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【2009年11月13日(金)】

IUの新曲「マシュマロ」、聞く。

うーん、やっぱこうきたか。前曲の活動曲「BOO」同様のアップテンポのポップソング。歌謡番組では、IU自身、「BOO」歌いながら踊るのが凄くしんどそうにみえたんだよね。

本来、IU自体は、色んな音楽番組でアンプラグドな楽曲を自らのギターで披露して、いずれは自分でこういう曲を作って歌いたいなどと希望を述べていたりしたのだけど、何と言ってもトレーニング期間がたった1年でデビューという、韓国芸能界に他にいない天才高校生。事務所的には年相応な溌剌としたアップテンポな曲を歌わせたいのだろうな。

MVでのムスターシュの紳士の扮装なんかやりすぎの気もしたけど、まずまず可愛いMVになってます。リンクしないけどステージングもあの当時より楽にこなしているように見えます。リップシンクかもしれないけど。

新譜のミニアルバム「iu...im」は、活動曲「マシュマロ」以外はすべてスローテンポの楽曲ばかりなので、どれかはじっくりと聞かせる活動曲にするのではないでしょうかね。

BoAやyounhaみたいに育って欲しい逸材、それがIUです。

【2009年11月01日(日)】

DVD「おっぱいバレー」、見る。

おっぱいバレー [DVD]

これは惜しいなぁ。何だろう。どこが悪いのか分からなくて続けて2回見た。まずまずいいんだけどなぁ。

まず時代を、原作と違って1979年にしたのは正しい判断だと思う。現代じゃ、おっぱいなんてインターネットに溢れているからね。あれほどのエロへの渇望感はリアリティでないもんな。ただ1979年にしては、やたらノスタルジックすぎるのが気になった。セットや小道具が古すぎる。後ろにフラッシャーのついた自転車なんか、全盛は1976年位だろう。深夜番組「11PM」を必死に見ようとしたらエロ特集じゃなくてがっかりとか。BGMで使われている楽曲も1979年よりも前のものばかりなので、なんかちぐはぐな感じがするのかも。舞台が地方の小都市だから流行が後れているといわれればそれまでだけど。

ま、昭和感を出したかっただけなんだろうな。

バレーの試合で1勝したらおっぱいを見せると約束した美香子先生は、今脂ののっている綾瀬はるかが等身大で好演。あとはいわゆる「アルタミラ方式」で、バレーの練習すらしたことがなく、エッチなことしか頭にない問題児たちが「おっぱい!おっぱい!」のかけ声でメキメキとバレーが上達する。

このままアルタミラ方式だけでいくのかと思ったら、美香子先生の暗い過去や教師になった切っ掛けのドラマを挿入し、ドラマに厚みが出るというよりもドラマが散漫になっているのだ。あと、北九州が舞台なのに全員標準語というのも気になったな。方言でいいんじゃない?

男子バレー部が気になる女子バレー部の女の子、どっかで見たことあんなーと思ったら、元おはガール小島藤子じゃないか。おっはー。懐かしかった。

この映画、なんか素材的にもっと面白くなると思うんだけどなぁ。演出がよくないんかなぁ。どうしたらいいか俺にも分からないんだけど。あ、タイトルは「おっぱいバレー」なんだけど、綾瀬はるかのおっぱいが見たい人は「僕の彼女はサイボーグ」を見るとよろしい。あの作品、ボインボインしてます(笑)。この映画では、逆に谷間すら見せません。綾瀬はるかのキュートな魅力のみ評価する映画でした。3点、差し上げる。

【2009年10月29日(木)】

DVD「マダガスカル2」、見る。

マダガスカル2 スペシャル・エディション [DVD]

前作「マダガスカル」は、生粋のニューヨークの動物園育ちの野生動物たちが、愛護団体によりアフリカに送り返されるが、マダガスカル島に着いてしまった。この映画は、その前作の続きで、動物たちが飛行機に乗ってニューヨークへ帰ろうとするが、着いたのは自分たちのルーツであるアフリカの保護区。都会育ちの動物でありながら、生粋のニューヨーカーである4匹の動物たちが、大自然の中で彼らを襲うピンチを救えるのか!

1作目を見ていないから、今作で目立っていた人間側の主人公である、アフリカ観光に来たアメリカ人の白人パワフルお婆ちゃんと、ニューヨーク育ちの動物たちの関係性が全然わからなかった。それでもまぁまぁ想像して楽しめたんだけど。そんくらいストーリーはシンプルで、十分に楽しめる作品です。ペンギンたちが、ずる賢くてすげー嫌な連中で、霊長類で人間に近いはずの猿たちがただ指が器用なだけなアホ連中という基本設定は笑えた。2.5点、差し上げる。。

【2009年10月28日(水)】

DVD「ヤッターマン」、見る。

ヤッターマン “てんこ盛りDVD”

この映画については、ネタバレしますよ。嫌なら読まないように。ドロンジョ役を深田恭子がやった。まずその事実だけでもこの映画は評価に値する。それくらいボンテージのフカキョンのドロンジョが可愛いかった。ついでにヤッターマンたちも含めてたけど、1000万以上掛けた衣装だけあってこの2Dアニメが、実在したらこうだろうな、という実在感に溢れていた。特に仮面&ボンテージのフカキョンは、何度も衣装チェックをして、完成させただけあって2次元のドロンジョをコスプレレベル以上に3次元化していた。

ドロンジョって、アニメでは声をベテラン声優、小原乃梨子がやっていたので熟女っぽいのだけど、本来の設定では24才だからね。フカキョンのほうが本来正しいのだ。

でも「ボヤッキー、やっておしまいっ!」という台詞一つとってもアニメの声優、小原乃梨子と比べると、フカキョンのドロンジョっていったら、発声はヘロヘロ、ふにゃふにゃ。まったく悪の女王の威厳がない。でもねーそれが、この映画では可愛く感じるのだ。

入浴シーンをこなし、芸人とともにドロンボー一味のコメディダンスをこなし、ボロボロの汚れシーン(3連の自転車漕ぎ)をこなし、それだけフカキョンは頑張った。でも俺にはそれしか記憶に残っていないんだよなぁ。ボヤッキー役の生瀬勝久は、アニメまんまで笑った。だがトンズラー役のケンコバは、残念だけど微妙。もっと単純に馬鹿なデブじゃないと。ケンコバにはまだ知性が見え隠れする。

三池監督は自分のエロセクハラ精神の発露に、ドロンジョ一味のメカに巨大おっぱいを武器にするロボを作り、なんとヤッターワンがその魅力に負けてキスをしてしまい、一緒に爆発するというストーリーを作り上げた。

さらにマンネリのドラマを繰り返すヤッターマンというアニメ原作を映画として成り立たせるため、悪のドクロベエと同じくドクロストーンを探す歴史学者阿部サダヲ(まんまインディー・ジョーンズなんだけど)を配置し、その学者の行方を探す一人娘をヤッターマン側に配置し、ラストでのその二人の再会という親子愛でなんとか成り立たせようとした。しかし劇中に出てくる名台詞も含め、その後の作劇のほとんどはアニメ版のフォーマットに添っているのだ。ここまではうまいと思いながら見てた。

ところが三池氏にまたまた裏切られる!ま、三池映画は毎回見る者を裏切る作品を作る監督なんだけど、今回は悪い方向に裏切られた!三池氏は、ラストにドクロベエの正体を明らかにし、さらにドロンジョにドクロベエを裏切らせ、ヤッターマンの味方をさせるのだよ!

