF=    SpecJT画面で クリックした周波数へゼロインさせる。
Auto is ON
 これはゼロ秒スタートの為 必ずONにする事が大事。よほど熟練して
          いなければ、手動で送信しない方が良い。 最初にここで失敗してしまう

Tx1〜Tx5:  次に送信するTxを選択し、左のマークをチェックする。 これは相手の送信内容によって
         選択する
To radio:   画面のコールを左ダブルクリックで自動的に取り込める。

注意      Tx1〜Tx4と Tx6を書き換えてはいけない。
         Tx5は スペースを含む 13文字まで自由に書き換えることができる。
         例えば 「JR1BAS TU −4」がそれです。

SpecJT画面

交信相手にゼロインしたところの画面
左側のマーク信号をダブルクリックすると、自動的に 
Freezeされ、受信範囲が狭められ混信
から逃れられる。
の線が範囲


 

CQを出して受信する際は 受信範囲を広くして待つ。 の横線が範囲。
メイン画面 Tol左、右クリックして範囲を決める ↓は(Tol 400)の場合で範囲は800Hz

↓図 SpecJT画面の周波数目盛形式を決める

この画面は 
JT65 DF axis にして 自分の周波数から相手の±を見る
Frequency axis にすると トランシーバーの周波数(0)からのトーン周波数を
表す
。 (トランシーバーの表示周波数+1270Hz)が常に自分の周波数

以上

操作方法がわからず、「習うより慣れよ」でやってみましたが、技術的、理論的
に間違いがあるかも知れません。 是非、参考程度にご覧いただければ幸いです。


CQ出していて、いきなり無信号なのにコールがプリントされた場合は驚きます。
通常は 14076のUSBで世界中がワッチしていると考えております。

特に Wの局は S/Nの良い受信装置を使っているようで、 夜9時過ぎ、 EUしか
開いていないと思われるのにコールしてくることが 度々ありました。hi

相手の信号が ウォーターフォールで見えた場合には、その周波数にゼロインして
QSOした方が良いでしょう。



2007年 4月30日 午前9時 BS7HのRTTY信号を待ちながら・・・。

de JR1BAS /Fuku











     ↑
受信ゲインをOdbにする。
(左の調整で足りない場合
無線機のATTとRFゲインで
調整している)

     ↑
画面の照度調整

   ↑
コントラスト調整

(1)設定事項

まず第一に 
パソコンの時計を正確に合わせる必要があります。 JSTでもUTC
でもかまいません。 私はフリーソフトの tclokで合わせています。

SpecJT画面で、受信ゲインを 0dbに合わせます。

WSJT 6 画面の Setup → Option で コールサイングリットロケーター
CWID間隔(分) 0 入力でCWID無し、 PTT Portを書き入れて閉じます。

(2)操作方法

WSJT 6 には微弱信号を解読する為に、「送信は 各時間のゼロ秒から開始する」 という
大事な決まり事があり、それに従って運用する必要があります。

受信(
デコード)出来ない理由は、99% このズレによると言っても過言ではありません。
しかし、実際は 
WSJT 6の 「Auto is ON」機能を使用することで、正確にやってくれます
ので、 何の心配もありません。  
   
受信は 
SpecJT画面のウォーターフォールで行い、 結果は WSJT 6で見ます。

← SpecJT画面   

← WSJT 6画面   

ここで、送受信の手順(コツ)

@ WSJT6画面の Monitorボタンを押して 受信を始める。
A 
SpecJT画面にトレースされた信号の左端をダブルクリックする。 
B 
WSJT6画面にコールがデコードされてコールが文字になる。
C そのコールを
左ダブルクリックで送信テキスト(Tx1、Tx2)に取り込む。

D 相手が 
Tx Firstか、Tx 2ndか見極める。  (重要
E 相手が Tx 2ndだったら WSJT6画面の Tx First をチェックする。 逆ならチェックをはずす。(
重要

F WSJT6画面の TxDF=0 ボタンを押して 相手の周波数に合わせる。 (重要
G Tx1〜TX6 の送信テキストを選択する。 (
重要
H 
Auto is Off ボタンを押して Auto is ON にして送信を始める。 (最重要

I 相手から応答があった場合は、 
G、Hの順で繰り返す。 (重要

Tx1〜TX6 のテキストの選択を間違えて送信したら、直ぐに TxStopボタンを押して 送信を中断し
改めて GTxを選択し直し、 H
Autoボタンを押して、送信します。 時間途中でも大丈夫です。
H
Autoボタンで送信を始めた場合は、 時間 途中送信でも、同期がずれることはありません。 

あくまでも Hの
Autoボタンを使って送信を開始してください。
  

2っ目のパターン (HF用に開発されたパターン)

このパターンにするには、 WSJT6画面で、 相手のコールを右ダブルクリックする事で
切り替わります。 相手のパターンに合わせて 2っのパターンを使い分ければ良いでしょう




7L4IOUVK4BLKの交信画面。 7L4IOU Tx 2nd (奇数分) 21:23z分にCQを
出しています。 Tx First (偶数分) 21:24zに
VK4BLKがコールしてきました。


7L4IOU                  VK4BLK                

21:23 CQ                

21:24                   彼をコールしました。
21:25 −16dbのリポートを送る
21:26                   R−05(了解 ”R”と −5db のリポート)
21:27 RRR (了解)
21:28                   73 (RRR 了解を確認して 73を送る)

ここをダブルクリック →

      ↑
受信ゲインの微調整
Tnx JE1LFX

-28dbくらいの信号になると、 デコードされない場合がありますが、 
SpecJT画面ではかすかなトレースの線の巾でも 判断できるように
赤いスケールが付いています。 これは便利です。

「 RRR 」 のトレース

「 73 」 のトレース

赤い3本のスケール
マーク信号から  1本目が R0
マーク信号から  2本目が RRR
マーク信号から  3本目が 73

←73

←RRR

サウンドカードクロックずれがある
場合は、下の印の数値をそれぞれ
Rate InRate Outに入れる
(0.9995と1.0005の間値はOK)
            Tnx JR1NHD

    ↑ ↑
Rate InRate Out

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第2回デジタルQSOパーティー WSJT部門

6月7日(土)〜6月15日(日

(←送受信の順番)

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