【アイドルとアニメと中嶋美智代】


 突然なんですけども、イサミの声は中嶋美智代です。
 で、当然彼女はアイドルなわけです。芸能人が声優やったりするのは昔からそれほど珍しいことではないですが、今回の彼女のバアイ、何かこう、野望めいたものを感じてしまうんですね。
 高橋由美子みたいな特別出演ではないし、香取慎吾みたいな、ファン層の拡大ってのも違う気がするし…(ないとは言えないけど)。
 で、私はこう考えるわけだ。

 「彼女は最近の声優ブームに乗っかろうとしてるんではなかろーか?」

 こう言うと、彼女がすごく野心家に聞こえるかも知れないけど、私は実際そうだと思ってまして(笑)、まず1に、サンミュージックという事務所があります。
 ここでは、かの松田聖子、酒井法子、安達祐実など、どこか英雄じみたニオイを持つ芸能人を多く輩出しており、最近目が離せないのは、アイドル→女優転向型の桜井幸子の異様な活躍ぶりでしょうか(笑)。
 アニメとの関連で言えば田村英里子なんかもここの事務所ですし、この頃から業界としてのアニメに一目置いていたかもしれません。

 で、彼女自身ですが、アイドルとしての武器はかなり持っていたほうです。
 デビューは「乙女塾」で(CoCo、ribbon等と同じ)、こういった集団からソロでデビューするからには、アイドルとしての素質は充分あったと思われます(半音ハズしますが(^^;)。
 ヒットも何曲か飛ばしてます(そういえばマリーベルの主題歌も彼女)。しかし…。

 「ごく最近まで、音沙汰がなかった(笑)」

 これは真実だけども別に彼女のせいではなくて、91年生のアイドルはいわゆる「最後のアイドル世代」で、また大物が多く周囲にいたためであったりします。言うならば三国志の曹操みたいですね(笑)。
 特に、高橋由美子とは良いライバル同士らしく、片方が映画を主演すれば負けずに映画をやったり、とにかく彼女の仕事は意欲的です(それが例え「くの一忍法帖」でも(^^;)。
 「あきらめないアイドル」それが彼女かも知れません。

 もう一つ「声優のアイドル化」があります。
 声優が歌を歌う機会が増え、ファンにも受入れられだすと「それ」だけでイベントが成立するようになります(例はあげるとキリがないです)。
 また、殆ど無名だったアイドルが声優として盛り返す、という成功例もあります(こちらも例を上げると語弊があるかもしれないので(^^;)。
 この辺は、私なんかから見れば「隆盛時代のアイドル文化」となんら変わりません。
 アイドル文化がそのまま声優に移行しただけ、と言ってもいいでしょう(だとすると今の声優はちょっとヤバいとゆーことになるんですが、それはまぁ置いといて(^^;)。

 果たしてこのビッグウェーブを彼女に乗りこなすことが出来るのか、それはどうなるかわからないけども、波に飲まれても彼女は挫けないだろうし、「飛べ!イサミ」は充分面白いから、まぁここが頑張りどころになるでしょう。
 これを機会に、真の彼女のファンが一人でも増えることを願ってやみません(笑)。

writern by 渕崎 雅(井) 




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