Newsletter: 日本音韻論学会

第2巻第3号 (通巻6号)1998 年 10 月 6 日発行
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◆ ご挨拶

日本音韻論学会第2巻第3号(通巻6号)のニューズレターをお届けします。
今回は、以下の資料等を添付いたしましたので、お確かめください。
「秋の講演会・会場案内図」
前号でもお知らせいたしましたが、総会にて会費の値上げが承認されました。
会費の納入がお済みでない方は、会費納入額などに関してのお知らせを良く
お読みになって、お支払いくださるようお願いいたします。

◆ 秋の講演会について

前号でもお知らせしましたが、今年も秋の日本英語学会(於東北大学)の前日(11月6日
(金))の午後に公開講演会を計画しております。今回は、最近博士論文を書き上げら
れた二人の方に講演を依頼しております。演題および講演の要旨が届いております
ので、お誘いあわせの上、ふるってご参加ください。
【日時】11月6日14:00-16:10
【会場】東北学院大学土樋キャンパス
         67年館5階第三会議室
【参加費】無料
【講演者及び演題】
14:00-15:30 鈴木 慶一郎 (名古屋商科大)
  Identity≠Similarity: Sundanese, Akan, and 
  Tongue Twisters (要旨は巻末にあります。)
15:40-17:10 松井 理直氏 (神戸松蔭女子学院大)
  JPSG における音韻情報の取り扱いについて
要旨:コミュニケーションは、言語産出と理解において、余計な負担が掛からない
ように話し手と聞き手が協力し合う一種のゲームとして考えることができる。
  本論文は、こうした立場から、例えば最適性理論のような経済性に基づく
音韻論を捉えた場合、その制約の持つコストは単に相対的なものではなく、
ある基準値を持った絶対的な尺度上に並ぶような性質を持つほうが好ましい
ことを主張する。また、こうした絶対的なコストの設定は、形態素の獲得と
いった言語習得のモデルとしても、いくつかの利点を持つことも述べる。

◆ 日本英語学会ワークショップ

日本英語学会のワークショップの一環として、音韻論のワークショップが企画
されています。
【日時】11月7日(土) 9:30-12:00
【場所】東北大学
【テーマ】大母音推移と音韻理論
【責任者・司会】立石浩一(京都外国語大学)
【発表者・演題】
立石浩一(京都外国語大)「音韻理論と母音の体系」
吉田優子(同志社大学) "Great Vowel Shift Continues"
山根典子(愛知県立大学/中京大学(非常勤)) 
"Great Vowel Shift, Chain Shift, and Local Conjunction"

◆ 音韻論フォーラム1998(ご報告)

恒例になりました音韻論フォーラムが,今年の秋も下記の要領で開催されました。
【日時】9月3日(木)〜5日(土)
【会場】神戸大学文学部  
        文化学棟3階会議室(3日)
        瀧川学術記念会館(4,5日)
【招待講演】
3日16:05 Alan Prince 1:
    "Foundations of Optimality Theory"
4日14:35 Junko Ito and Armin Mester:
    "Faithfulness and Syllabification"
    16:20 Alan Prince 2:
    "Current Directions in Optimality Theory"
5日15:30 Jeroen van de Weijer:
    "Analogical Change in Optimality Theory" 
【研究発表】11件
今回は現代音韻論の第一線でご活躍されている四名の研究者に音韻論の現状と
展望に関して語っていただきました。11件の研究発表は、音韻論・音声学の
広い分野にまたがっており、参加者による活発な議論と質疑応答がありました。