これって、どうなのか。アニメ「ヤッターマン」のドロンボー一味って、他人には理解しがたい信頼関係を持っている集団でしょ。だから毎週、親分ドクロベエにお仕置きされても、3人で自転車こいでいたんでしょ。来週こそはドクロベエ様のために頑張るぞと。そんなヤッターマンの予定調和な世界を、ここまでトドメを刺していいのかね。

あと途中のドロンジョ、ガンちゃん、アイちゃんの三角関係も余計な感じがする上に、さほどドラマチックになっていない。これについては特にアイちゃん役の福田沙紀の演技にも問題があったのかもしれないが。

エンドロールも。劇のハイライトシーンに音楽がタイアップの嵐の歌。こここそ、あのドロンジョ3人衆が自転車漕いで、終わらなきゃダメでしょ。エンドクレジット後に、作る予定もない(かどうか分からないが多分、無理でしょう)、続編の予告が入るのも面白くもなんともない。次はヤッターペリカンがでるよーってか。ふざけんな。続編はないな。えーととーゆーことで、フカキョンの可愛さ魅力のみプラス2点で、2点、差し上げる。

【2009年10月27日(火)】

DVD「七人のマッハ!!!!!!!」、見る。

七人のマッハ!!!!!!! プレミアム・エディション [DVD]

これまで見てきた「チョコレートファイター」、「マッハ!!!!!」、「トム・ヤム・クン!」のプラッチャヤー・ピンゲーオ監督作品で、アクション監督を務めてきたパンナー・リットグライの初監督作品。。

これね、「七人のマッハ」なんていう邦題とポスターが良くないよ(ちなみに原題は「Born to Fight」)。こんな邦題だと「七人の侍」とか「ワイルド7」みたいに、それぞれ特長がある戦士が次第に集まり、チームを組んで敵と戦うって思うじゃない。この映画、そんなストーリー性、全くない(正確には団結性がない)。

主人公の刑事デュー(ダン・チューボン)は囮捜査官。麻薬王と噂されるヤン将軍を捕まえる。が、その代償として超優秀な先輩捜査官を、ヤン将軍の仕掛けた時限爆弾で殉職させてしまった。失意の日々を過ごしていたデューは、テコンドーのタイチャンピオンの妹に付き添い、さまざまなスポーツ選手6人が集まって行う慰問で、辺境の寒村に行くことになった。

ところがその村は突如、タイの反政府軍団に占拠され、デューが捕まえたヤン将軍の24時間以内での釈放を要求。時間内に釈放しない場合、村人を全て虐殺し、しかもその光景をインターネットで全世界に公開するという。さらに彼らは、核ミサイルをバンコクに向けて設置。結果がどうあれ、バンコクを破壊するつもりであった。

もうなんか、スケールでかいんだか小さいんだか。この危機設定自体、馬鹿でしょう?(笑)。寒村を制圧した時点で半分くらい住民殺しているし。

ただこの映画、開巻から「これ、普通死ぬだろ!」という体を張ったアクション全開。スタントマンの人権無視。パンナー・リットグライに、タイの「スタンリー・トン監督」の称号を与えたい。

併走する箱形4トントラックの上での銃撃格闘シーン。トラックの上から投げ飛ばされ、隣のトラックにいったんぶつかって地面に落ちる。ちょっと間違ったらトラックの後輪に巻き込まれるぎりぎりのスタント。もう全編こんな調子。

7人のヒーローもムエタイが特技の主人公デューと、テコンドーのチャンピオンの妹を含めて、サッカーやセパタクローや器械体操とかヒーロー側に色々いるんだけど性格分けするシーンがほとんどなくて、イマイチ見せ場が冴えません。テコンドー特技の主人公も、マシンガン2人ぶち抜き撃ち殺しとか銃撃シーン満載で、え?テコンドーで闘うじゃないの!?とか驚きます。

この映画、元々パンナー・リットグライ監督が若い頃、低予算で自身が主演した映画のリメイクだから、インディーズ香プンプンなんですな。しかもその作品を俳優トニー・ジャーが見て感動して、パンナー・リットグライに師事して、数年後「マッハ!!!!!」ができたというから、もう何がなんだかですなぁ。トニー・ジャーって、とにかく体張った仕事したかっただけなんだな。

映画は、ヒーロー7人が村人を救うかと思ったら、中盤、衝撃の展開。

広場に集められていた村人達が、ラジオから流れたタイ国歌に触発されて、村人達が全員、素手で武装兵士に挑むのですね。七人のヒーロー、関係ねーじゃん(笑)。

村人の数から比べたらテロリスト達が少ないので結構いい戦いになるんだけど、素手の村人は機関銃に撃たれてがんがん死んでいきます。これってもうこの時点で、テロリストの村人虐殺の交換条件叶えているんじゃね?政府が、住民達の命とヤン将軍の釈放を検討する前に勝手に住民が自滅しているわけだからさぁ。

ここでも主人公は、落ちている拳銃や機関銃を拾いつつ、素晴らしいガンアクションで生き抜きます。え?あんた、テコンドーで勝つんじゃないの!?と、そのたびに思います。いや、アクションはかっこいいんだけどさ。

ただ最後の炎の中を走るトラックと、それをよける主人公のスタントは、ヤバすぎてマジで驚きます。ジャッキー映画が大好きというパンナー・リットグライ監督も、このシーンはジャッキーに自慢してもいいと思うくらいヤバかった。主人公、あと数センチの差で轢かれてましたよ。

もう少しヒーロー側の7人の個性とチームワークが出ていたらなぁと思いつつ、本職がアクション監督だから脚本もこんな程度なのかなぁと思いつつ、なんか演者たちの命を賭けた熱演に対して、評価にかなり迷ったのだけど、3点、差し上げる。

【2009年10月26日(月)】

DVD「トム・ヤム・クン!」、見る。

トム・ヤム・クン! プレミアム・エディション [DVD]

「マッハ!!!!!」で世界中でスマッシュヒットをさせた、プラッチャヤー・ピンゲーオ監督と主演トニー・ジャーの2作目。今度は、密輸されてしまった象の母子を追って、トニーがオーストリアにまで飛びます。開巻、スロー多用の映像で、像と幼い頃のトニーの楽しげな風景で、タイ人がいかに象と親しいかを見せつけてくれます。歩く象のキバの上に乗りながら眠るってどんだけ〜。それだけ象とタイ人が親密なんだよと伝えることが後半に効いてくるんだけどね。

中盤、主人公が悪の本拠地に向かうシーン。敵の館が、中央吹き抜けで螺旋階段状のフロアになっているんだよね。トニーは立ちはだかる敵をなぎ倒しながら上の階へと駆け上る。もうこれって、ジャッキーイズムに溢れている。たまらん。

