加工例1(切削編)

CNC・工作機械リンク
このページでは、私の加工方法について、加工例1(コード編)に引き続き公開します。

実際の切削はプロクソンCNCとMach2を使用します。

1.ホームポジションの設定

ホームポジションの設定は、Tablesの画面にて行います。

なお、Mach2のバージョンにより画面の選択ボタンがOffsetsとなっている場合もあります。

切削材料をテーブルにセットします。

Ref All Ctrl-Aのボタンを押すと、XYテーブルがリミットスイッチに当たるまで動作し、X座標、Y座標共に0.0000の表示になります。

上記操作ではZ軸は動きません。

私の使用しているプロクソンCNCのZ軸リミット入力は、外部に取り出し、片側にワニ口クリップ、もう片側に1mm厚の真鍮板を取り付けてあり、ショートするとリミット動作するように設定しています。

@Z軸の位置決めは、Xを5、Yを5付近に移動します。

A写真のように刃をワニ口クリップで摘み、真鍮板を材料上面にのせます。

BPCのキーボードで、Z軸を下げていきます。

C刃先が真鍮板に接触すると、Z軸の動きが止まります。

D画面のZ Axisの座標を1.0000に変更します。Z座標を上書きしてRef All Ctrl-Aのボタンを押すと、X軸とY軸は0、0の座標に移動するのですが、Z Axisは上書きした座標にならないので、再度上書きしRef All Ctrl-Aのボタンを押します。

2.表面の切削

加工例1(コード編)で作成したGコードをロードします。

あとは、Mach2のCycle Start Alt-Rボタンを押すだけで片面の加工が出来ます。

実際の加工時は、X軸、Y軸は0.5mmくらいオフセットしておくと良いでしょう。

@の面はね加工中
Aのポケット加工中
Bのポケット加工中
Cの輪郭加工中
3.裏面の切削

裏面の加工は、面はねのみとなります。

@部品のセッティング

表面の切削で切り出された部品をテーブルにセットします

AZ軸の設定

表面の切削と同様に、Z軸の設定を行います。

B面取り

裏面用のGコードをロードして実行します。

C仕上げ用面取りGコードの作成
一旦、部品を取り外し厚さの測定をし、控えておきます。

今回は12mm厚で仕上げるので、あと0.12mm削る事になります。

Mach2画面の左上のEDITボタンを押し、Gコードの修正を行います。

D面取り(仕上げ)

部品をテーブルにセット

面取り(仕上げ加工)
完成品(4隅の穴はM4タップでねじ切り済み)
これで、加工例1の部品作成は終了です。