【作品紹介】


あらすじ

 時は現代、場所は大江戸町、そのとある一角の、周りの子供達から「3丁目のお化け屋敷」と呼ばれている家に、元気な女の子が引っ越してきた。 彼女、花丘イサミ・11歳は小学5年生、幼少からアメリカに住んでいたが、母親の花丘玲子がニュースキャスターとしてTV局に引き抜かれたので、父親の故郷の日本に来る事になったのである。
 胸に期待をふくらませつつ大江戸小学校に向かうイサミは、同級生の雪見ソウシ、月影トシの2人と出会う。
 祖父の花丘観柳斉から、先祖の『新撰組』の話を聞くイサミ、先祖が残した「夢開くとき、我が身を押せ」の掛け軸の言葉を知る。 実は、図らずも同じクラスとなったトシ,ソウシとは、共に先祖が幕末の新撰組であるという因縁があった。
 ソウシが持つ謎の六角形の鍵、トシの家から出た古地図、イサミが知ったその言葉から、花丘邸の屋敷の裏にある蔵の地下に、秘密の部屋があるのを見つける。
 トシの弟の月影ケイを引き連れて入ったその部屋には、発明家の御先祖様が残した数々のアイテムが残されていた、突然あらわれるカラクリ人形、そして、上映される白黒フィルム、その中で、彼らは『黒天狗党』という歴史の影で暗躍する悪の組織の存在を知る。「新撰組は動乱の歴史の波に飲まれようとしている、もし、君達の時代に黒天狗党がいたら、それは我々の責任である、我々に代わって成敗して欲しい」と、一方的にお願いされてしまう。
 その頃、彼らの動きを見張る2つの影があった、当の黒天狗党の手下のカラス天狗59号・平助,63号・重助である。 黒天狗党は、イサミの父親で物理学者の花丘魁が研究中に開発した超エネルギーを手に入れようとしたが、魁が研究が利用される事を恐れて行方を消してしまったので、花丘邱を監視していたのである。
 先祖の秘密を奪おうとするカラス天狗2人ともみ合ううちに、先祖から渡された『龍の剣』から緑色の不思議な光が発現する。
 黒天狗は撤退してくれたものの、その不思議な光と御先祖様の言葉により、イサミ・トシ・ソウシの3人達は、平成の世に『しんせん組』を結成することを決める。
 行方不明の父親の安否を気にするイサミをリーダーに、先祖から託された使命を果すべく、黒天狗党に立ち向かう彼ら、神出鬼没の「野バラの男」と名乗る包帯男、途中から謎のくノ一忍者も加わり、黒天狗党との戦いが始まった。
 黒天狗の正体は? その真の目的は? 瑠美之太砥とは? 超エネルギーは一体何なのか?
 

 Tobe! Isami

 
上段左から順に
 
 雪見ソウシ
  2枚目半、いつもバラの花を持つのが癖になっている。
 花丘イサミ
  『しんせん組』のリーダー格のボーイッシュな女の子、
  手に持っている光の剣が『龍の剣』。
 月影トシ
  スポーツ万能、奥手で鈍い性格、アニメ特撮・オタクらしい。
 月影ケイ
  トシの弟、兄からは想像出来ない利発な幼稚園児、
  ここそという時に活躍する。
 源兵エ
  普通の犬です、立ったり、人語を話したりしません。(^_^;
 
 

どんな作品か?

 かくして、小学生3人対大人の組織という妙な戦いの構図を持った、この番組、『飛べ!イサミ』が平成6年4月から始まったのであります。(^_^)/
 放映後8ヶ月を過ぎた今、先祖が残してくれた2つの新たなアイテムで、しんせん組はパワーアップ、黒天狗党は超エネルギーを手に入れていないものの、大プロジェクトを敢行し、本当に世界制覇の野望達成が成されてしまうのか?という展開になっています。
 毎回起こる珍事件、冗談かとも思える珍妙な攻撃で世界制覇の気があるのかわからない黒天狗党の幹部連や、悪の組織にありかちな間が抜けた手下達はもちろん、ボーイッシュながらも愛らしく多感な少女のイサミ,スポーツ万能だか奥手で今一つ鈍いトシ,2枚目になりきれていない美形のソウシ,侮れない幼稚園児のケイ,惚けているのか本当に怪しい高木ハルカ先生を始め、個性豊かなキャラクター達が織り成す一騒動。
 一見、ギャグ物かバラエティーな作品に見えますが、最近のTVアニメでは数少なくなったジュブナイル物というか少年向冒険活劇物という部類に入るものでしょう、各キャラクターの性格付けやボーイッシュな女の子が主人公という辺りが現代風にアレンジされてはいますが、根本はそんな感じです。
 残念ながら、多くのアニメファンと称される人達には受けていないようですが、ちょっと前のアニメ作品をこよなく愛していた人にとっては(私も含めてですが)、結構堪らないものがあるらしく、カルト的な人気を博しています。 なんでも、第一線で活躍されている漫画家達の中に熱烈なファンが多いそうです。
 この番組の本来の視聴者である子供達に、一般の人には受け手として時期があるかもしれませんが、結構楽しんで貰えている数少ない番組の一つじゃないかと思います‥‥各話の出来,不出来の波が結構ありますので、1話だけではなく数話を、出来れば全部をみて欲しいものです。(笑)

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