そしてラスト近くの決戦は、ムエタイ技で49人、敵の関節折りを見せます。これも今までの格闘映画で見たことがなかったパターンでかっこいいのだ。確かに人間って、体のどこかの骨が折れたらそれだけで戦闘力無くなるよね。それが手の小指だとしても。

で、ラスト。ムエタイの打撃技がほとんど効かないガタイの巨人の白人レスラー4人が現れる。トニーは父親の言葉を思い出す。

父親は、タイが象と一緒に戦いをしてきた歴史を語っていた。「無敵の象にも弱点がある。我らはその弱点を守って戦ってきたのじゃ」。トニーはその言葉から、逆に巨大な相手との戦い方に気がつくのだよ。どーゆーことかは見て確認して下さい。そして胸がすくような快刀乱麻な戦いぶりから、敵のボスを身を張って捕まえようとする。トニーの演技も、前作より良くなっていて良かった。3.5点、差し上げる。

【2009年10月25日(日)】

DVD「マッハ!!!!!」、見る。

マッハ ! プレミアム・エディション [DVD]

ま「チョコレートファイター」の監督プラッチャヤー・ピンゲーオが、タイにこの監督ありと2004年に大ヒットさせたムエタイアクション映画。ノーCG、ノーワイヤー、ノースタント、ノー早回し(プラス出演者への人権無視)。ということは、相変わらずというか以後の「チョコレートファイター」でより過激になっていることがはっきりとわかりました。

田舎の村の小さな寺から盗まれた仏像の頭を取り返すため、村中の期待を受けて都会に出てくる、寺に拾われた孤児ティン(トニー・ジャー)。そこからはもう全編、格闘アクション。途中、いくつかお涙頂戴のドラマがあるが、そんなの関係ねー。とにかく、トニーのアクションの数々がてんこ盛りで、それが楽しめるかどうかがこの映画の評価の分かれ目だと思う。「トニー・ジャー、すげーって」と、見た次の日、学校で言える中学生は幸せである(←なぜか富野調)。俺にはここに書くしかないからな。明日、会社行って「トニー・ジャー、すげーんすよ」と会社の人間や取引先の人に言っても、誰も食いつかず「あ、そう」位しか返してもらえないはず。

それくらいある種の幼稚なヒーロー礼賛をしたくなる位、無心で楽しめる映画。惜しいのはトニーの演技力に深みがない所くらいかな。あ、あと、エンドクレジットのNGシーン。「チョコレートファイター」のときよりも、マット(すげー薄いのだけど)敷いていたりして、いかにも練習中というのが見えた。相変わらず洒落にならない怪我シーンはあるんだけどね。監督リットグライがまだこのときは人としてちょっとはまともだったことがわかったよ(笑)。3.5点、差し上げる。

【2009年10月24日(土)】

DVD「映画は映画だ」、見る。

映画は映画だ [DVD]

まるでヤクザのようなスター俳優スタ(カン・ジファン)が、次々と敵のヤクザ役の俳優を格闘シーンで病院送りにしてしまい、リアルな演技に迷ってしまう。そんなときクラブで、俳優になりたかったヤクザ、ガンベ(ソ・ジソブ)と出会い、彼の存在感に圧倒される。スタは最後の望みとして、素人のヤクザ、ガンベを相手役としてオファーする。それに応えるガンベ。本物のヤクザが出演する映画の撮影が始まる。しかし、ガンベはその間も、人殺しも辞さない冷酷な本業のヤクザ家業も同時に行わなくてはいけなかった。

これね、まずタイトルが良くなくね?原題の韓国語わからないけど、この映画の内容を全然表してないよね。「映画は映画だ」ってなに?

有名スター、スタと本物のヤクザ、ガンベの心情が近づいたり離れていったりの関係がいい。色々あったんだけど、最後、撮影している映画のラストシーンが、実際の映画のラストに重なって、二人の心が通じ合うとことなんか、ぐっと来るね。

ところが、最後、ある程度予感はしていたけど、かなり辛いラストになるのだよ。えー、なんで!?みんな幸せに終わりそうだったじゃん、と思って、見た後資料見たら、うわーこの映画、原案と製作が鬼才キム・ギトクじゃん!(笑)。あ、こいつなら仕方がないわ。

こいつほんと容赦ないよー。とりあえず俳優になりたかったヤクザのガンベ役のソ・ジソブの、普通にしていてもなんか切なく見える顔がよかった。への字眉に吊り目顔。2年半の兵役後、これが初の出演作品だったそうだけど、その後のプロフィールに「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」にもでているという(笑)。事務所も作品選んで!それにしても俺、この1ヶ月間でどんだけ、キム・ギトク映画見てんのっつーの。別に見たくて見てるわけじゃないのにね。3点、差し上げる。

【2009年10月23日(金)】

DVD「非夢」、見る。

悲夢 [DVD]

あのー、またまたまた今夜も鬼才キム・ギドク作品なんすけど。主演に韓国人を使いたがらないギドク監督。今回はお互いシンパシーを感じているというオダギリ・ジョー。なんかわかる。先日見た「ブレス」に続く作品。多作な監督だよなぁ。

別れた恋人が忘れられない男ジン(オダギリ・ジョー)。別れた恋人が憎くて堪らない女ラン(イ・ナヨン)。ジンは夜ごと別れた恋人の夢を見る。ランは、なぜかジンの見る夢をそのまま、夢遊病で会いたくもないかつての男と、今の恋人と3人で時を過ごしていた。そして、ある日ジンとランは出会った。ジンの夢がランを苦しめていることが分かり、二人してなんとか不思議な運命にあらがうことになるのだが…。

この作品、まず凄いのが、オダギリが全編日本語で演技しているんだよね。それでいて、他の役者は全員、韓国語で普通に演技しているのだ。前作「ブレス」で、台湾人のチャン・チェンを主役に据えて、彼は喉に怪我をしているため話せないという設定でしのいでいたけど、今回はそんな工夫すら一切なし!多分、韓国ではオダギリの台詞を字幕で対応したのか吹き替えしたのだろうけど、こんな作品、初めて見た。

男の夢を女が夢遊病で実際にやってしまうって、ハリウッド映画が得意な感じの面白いシチュエーションだよね。

何度死んでも生き返って同じ一日を過ごす、ビル・マーレイ主演の傑作コメディ「恋はデジャブ」は、最初は生き返る度に無茶するんだけど、何十回も生き返りを繰り返す度に、他人の不幸を防ぐことに務めることになるんだよね。つまり夢の内容がユニークなら、面白おかしいハートウォーミングな作品になりそうじゃないですか。

でもね、鬼才はそんな甘い事しません。ジンの夢に操られて、夢遊病のランが元恋人のところへ行くと、その女、毎晩決まってガンガンにセックスしています(笑)。

不思議な運命の糸に結ばれたジンとランは、交代で寝ようとしたり、お互いを手錠で結んで寝たりと、男の夢を女が実行しないように工夫をするが、ことごとく失敗。ネタバレしないけど、やがて物語は、最悪の事態へ。そしてオダギリは贖罪の意味か、ランに「今後、俺は一生寝ない!」と、幼稚園児のような決意を伝える。いや、あんた、ちょっと、それ絶対無理でしょ(笑)

