95/08/01

上野発の夜行列車で出発!

(自宅〜上野駅   3.6km)

 95年8月1日午後8時、自宅を出発。バイクごと函館まで運んでくれる夜行列車「MOTOトレイン」を利用する。

 10分間ほどで上野駅に到着。公園口手前の高架下にある荷物搬入口からバイクごと駅構内に入る。JR係員に乗車券(人間&バイク)を提示し、タンク内が空になっていることを伝えると、すぐに13番線の荷物扱いホームに誘導される。

 ホームには既に30台前後のバイクが並んでいる。夜でも35度前後ありそうな蒸し暑さの中、駅構内のファストフード店で休むことにする。写真は並んだバイクとともに、MOTOトレインの入線待ちをしているところ。

 午後9時12分、MOTOトレインを連結した急行「八甲田」が入線する。バイク用の車両は貨物車を改造したもので2両あり、発車まで1時間ほどの間に計40台のバイクが積み込まれる。前輪のサスペンションとシートをゴムのベルトで強く締め付け、床に固定する。写真

 午後10時17分、上野駅を出発! 缶ビールを飲み干し、長いツーリングの幕開けを祝う。MOTOトレインの人間用車両は客車3段式寝台車でやや窮屈だが、併結の「八甲田」は座席車だけなので、あまり文句も言えないか(^^;)

95/08/02

バイクで函館市内観光!

(函館駅〜函館市内 36.9km)

 8月2日午前9時9分、青森駅着。ここでMOTOトレインを併結した急行「八甲田」は、快速「海峡83号」に名前を変えて青函トンネルをくぐる。いつものことながら短いトンネルを指折り数えるうち、青函トンネルを通過。午後0時30分、函館駅に到着する。

 到着ホームからバイクを下ろすホームへと移動。バイク用ホームでは、大阪から寝台特急「日本海」に連結されて先に到着した「モトとレール」が同じホームに止まっている(関西人は「MOTOトレイン」だと「元が取れない」と嫌うため「元取れる」に名称変更されている)。発着列車が交錯し、バイクを乗せた貨物車がなかなかホームに入線して来ないが、30分以上待ってやっと入線して来た。写真は函館駅にてMOTOトレインから降りるところ。

 さて函館に到着して、まずは五稜郭へと向かう。五稜郭タワーの展示資料で「箱館」の歴史を勉強(^^;) 続いてタワーに登り函館市内を見回すが、曇り空で眺めはそれほど良くない。

 駐車場に止まっていたバイクを見ると、ホクレン(北海道農業連合会)のガソリンスタンドでもらえるライダー用の旗がいつもの黄色ではなく、今年は緑色になっていることに気付く。

 函館市内を走っていると、路面電車の運転士が皆、赤のハッピを着ているのが目に付く。ちょうど函館祭りの最中で、前日は花火大会があった。写真は函館祭りの宣伝で、花電車が行き交うところ。車体に色とりどりの装飾を付け、市内を走行している。

 この日の夜は1万人パレードということで、函館名物「イカ踊り」を見物することができた。「函館名物ぅイカ踊りぃ! イカさし、塩から、イカそーめん! もひとつおまけにイカぽっぽぉ〜!!」(^ο^)という訳の分からぬ歌に乗せ、市民たちがイカを真似た踊りをおどりながら、市内を練り歩く。なんでも数年前まではおとなしい祭りだったが、祭りを盛り上げようと一部の人たちがイカの踊りを始めたところ、今では名物になってしまったらしい。(元祖イカ踊りを始めた人から聞いた話)

 パレード最後尾には、津軽海峡対岸の町である青森から「ねぶた」が参加。久々にハネトたちが跳ねる姿を目にした。イカ踊りも面白いが、やはり「ねぶた」パワーはすごい(^^;)

 この後、ロープウエーで函館山に登る。いつ来ても見事な夜景が広がっている(観光客の数もいつになく多い)。カメラを持って来るのを忘れたため、使い捨てカメラでシャッターを切るが、ことごとく失敗(^^;) 仕方なく最終便一本前のロープウエーで下山する。今晩はイカそーめんも食べたし、予想外のイカ踊りも見られたので満足して宿に帰る。

日景 聡/hikage@st.rim.or.jp
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