冬場のバイク通勤は寒くて仕方がない。なので、電車に乗る機会が多くなるってもんです。特に、年末年始だとかでは、お酒を飲む機会も多いってものです。

 年末年始の電車での風物詩と言えば『人身事故』ですね。よそでも話していたんですが、ワシが良く利用する中央線は日本一の人身事故のメッカだそうです。冬場は特に多いような気がします。年末だとか年度末で、寒くて飛び込んじゃうんでしょうか。どうせ借金残すなら、死ぬときくらい人に迷惑をかけないようにしてもらいたいものです。

 で、先日。丁度ワシは電車で帰るところでした。市ヶ谷駅から乗ろうとして切符を買おうとしたら、どの販売機も発売中止。アナウンスでは東小金井←→武蔵境で人身事故があったと伝えている。なんでそんな遠いところの事故で、ここが止まるんだ!ワシは三鷹まで行ければ、そっからバスなんだぞ。事故現場の手前じゃないか。と思っても、JRの方針が変わるわけでもなく、仕方無しに都営新宿線から京王線経由で調布まで行きまして、そっからタクシー。タクシーなんて、ちょっぴり大人だな、とか思ってみたりして。

 久々に京王線に乗って、なんかビックリと言いますかなんと言いますか。中央線と客層が違うんですねぇ。新興住宅地が多いせいなのか、なんかこざっぱりしている感じ。というか、臭くない。終電近くの電車なんだから、そら多少はお酒臭かったりもしますが、なんだか臭くない。ちゅうか、中央線が臭すぎ!

 先にも書きましたが、普段の通勤電車は中央線。行きの電車では、なんだか化粧水だのを消費しちゃったオバ様がたが、自分で臭くネェのかい!?ってな具合で、狭いシートの隙間にお尻をねじ込んできまして、ワシの鼻がもげそうです。帰りの電車には、なんだか疲れちゃった酔っぱらいがワシの目の前で臭い息で大あくびをしながら目尻にチチッと潤ませていたり、アブラギッシュなオヤジの頭があったりで辛いっす。や、かくいうワシ自身も異臭を放っていないとは断言できませんが、それにしても、なんだか臭いのが多いぞ。>中央線利用者

 やっぱ、印象とかも有るんですかネェ。ワシが生まれた時から家の目の前を京王線が走っておりまして、隣駅の掛かり付けの小児科に行くにも京王線。親父の競馬について府中に行くにも、母親の買い物のお供にも、物心が付いて、映画を見に行くのも。高校の通学で、初恋のあの子に会う楽しみがあったのも、ワシの生活の範疇の電車と言えば、3年間近くが京王線でした。あぁ、青春の京王線。

 なんだか脱線。

 で、そんな通勤の途中で考えた。蟻が蟻塚を作るように、人間もビルヂングを作って暮らしているんだろうか。一見自然の営みに逆らって生きているように見える人間。この人たちにとっては、これが自然なのではないか。ちゅうか、人間の自然破壊とかも自然の成り行きなのかもしれないなぁ。とか。


そんな事を思った。

様々な動物をテーマに描かれた短編集。

1本目を読んだ途端にガツンと顔面をグーで殴られたような、それでいて、なんか胸のこの辺をギューっとされた様な不思議な感覚。

疲れた体には、鹿か蛇が欲しくなる。

犬の遠吠えを聞いたときに思い出す。

そんな漫画なのです。


どうぶつまんが

1998年12月10日 第一刷発行

著者 … しりあがり寿

発行 … 朝日新聞社

ISBN 4-02-330240-6

定価 880円+税


著者について

ワシが目を付けて買い込みだしたのは2年くらい前から。
『流星課長』を買ったのが最初かな。
巷では『髭のOL 藪内笹子』なんかがTVで取り上げたので有名。
代表作とされている『エレキな春』とかは、初期のはまだ読んでいません。
某酒造メーカーの宣伝関係の偉い人だったらしいです。
漫画界の小椋桂ですな。
いまではしっかり脱サラしまして、各種雑誌等で活躍中です。
TVでは、『笑って良いとも!』のコーナーのTシャツのデザインなんかで作品を見かけます。


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