で、やっていることは、まず指でとにかく目を開く(笑)、次にノミで頭の皮を切る、金槌で両足を叩く。必死なんだろうけどさ、笑いました。 オダギリが忘れられない元恋人を、キム・ギドク作品の常連、パク・チアがやっていて、こいつがまた怖い。ラスト近く、結局この女、良い奴だったのか悪い奴だったのか、あのいつもの薄い笑顔ではどっちか分からない演技。

そして問題のラスト。いきなりファンタジー表現で、度肝抜かれます。もちろん暗喩なのかもしれないんだけど。2.5点、差し上げる。

【2009年10月22日(木)】

DVD「ブレス」、見る。

ブレス [DVD]

またまた、鬼才キム・ギドク作品ですよ。別に選んでいるわけではないのだけど、レンタルしている韓流映画で、ベタ甘の恋愛映画や安っぽいコメディを外すと、なぜか、キム・ギドク映画しか借りるものがなくなるのですよ。もっと他の監督作品もDVDにしてってば!

ちなみに言うと、香港映画は、今ではほとんどDVDにすらなっていないのだよね。出しても売れないからなんだけど、ファンには辛い時代です。

本作は、07年、監督14作目の作品。02年のギドク作品「コースト・ガード」(9月29日日記参照)で、目の前で恋人を撃ち殺され、頭がおかしくなった女ミヨンに抜擢された女優パク・チアが主役級で、またエキセントリックな演技を見せています。結構、多作なのに、よくこんな奇作ばかりで映画会社が金をだすなぁと思った。いや、俺の見ていない、彼の他の作品が意外と普通なのかもしれないが。

主人公の死刑囚チャン・ジン(チャン・チェン)は、妻と二人の自分の子供を殺した男。しかも発見され捕まるまで、死体と一緒に過ごしていた男。さらに捕まる瞬間に自殺を図り、死刑が確定したあとも、刑務所で歯ブラシをのどに突き刺し自殺を図る。しかし治療を施され、結局、声を失ったまま刑務所に戻る。

一方、チャン・ジンの10年前の恋人だった人妻のヨン(パク・チア)は、一人娘を授かった後、夫の不倫によって自我が崩れ始める。そんな時、元恋人の自殺騒動のニュースをTV見たことから、彼女は刑務所に面会に行き、行くたびに春夏秋と、面会室内の壁全体に季節をイメージした出力シートを張り詰め、それぞれ季節の衣装で、当時流行ったカラオケを歌い、チャン・ジンに季節をプレゼントする。死ぬことしか考えてなかったチャン・ジンに、あの頃の楽しかった思い出と人とのぬくもりを伝えるのだった。そんな二人の関係を知ったヨンの夫は、当然その愛を妨げ始める。

物語で主役級は、死ぬことしか考えていない話せない死刑囚、その死刑囚を愛する同房の同性愛の囚人、死刑囚に生きる希望を与えようとする常軌を逸した元恋人、二人の愛を阻もうとする不倫している夫。そんな人間関係にプラスして、死刑囚と珍妙な事をする元恋人の面会を監視カメラで楽しむ看守。←こいつが特に怖い。監視カメラのモニタ画面に、面会シーンを奴が楽しんでいる顔がうっすら写り込むんだよ。

声帯を壊した死刑囚。ただ死刑囚にまとわりつく同性愛囚人、面会所で季節の歌を歌う元恋人。主役級4人の中で、主に台詞言うのは不倫している夫のみで物語は進みます。こんな閉塞した空間と人間関係でどうなるのかと思ったら、意外なくらい希望のある平穏と、唐突な不幸な自体がラストに起こり、物語は終わりました。また思ったね。やっぱ70年代のATG作品じゃねーかYO!名作とは思うけど、もう、ほんと気分ヘコむわー。2.5点、差し上げる。

【2009年10月19日(月)】

DVD「エグザイル/絆」、見る。

エグザイル/絆 プレミアム・エディション [DVD]

この作品の監督、ジョニー・トーって、考えたら1999年作の「ザ・ミッション 非情の掟」で、すげー香港ノワールの監督が出てきたと思っていたら(2002年3月09日日記参照、俺4点差し上げてます。とにかくかっこいいショットが多かった。)。

でもフィルモグラフィーよくみたら、とんでもないアホ映画1993年作「ワンダーガールズ東方三侠」シリーズや(2003年2月23日日記参照)、香港版「仁義なき戦い」ともいえる2005年作の傑作「エレクション(感想書いていないけど、拳銃がほとんどでない、格闘はそこら辺に落ちている物でタコ殴りというリアルさがよかった。)」なんかも作っていて、長いキャリアの中でかなり振り幅のある職人監督なんだよね。まさに香港の三池監督。本作は「ザ・ミッション 非情の掟」のスタッフ、再結集というのが売りのノワール作品。正直、かなり期待しすぎたかも。

妻と生まれて1ヶ月の子供がいる家に、組を裏切った男が帰ってきた(ということは11ヶ月振りってことだな)。そのことを聞きつけた、裏切ったその男を殺そうとする組のヤクザが2人、裏切る原因となったその男を守ろうとする組のヤクザが2人、ともに大量の拳銃で武装してやってくる。ところが、その5人はみんな、元は幼なじみの友達だった。

これって香港映画お得意の題材ですな。敵味方で散々撃ち合った結果、負傷者も出ることなく、休戦して、みんなで卓を囲んで夕食食ったり、酒飲んで盛りあがったりとか。昔のようにみんな仲良く夜を過ごす。だけども、夜が明ければ、再び、戦い合わなくてはいけないのだ。

ところが5人の仲良し仲間の中だけで物語が展開すると思ったら大間違い。

翌日、この5人がロード・ムービー的な展開をしたり、大きな襲撃事件に巻き込まれたりと物語があっちこっちとっちらかるというか、盛りだくさん。ここが監督の過去ノワール作品「ザ・ミッション」や「エレクション」とはまったく毛色が違う。

見所だけは多い。ノワール映画の格調を維持しながら、どっちかというと「ワンダーガールズ東方三侠」のアホらしさを含んでいる。そして、ラストは凄惨さのなかに、心温かな物を残して終わるのだ。なんかずるい!と正直思った。男達の友情だけを描いて破綻しそうな物語を最後の最後で収束させるのだ。雑誌「映画秘宝」で今年のベスト10入りは間違いないと言われているようだけど、この物語のとっちらかりっぷりはどうなんだろうなぁ。相変わらずかっこいいアンソニー・ウォンと、5人に襲われる金塊輸送車の警備隊長のキャラがすげーかっこよかったので、ま、いいか。3.5点、差し上げる。

【2009年10月13日(火)】

DVD「チョコレートファイター」、見る。

チョコレート・ファイター [DVD]

