今年の夏は暑かった。

ものすごく。

 

 何から書いて良いのか、適当な文句が思いつきません。
聞いてすぐに、事の真偽というか、その後の段取りというか、
なんというかわからんですが、一番連絡しやすそうな方に連絡をとってみたけど
どうなるものでもなく。

 そもそも、直接会うまでに何年かの間がありました。
はじめは
「違う畑から来たヤツが、こっちの畑を荒らしに来やがった。」
って印象。
で、実際の仕事とか見ると、 上手い。圧倒的に。
こちとら
「なんだかハードルあげやがって。」
って。

 で、この頃、間接的にだか、身の回りにかなり密に関わって、すんごく迷惑かけられた。
いや、迷惑かけていたのかな。
迷惑かけられていたのは、この頃の数年だけで、その後はずーっと迷惑かけっぱなし。
でもね、その頃の愚痴もある。
思い返したりしたときには、 あんたがちゃんとしてれば、こんなんなる前にどうにかなったんじゃん。
とか。
責任転嫁もたいがいにしろ。おれ。

 直接会ったときは怖かった。
いわゆる”ジャックナイフ”って感じ。
直接会う前からの因縁もあるから、ワシがそう感じたのかも知れないケド。

 でもね、やっぱ影響受けたよね。
あなたと関わらなかったら観ることがなかったような事に目を向けた。
関わったからこその出会もあった。

 落ち着いた後には、あなたは本当に優しかった。
まぁなんだ、もののついでなのか、過去の贖罪の気持ちもあったのか、寛容だった。
ワシの話に耳を傾けてくれた。イザというときは力を貸すと言ってくれた。

でも、わしはそれらを全て捨ててしまった 。不義理をしてしまった。

 

 

 氏の訃報を聞いた後、どうして良いのか判らなくなった。
ひと月くらい経って、ようやく氏のサイトに目をやった。
どうにもならない現実がそこにはあり、不義理を放置していた自分に嫌気がさし、
忙しいという名前の言い訳に流され、更に一ヶ月経った。

 歳をとるって事は、こうやって澱が溜まり、沈殿していく様を 自覚し、
更なる澱が溜まらないよう終末を見据え、悔い無き日々を送る事なのだろう。
そんな風に出来るのだろうか。
今日もまた問題を先送りし、他人の所為にし、怠け暮らしている自分は、いったい何だ。

 

出会ったことを活かさなくちゃいけない。
それが、不義理をしてしまった者の、せめてもの 何かしらの何かなのだ。

次に会う時には、もうちょっと遠慮無く話したい。

2010.10末

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