◆ 会費納入のお願い

前号でお知らせいたしましたように、本年度(98年度)より下記の会費体系が
適用されます。お早めにご納入下さるようお願い申し上げます。今年度中
(1999年3月31日付まで)に完納されないと、『音韻研究第2号』の無料配布を
受けることができませんので十分ご注意下さい。
通常会員  5,000円(常勤,非常勤など)
学生会員  4,000円(学部生,院生など)
維持会員 10,000円(会長,副会長,理事など希望者)
賛助会員 10,000円(出版社など)
納入方法には基本的に次の2つがあります。
⇒A 郵便局で下記の振替口座に振り込む。
・ 口座番号:00180-6- 402077
・ 加入者名:日本音韻論学会
⇒B 講演会などの会場で担当者に直接手渡す
(領収証を発行します)。
海外からの送金方法については事務局の横谷までお問い合わせ下さい。
なお、会員の皆さんにご自分の会費納入状況を知っていただくために、封筒の
宛名シールの下部に会員個人の会費納入状況を示した記号列を印字してあります
。5, 6, 7, 8 という数字は、それぞれ 1995, 1996, 1997, 1998 の各年度分の
会費が未納であることを表わします。例えば、「***8」は98年度分が未納である
ことを、「*6*8」は96年度分と98年度分が未納であることを示しています。
数字が括弧に入っている場合は、その年度について不足があることを表わします
(例:「***(8)」)。また、「[5t]」などは未納金の総額です。t (= thousand) 
がゼロ3つの役目を果たします。この場合、未納金の総額は 5,000円ということ
になります。従って、例えば通常会員の方について「*6*8 [7t]」のように印字
されている場合は、「96年度分と98年度分が未納で、総額が 7,000円である」と
いうことを意味します。なお、この情報は9月30日現在のものであります。御入金
と行き違いになりました節はご容赦下さい。会費に関するお問合わせは事務局
会計担当の横谷輝男までお願いいたします。

◆ 『音韻研究』の購入方法

『音韻研究』は、年度内に会費を納めた方には、無料で一部配布いたしますが、
学会から配布される一部以外に希望する会員は一部定価(本体) 3619円のところ
3000円(+送料)の会員特別価格で購入できます。また、日本音韻論学会の前身で
ある音韻論研究会による編集の『音韻研究--理論と実践』についても、定価(本体)
 3495円のところ3000円(+送料)の会員特別価格で購入できます。ともに、御自身
で直接開拓社にお申し込みください。この際、送付先、氏名、必要部数と共に
日本音韻論学会の会員であることをはっきりとお示しください。折り返し、
開拓社より、出版物と振込用紙が送られることになっています。上記会員特別
価格は、変更される場合もあります。ご注意ください。詳しくは、開拓社に
お問い合わせください。
   開拓社『音韻研究』係
   〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-5
   電話 03-3265-7641  FAX 03-3265-2989

◆ 日本音韻論学会 メーリングリストの開設

日本音韻論学会では、会員間の情報交換のための電子メールによるメーリング
リストを開設しております。今年(1998年)3月の中頃から運用開始いたしており
ます。参加をご希望の方は、電子メールで日本音韻論学会事務局(本間猛
honmat@st.rim.or.jp)まで、お知らせください。その他ご質問なども上記の
アドレスにご連絡ください。以前、参加を申し込まれた方で、事務局からの
返答が得られなかった方は、事務局の手違いで、登録が済んでない可能性が
あるので、申し訳ございませんが、お心あたりの方は、再度、ご連絡お願い
いたします。

◆ 日本音韻論学会事務局

企画に関する提案、問い合わせは、本間か田中へ、会費納入に関する問い合わせ
および住所変更などのご連絡は横谷までお願いいたします。
【局長】本間猛(ホンマタケル)東京都立大学
  e-mail:honmat@st.rim.or.jp 
【局長補佐】田中伸一(タナカシンイチ)名古屋大学
  e-mail: tanaka@lang.nagoya-u.ac.jp
【入会・会計】横谷輝男(ヨコタニテルオ)青山学院大学
  e-mail::veb00317@nifty.ne.jp

◆ 名簿の訂正

名簿の記載に誤りがありましたので、訂正いたします。
表紙:【誤】hommat@st.rim.or.jp
     【正】honmat@st.rim.or.jp
9ページ最終行:【誤】hommat@st.rim.or.jp
               【正】honmat@st.rim.or.jp

◆ Phonology Calendar について (お願い)(再掲) 

事務局では、Phonological Calendar
(http://www.st.rim.or.jp/~honmat/phoncal.html)
をより役に立つものにするために、皆様から
の情報をお待ちしております。学会の規模を問わず、音韻論に関連のある国内外の
学会、集会、講演会などご存知の方は、事務局まで御一報ください。 
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