約1時間半のプログラムピクチャー。あんまり凄いので続けて2回見ちゃいました。とにかく格闘シーンが凄い。監督は、タイの「マッハ!!!!!」「トム・ヤム・クン!」「七人のマッハ!!!!!!」(製作)など、ムエタイ・アクションを中心とした作品で、タイ映画にこの人有りとヒットメーカーとなったプラッチャヤー・ピンゲーオ監督。

さらにアクション監督「七人のマッハ!!!!!!」の監督も務めたパンナー・リットグライ。

パンナー・リットグライが、女ながら14才からテコンドーのインストラクターを務めていた主演女優ジージャーこと、ヤーニン・ウィサミタナンと「七人のマッハ!!!!!!」のオーディションで出会い、その後、彼女を6年!もの期間を要して育て上げ、主役に抜擢したのがこの映画なのだ。これで格闘シーンが凄くないわけないでしょ。

ノーワイヤー、ノースタント、ノーCGの肉弾相打つマジ格闘シーンは凄いと思うと同時に、昔のブルース・リーやジャッキー・チェンの香港映画は、みんなこうだったよなぁと思い返した。

ということで、この映画、ブルース・リーやジャッキー・チェン映画へのリスペクト&オマージュに溢れています。そこもこの映画の愛すべき点なんだよね。 ストーリーは、タイのマフィアのボスが、日本から来たヤクザ「マサシ(阿部寛)」に、情婦ジンを寝取られる。そのためマサシは日本へ送り返されるが、彼女はマサシの子を宿していた。しかし生まれた子ども、主人公のゼン(ヤーニン・ウィサミタナン)は、脳障害を持った少女。ただ動体視力や身体能力、記憶力は半端なく、TVで見た武術映画のアクションを瞬時に体得する特別な才能を持っていた。

成長したゼンと幼なじみの友達ムンは、客が投げるボールを必ずゼンがキャッチする見せ物のチップで糊口をしのいでいた。

そんな時、母親ジンが末期の白血病に冒されていることが発覚する。ゼンとムンは、ジンが情婦時代に金貸しをしていた頃の帳簿を見つけ、高額な白血病の治療費を稼ぐため、そのリストにある人間の元に向い、踏み倒している金を取り戻そうとする。手荒く追い返されるゼン。しかし彼女は発動した武術の力で、愛する母を助けるため連中に立ち向かっていくことになる。

ジージャーが初めて格闘をするシーン。これがまさにブルース・リー。怪鳥音を上げながら軽快なステップで、屈強なチンピラたち(というか悪徳社長に雇われた屈強な肉体労働者なんだけど。つまり格闘家じゃないの(笑))を倒していく。これが爽快。

ここからの1時間が格闘に次ぐ格闘。しかも、すべてのアクション・シチュエーションがひとつとして同じではない。これはジャッキー映画のリスペクト。

ちなみにジャッキーは、取材なんかで新しいロケーションに行くと、ここはこうしたら面白いアクションができるよなぁと常に考えていたアクション馬鹿です。

本作でも、氷工場のシーン、倉庫のロッカー。精肉市場。ビルの屋上のパイプラインの狭い空間、外壁のちょっとしたひさしスペース、とまぁ、よく考えたという位、バリエーションいっぱいで、その場所にふさわしいアクションを展開しています。

例えば、倉庫のロッカーシーン。殴って相手をロッカーに押し込む、そのロッカーの下の小さな扉で次の相手の膝、脛の連続攻撃なんて、ジャッキーイズムに溢れていてわくわくしたよ。あージャッキーの後継者がタイに生まれたんだ!と感動した。その後も、椅子を使った攻撃、敵がガラス製のテーブルにダイブ!狭いところをすり抜けて敵を翻弄する、ビルの外壁のほんの狭いひさしでの格闘。3階ひさしからの敵の連中の落下シーンなんか、まさに「プロジェクトA」じゃん!しかもね、何人も何人もぼろぼろ重なって落ちます。みんな、途中のひさしに引っかかりながら落ちていき、多分それで地上への落下スピードを落としているのだろうけど、本当に大丈夫なのか?

さらにラスト近く、敵側にちょっと頭がおかしいのに最強のムエタイの使い手が現れるんだけど、これもジャッキーの「クーロンズ・アイ」に出てきた「アパアパー」としか話せない、強敵のカンフー使いのリスペクトじゃないかな。本作では、主人公ジージャーが、自らの見た物を瞬時に体現できる能力を使い勝つんだけど、ジージャーが突如、相手の癖である手のひらをぷるぷるさせる仕草を真似るところをアップで見せて、直後強くなると言う過程が説得力があって凄くうまいと思った。そのワンカットだけで実力の優劣を転回しているのだ、うまい。

ちなみに本作では、ジャッキー映画のように格闘のNGシーンがエンドクレジットに流れるんだけど、これが全部マジ。

ジャッキー映画では、今にも「勘弁してくれよー、これやるの大変なんだかんな!」って石丸博也氏のジャッキーのアテレコが今にも聞こえそうなほのぼのシーンがあるのが多いのだけど、「サンダーアーム」のジャッキー担架搬送、1年撮影中断のような深刻なシーンばかりで、ぜんぜん和めない。ジージャー自身もまぶたを切る事故にあって1週間撮影を中断したシーンも写ってます。

最後に3階から落ちて脊髄損傷したっぽいスタントマンの入院シーンで、見舞いに来たスタッフ達が病室から笑顔で帰るシーンがあるけど、本当にあの人直ったのかYO?

今また、アクション監督のパンナー・リットグライが、ジージャーを使った作品を準備中とのことで、これまた、大期待。

ジャッキーにはもう、当時の格闘アクションを期待するのは酷だ。香港映画は、ノワールが花開き、カンフー映画の後継者は生まれなかった。大陸出身のリー・リンチェイも中途半端にハリウッドへ行き後継者の座を放棄した。後継者を育てるのに熱心だったサモハンも、もう次を育てるパワーはないだろう。だが、大丈夫だ。カンフー馬鹿は安心しろ。まだ、20才そこそこのジージャーがいる。リー&ジャッキーの遺伝子はタイに渡った。あと10年位は、すげーカンフー&ムエタイの武術映画がタイで作られるだろう。お楽しみはこれからだ。その期待も込めて、椀飯振る舞い4.5点、差し上げる。

【2009年10月12日(月)】

DVD「ラストブラッド」、見る。

ラスト・ブラッド スペシャル・エディション [DVD]

これ、なんなんすかね。香港とフランスの共同制作で、バンパイアと人間のハーフのバンパイアハンターで、主役の日本人女子高生サヤは韓国の女優チョン・ジヒョン。舞台は1970年の日本。原作が、2000年に劇場公開された押井守アニメ「BLOOD THE LAST VAMPIRE」なので、そのまま日本を舞台にしたのだろうけど、これ、グローバルっていうよりも、いろんな国のごった煮でもはや渋滞状態。国際化が渋滞して混乱しているんだよ。どこの映画なのかそれぞれの特徴もなく、無国籍映画が続きます。主人公達はみな英語だしさ。それでいて、主人公の女子高生の育ての親カトウ、倉田保昭だけは日本語で通しているんだよね(笑)ちなみに彼は好演してました。なんかこの映画に勿体ないくらいに。

軍でもない、CIAでもない、「オニ」を追う組織が、前半、偉そうなこと言っている割に、後半、グダグダで全く役に立たず、結局、女子高生サヤが一人活躍しているのみ。チョン・ジヒョンは、セーラー服着て、初アクション頑張りました。でも映画終盤の倉田保昭が、なにげにやりこなしているアクションのほうが凄かったのだけども。てゆーか、何で「オニ」が忍者なの?押井守の作品もそうだったの?見ていないからよーわからん。

で、敵の首領「オニゲン」の正体は、はい、でました!オリエンタル・ビューティー小雪さんです。このルーチンな配役は逆にいいねぇ。小雪さんは、今後もあの長い髪を振り乱して典型的な日本人の悪役女子として、いっぱい出て欲しいと思います。2点、差し上げる。

【2009年10月11日(日)】

DVD「バカリズムマン対怪人ボーズ」、見る。

バカリズムマン対怪人ボーズ [DVD]

典型的な特撮番組のパロディ作品。しかも、円谷などの王道ではなく、ピープロ、東映戦隊物のやっすい特撮のパロディ。おいしいイチゴを食べることで変身する、主人公バカリズムマンが上下デニムで、トランペットと頭にかけたサングラスという出で立ちからして、まんまキカイダーですな。

12話あるんだけど、毎回同じの主題歌パート、バカリズムマン変身後の戦いパートを除いたら、毎話新しい部分って2、3分程度(笑)。

でもそれがいかにも当時の特撮のエピソードっぽくて面白い。次回予告パートもやりっぱなしで全然、次回予告になっていない(笑)。これは特撮ファン、お笑いファン必見のDVDです。4点、差し上げる。

【2009年10月10日(土)】

DVD「レッドクリフPart2」、見る。

レッドクリフ Part II -未来への最終決戦- スタンダード・エディション [DVD]

TSUTAYAの全品半額、しかも10月中何度も使えるというクーポンを得て、ここぞとばかりに今月は、新作中心に借りまくりまっせ。ということで今日は、新作中心に5本借りました。2000円の所、1000円でレンタル。ヒャホー。まずは「レッドクリフ」の完結編から。

えーと、えーと。なんて言うかな。率直に言うと「なんじゃーーーい、これーーーーっ!」とちゃぶ台ひっくり返したくなった。Part1を見たとき(2008年12月2日、日記参照)、凡庸な作品だけども、まだ何とかPart2に期待感を持たせてくれる位のポテンシャルがあった。

それがこの作品では、もう息切れしているんだよ。ただただ冗長なだけ。前作でなかなか良かったビッキー(あ、元気の押し売りベッキーじゃないよ)も、今回男装して(というかさらしを巻いただけ)間者として敵軍にいくんだけど、どー見てもお前、女だろ!(←藤波の「お前、平田だろ!」のトーンで)。前作ではまだ、女戦士として活躍して面白かったのだけど、さすがに男の振りは無理だって。それなのに彼女を男と信じた敵の部隊長との友情話とか、はっきり言って、これで作品が成立すると思った神経を疑う。疫病死した兵士の押しつけ合い(いわゆる化学戦)も感傷的に死体を焼く程度で、後に何も影響しなかったり、火攻めで使う火薬の力をアップするように技術者に求めて(求めるのが中村獅童)何度も爆破実験させて、最後は自分が真っ黒焦げになってOKだすとかユーモアシーンなども、さほど伏線になっていないのだよ。全部ほったらかし。相手の船が連続して大爆発するシーンに獅童のしてやったりの顔をワンカット入れるだけで随分違うはずなのになぁ。とにかく長すぎる。トニー・レオンのワイヤーアクションまで使った剣舞のシーンもやたら長くて意味不明。ジョン・ウー、本当にどうしたのか。歳食ってくどくなったのか。俺も実生活で、年上のじじいに同じ話を何度も何度も聞かされていらいらすることあるんだけども。1、2合わせて、5時間に渡る作品だけど、Part2がこんなだらだらした出来なら、コンパクトにまとめて1本に仕上げられるんじゃないか。実際、訪米版は2時間半で1作にまとめられて公開しているそうだし。2点、差し上げる。

【2009年10月5日(月)】

DVD「マラソン」、見る。

マラソン [DVD]

韓流映画を紹介するサイトによくベスト10に入る作品なので、見てみた。

体は20才だが、精神年齢は5才という障害者の主人公チョウォン。彼のイノセントで予測不能な行動に母親キョンスクは目が離せないでいた。彼女の願いは、息子チョウォンよりも1日だけ長生きすることだけだ。チョウォンの得意なことは走ること。母親は彼をフルマラソンに挑戦させるために、元マラソンランナーで今は飲んだくれの男チョンウクにコーチを頼む。フルマラソンを3時間以内に完走する「サブスリー」に挑戦させるために。しかしコーチはろくに指導もせず、飲んだくれているだけ。しかしそんな中、母親キョンスクの秘密が明かされる。そして、ついにマラソン大会が始まる。

この作品、実話を基に作られたそうで、TVや本でもヒットして、この映画も大ヒットしたそうで。

仕事を理由にほとんど家に帰らない旦那、母親の愛を独り占めしている兄を嫌う健常者の弟、ただ金のために引き受けたやる気なしの飲んだくれのコーチ、そして誰にも言えなかった秘密を持つ母親。それらがただ走り続ける主人公によって、心が解きほぐされるのですなぁ。

エピローグも良かった。感動させたマラソン大会すら、生きている彼らにとって単なる通過点。障害を持っている息子とその家族の生活はそのまま続く。だけども、以前とは全く違った心の通いが芽生えている。そんな幸せな気分を味あわせてくれる。でもねー、なんか見た人に、強烈な映画体験を与えるインパクトに欠けているんだよねぇ。まさに2ちゃんで言う「いー話だなー」的な作品に仕上がっています。

カップルで家でみるといいんじゃねーかな。いちゃいちゃしながら。ま、そんなシチュエーション俺にはかんけーねーし。2.5点、差し上げる。

【2009年10月1日(木)】

DVD「卑劣な街」、見る。

卑劣な街 プレミアム・エディション [DVD]

これは脚本が凄くいい。初見してさほどでもなかったのだけど、こうして感想書こうともう1回見てみると、かなり上質な韓国のノワール映画だった。見ていてなんか深作作品に似ている気がしたな。外連味のない生々しい乱闘シーン。主人公率いる弱小ヤクザの子分達との家庭的に見える貧相な食卓シーン。正反対に本当のワルたちのゴージャスな宴会シーン。そしてなによりも、因果応報なストーリー展開。主人公の三流暴力団組織のナンバー2、ビョンドゥ(チョ・インソン)が、「仁義なき戦い」の広能昌三(菅原文太)や、「仁義なき戦い 広島死闘篇」の山中正治(北大路欣也)に重なって見えた。

「義理に生き、義理に死ぬ(ビョンドゥの台詞)」。この映画は真っ当に生きればそれなりに幸せになれたはずの真正直な主人公が、卑劣な連中に翻弄され、ヤクザ世界の常識に生きて死ぬ。そして真っ当に生きている友達から嫌われ、裏切られる。そんな深作ヤクザ映画が描いた世界の韓国版だ。「仁義なき戦い」ファンには見て欲しい。

主人公、ビョンドゥは、家族の病弱な母、高校生の妹弟、そして自分の子分たちも十分に養うこともできない。親分から与えられる借金の取り立てなどのちんけな仕事で糊口をしのいでいた。親分にもっと大きな仕事をと頭を下げても、親分からは逆に「29才にもなって金をせびるのか!」と叱責される。やっともらったギャンブル場の経営も、初日にそのシマを仕切る対立ヤクザの襲撃に会い破壊され、結果、親分の代わりに服役する組のナンバー3のものになってしまう。

切羽詰まったビョンドゥは、親分のスポンサー(ヤクザを利用して事業を推進する一般企業)の、金を強請る判事を殺して欲しいという要請を断った親分に黙って、その判事を殺してしまう。その結果、ビョンドゥはそのスポンサーの信頼を得るのだが、親分からスポンサーを奪ったことになり、狙われたビョンドゥは親分を殺すことになる。

「コースト・ガード」のチャン・ドンゴンのように、この作品もハンサムイメージのチョ・インソンがイメチェンを計った作品。俺的にはチョ・インソンよりも、彼の右腕のチョンス(チン・グ)が凄く良かった。童顔だけにえっ!と驚くような冷酷な役柄が際立っていた。

作品は、ビョンドゥが暗黒世界で過ごすシーンと幼なじみの友達や初恋の女との安らぎを得るシーンを描いていくんだけど、心を許した友人に暗黒世界の秘密を話したことからドラマは一気にヤバい方向へ向かっていくんだよ。ネタバレになるから詳しく書かないけど、ラストにかかるアラン・パーソンズ・プロジェクトの「Old And Wise」の歌詞が、主人公ビョンドゥを裏切った、暗黒世界のチョンスと幼なじみの2人に突き刺さるカットは、ぐっときた。4点、差し上げる。

【2009年9月29日(火)】

DVD「コースト・ガード」、見る。

コースト・ガード [DVD]

先週の「シルバー・ウィーク」は、3日間イベントで残り2日間で報告書を書いていたので実質休み無し。夏前から準備していた大きなものだったから、やっと一息ついた感じなので、がんがん映画を見ることにする。

韓流ドラマ「パリの恋人」の主役を演じたキム・ジョンウンが出ている「私たちの人生最高の瞬間」をレンタル店で探しているのだけど、どこにも置いてないのだ。ということで、せっかくだから他に気になっている韓国映画3本を栄のTSUTAYAで借りた。

韓国映画界でよく「鬼才」と称されるキム・ギドク脚本、監督作品。ロリコン老人と少女の愛を描いた「弓」や、ヴェネチア映画祭で監督賞他4部門で賞を取った「うつせみ」など有名だけど、俺は1本も見ていない。これが初ギドク。主演はチャン・ドンゴン。「あなたが好きだからー!」のあの人。

舞台は、南北軍事境界線に近い海岸。主人公が海兵隊員。ときたら普通、「JSA」みたいな南北問題を描いた戦争サスペンス作品とか思うじゃん?そうじゃん?それがこの映画、全然違うのだよ。北の人間は全くでてこない。

ストーリーの前半をまとめる。酔って立ち入り禁止区域の砂浜で情事を始めたカップル。正常位でヘコヘコする男の姿を見て、匍匐前進するスパイと勘違いしたカン上等兵(チャン・ドンゴン)が、容赦なく機関銃を乱射。さらに手榴弾で、男の体は恋人の目の前で木っ端みじん。当然、禁止地区に入った民間人が悪いために、カン上等兵はスパイを捕らえた海兵として表彰されてしまう。しかし彼はしだいに民間人を殺した罪の意識に苛まれて精神を病んでしまい、やがて不名誉除隊に。一方、目の前で恋人を殺されてしまった女性も次第に精神がおかしくなっていく。

さあ、ここで問題。これからこの映画はどんな展開をするのでしょーか?

普通なら、主人公の贖罪と精神の回復を描くよね。例えば被害者となった女性との交流とかもあって、なんだかんだで救われる、つーのが普通じゃん? 韓国映画の名作「シークレット・サンシャイン」は、まさにそんな映画。増長する罪の意識を払拭するために、主人公が努力を重ねる度に失敗を繰り返しながら成長していく物語だった。後味いいんだよ。

ところがね、この映画、真逆!なんたって「鬼才」監督だからね。被害者の女性もキチ街になっているからね。ストックホルム症候群みたいな展開はまず見込めない。カン上等兵は、人殺しということでまず恋人に逃げられる。さらに精神疾患で不名誉除隊したのちも毎日、ミリタリールックで部隊周辺に現れては隊員達にちょっかいをだしてはボコられる。もちろんそこには殺した男の友人達がいるわけで、出会う度に徹底的にボコられる。恋人を殺された女性は恋人の幻影を探してか、海兵隊の連中を相手に情事を繰り返すヤリマンとなり、誰が父親か分からない子を妊む。

結局、ひとつの事件で生まれた男女二人のキチ街が、周りの人間達を翻弄しまくりで、どんどん状況は悪い方向へまっしぐらよ。二人の存在のおかげで海兵隊の厳格な規律はまやかしだと暴かれ、内包していた兵士間の諍いをも引きずり出し、カン上等兵の仕業と偽装した部隊内の殺人にも発展していく。

チャン・ドンゴンは、当時自分のハンサムスターイメージを打ち破ろうとして、主役をやらせて欲しいと格安のギャラでこの映画にでたそうだけど、それは成功している。どんどん自我が崩壊していく兵士を演じきっています。ちょっと怖いくらい。逆にチャン・ドンゴンのファンがうっかり見るときっついんじゃないか。

見ながら思ったのは、これって70年代のATG映画じゃね?問題を提示しながら、解決をみせない。「あとはみんなで考えてね」的な展開と救いのないラスト。ギドクの「鬼才」の称号も伊達じゃないな。だが、生理的に俺もきつかったので-0.5。3点、差し上げる。

【2009年9月13日(日)】

ドラ1軍、見に行く。

今日は東京ヤクルト戦。風呂にも入らず素直に見に行きました。

今年のチアドラ多っ!

【2009年9月5日(土)】

ドラ2軍、見に行く。

今日はソフトバンク戦。山本昌ローテをきっちり守って投げております。2軍だけど。今日は試合以外ですげー驚いた。試合中、ファールボールが俺たちの方へ飛んできた。緩い山なりのボールだったのでそんなに恐怖感はなかったし、取るつもりももちろんないので、その辺に落ちるんだろうなと、球の行方を見ていたんだけど。なんかこっちに向かってくるのよ。

見て、見て、見てー!ノーバウンドで俺の隣の席においてあったカバンに球がズボッと飛び込んだ。その瞬間の写真。まるで持って帰って下さいね、みたいな感じ。こんなことって普通ある?あ、横に写っているのはつまみの串カツ(笑)。でも考えたら、もう少しで俺の頭に当たるところだったんだよな。

【2009年9月1日(火)】

熱かった、韓国ガールズグループ、夏の陣

熱かった。韓国ポップスの今年の夏のガールズグループブームはとにかく熱かった。3強のひとつ、ワンダーガールズがカナダ・アメリカでのプロモーション中で不在だというのに。次々と新しいグループが出てきては、しかもどのグループも人気が出て、それこそヒットチャートのほとんどがガールズグループという始末。こんなことは、これまでなかったことだ。まず戦陣を切ったのが破竹の勢いのKARA。6月第2週に出した「まったく同じ気持ち」だ。彼女たちは次のアルバムの制作中で活動停止中に関わらず、OST(ドラマの主題歌)出して、初登場チャート1位をかっさらった。

OSTだからMVないんだよね。いかにも夏らしい曲。だがまだまだ戦いは前哨戦にすぎない。この頃、新グループの2NE1(トゥエニワン)が「Fire」で、4minute(フォーミニット)が「Hot Issue」で、ともにデビューし、チャートの中位を維持し、先輩達の動きを伺っていた。両グループとも、すでに実力派と認められているラッパーをいれた「カッコいい」系の音楽グループで、男の目線よりも同性の人気を狙ったグループだった。

特に4minuteは、この「Hot Issue」でじりじりと6月最終週には2位まで上り詰めていたのだが、やはりそんなに甘くなかった。翌週、満を持してあの奴らが、新曲をひっさげて帰ってきた。4minuteを押さえて1位という、王者に相応しい位置で。

まさに「キターーーーーーー」という感じのキャッチーな曲で、あの少女時代がカムバック。この「願いを言ってみて(Genie)」の独特な足技を多用したダンスも注目された。チャグチャグ(チェグチャグ?よーわからん)という、蹴鞠の動きを入れたダンスのセクシーさに世間はイチコロ。

このまま少女時代の天下が続くかと思われた、その時!チャートの中位をうろちょろしていた2NE1が同じアルバムのセカンド曲でプロモーションを開始。7月第1週に少女時代の天下をかっさらう。

この夏らしい「I Don't Care」は、曲の良さもあって、男女ともに評価を得、3週に渡りトップを独走。ところがその位置を虎視眈々と狙う古豪がいた。ガールスグループ達の大先輩、Brown Eyed Girls(ブラウンアイドガールズ、略称BEG)だ。新アルバムの活動曲がいまいち伸びないと分かると、すぐにプロモーションをセカンド曲にチェンジ。初登場1位を獲得。

この「Abracadabra」の「小生意気ダンス」と呼ばれる腰振りダンスも流行った。8月の中盤までトップを続け、彼女たちが夏を制したかと思われたが、チャートのすぐ後ろには新人のT-ara(ティアラ)が「嘘」という曲で、新アルバムでカムバックを果たしたKARAの「Wanna」がチャートでデッドヒートを続けていた。

このT-araは、KARAがイメージチェンジで捨てた、ブリブリのアイドルという位置を獲得し、安定した人気を得た。もう夏も終わり、古豪Brown Eyed Girlsが天下を平定したかに思われたのだが、残暑の続く9月に入って、とんでもない乱が起こり、チャートは混迷した。それがKARAの新アルバムの中でも、活動曲として最後まで迷われたというセカンド曲「Mister」だった。

この「Mister」の腰振りダンスの破壊力たるや、途轍もなかった。韓国どころか世界中を震撼させたのだ。ようつべには、この腰振りダンスを真似する画像が世界中からアップされている。映像はセカンド曲「Mister」と最初の活動曲「Wanna」のメドレーになっているので、違いがよく分かると思う。だが、ブリブリのアイドル歌謡を捨ててカムバックしたKARAの活動曲がいきなり「Mister」では、かなり拒否反応を受けたような気もする。「Wanna」で「これからKARAはこんな感じですよ」と世間を慣らしてから、この振り切った「Mister」という戦略は正しい。

またこの間、ガールズグループの最長老、セクシーグループJewelry(ジュエリー)もカムバック。トップは取れなかったが2曲同時にチャートイン。さらに少女時代のセカンドシンガー、ジェシカの妹、クリスタルが所属するf(x)(エフエックス)もデビューし、こちらもチャートインしている。

結局、この夏、韓国ガールズポップス界を制したのは誰だったか。それは三日天下を繰り返しながらの勝者なき乱戦だったと思う。ただ戦いの始まりと終わりに強烈な印象を残したKARAのスタッフはかなりクレバーだったと評価したい。ジュエリー、ブラウンアイドガールズ、ワンダーガールス、カラ、少女時代、2NE1、フォーミニット、ティアラ、エフエックス。2人以上のガールズグループだけでも、9組がチャートにひしめき合っている状況なのだ。数年前の韓国チャートにはほとんどいなかったガールズグループのこの爛熟ぶりはやはり異常。全員足したらいったい何人の女がひしめき合っているのか。めんどくさいから数えないけど。アイドルオタクの多い日本歌謡界だって、80年代のソロアイドルブーム以外に、こんな自体はない。今後いったい、どのように淘汰されていくのか。セカンド曲での活動をせず「Genie」1曲ですぐに休養した少女時代や、デビュー曲以来、コンセプチャルな3曲を発表して完結した、ワンダーガールズの次の展開も気になる。来年には、日本進出を狙っているグループも複数いるそうだし。

個人的には、日本でもデビューした経験もある、ジュエリーのリーダー、チョンアが28才でもガールズグループやっているのが、ちょっと怖いんだけども(笑)。

【2009年8月23日(日)】

ドラ1軍、見に行く。

最近、夏バテなのか、疲れが取れないので、ナゴヤドームに行く前に入浴セットも一緒に持って、ドーム近所の銭湯へ寄ってみた。営業が始まったばっかなのにおっさんでいっぱい。しかもみんな顔見知りでおしゃべりしている。いかにも昔っからやっている銭湯の風景だった。中には全身に綺麗な絵柄のついている人もいたりして。でも誰も特別扱いしていないんだよね。

風呂上がりでビールがうまいっす。中田、グリンの投げ合いで締まった試合。0対2で、ドラの勝ち。森野のホームランも見たし。

はい、これが昨日立てたばかりの世界一高いポールです。ドーム球場だからできたんだよね。ポールを天井まで延ばしちゃった。ファールかホームランかの誤審が多いって、落合が切れて立てさせたんだよね。(後日、それでももめて落合退場したりしたけど。意味ねー(笑))

【2009年8月15日(土)】

ドラ2軍、見に行く。

またもやオリックスとの交流戦。山本昌先発。昌、なんか粛々と2軍のローテこなしているな。試合は延長10回サヨナラでした。

夏まっさかりで、昼間っから飲む酎ハイが旨い。