ばかのきゅう

巨大バボちゃん教習所
(東京都目黒区)

ゆ:
おぉっ!?、スゲェー。もう、面白すぎ。赤い玉がメリ込んでんぞ(笑)。
も:
いや、逆に玉、産んでるんじゃねぇか?。ビルが。このまま産み落として、上手いこと転がして、山手線に当てようとしてんだよ。
ゆ:
いやマジで、山手線に乗ってて、これ始めてみたとき、ギョっとしたもんな。ギョっとしたっていうか、恐かったよな。こっち来たらどうしよーみたいに。

も:
裏から見ると、こんな感じで、何てことはないビルなんだけどな。面してる通りの側はこんなフツーなのに、裏は玉、っていうのは、やっぱ山手線を威嚇してんだろな。「静かにしねぇと、産むぞ。コラ。」みたいに。
ゆ:
いやこれ、自動車教習所なんだよ。玉のある側は、教習コース。
も:
ってことは、教習生に威圧感与えるのが目的か?。こんなの目の前にしながら、「縦列駐車」とか「坂道発進」とか、落ちついてできねーよな(笑)。「おら、早くしないと玉が来んぞ! 玉が!」とか、生徒ビビらして、教程ダブらしてその分稼ごうってコンタンかも。

ゆ:
いや、この教習所「ヒノマル」って名前なんだよ。だから建物も「ヒノマル」にしたんじゃないか?。
も:
うぁー、典型的な「ヤンキー・タイプ」かもな。もう、「モチーフそのまんま」丸だしの。いくらなんだって、ヒノマルにチナミすぎだって(笑)。
ゆ:
でも、「ヒノマル」はいいにしても、なんでこんなダークなカラーリングしてんだ?(笑)。ビルが白くて、もっと玉も真っ赤だったら、「おぉっ! ヒノマル!」っと思えるのに。
も:
確かに、色的に「ワル」っていうか、「ハカイダー」入ってるよな。
ゆ:
でも実際、「教習所」ってかなり「ヤンキー」なところだったじゃん?。特に教官が。結構、意味無くエバり散らされた思い出のある人、多いんじゃないか?。こっちは初心者だってのに、ちょっとモタつくだけで、もう「ダメ人間」扱いされたり。

も:
あー、元ヤンキーだった女子の先輩が受付やってたりな(笑)。あと、元同じクラスの不良と教程重なって、ヤツの方がズンズン遅れてったりして、妙に気まずかったり。
なるほどな。そういえば「免許取る喜び」より「教習がムカつく」ほうが勝ってて、行くのがメチャ気ぃ重かったような気がするな。
ゆ:
「教習所」自体が、けっこうナチュラル・ボーン・ヤンキーなのかも。天然。だと建物が「ヤンキータイプ」なのにも納得いくな。
も:
ここまで無意味で面白いと、山手線とかで、通り過ぎて見る分にはいいよな。「街にアホを持ち込む」ってことで。でも、近所の人はツラいだろーな。

ゆ:
これ見てみろ。どうみても道の向こうから玉が転がってくる寸前、って絵だよな。もー「毎日レイダース」(笑)。「毎朝家を出る時、軽〜いパニック気分が味わえます。」って感じ。
も:
やだよ、そんな気分。これのせいで地価下がってんじゃないか?。この辺。

ゆ:
それからこれ。すぐ横のマンションの階段からの風景。もー、ここまで迫られてるとかなりキツいな。
も:
「玄関開けたら2分でバボちゃん」だな(笑)。暑苦しいことこのうえねーな。
ゆ:
んで、結局この玉、中は何なんだろな?。やっぱ、玉の内側にも、教習室とかちゃんと入ってんのかな?。
も:
というわけで、探偵団はバボちゃん内部への潜入を試みたんだが...。

ゆ:
教習生装って簡単に入れたな。ビルの窓から見るとこんな感じ。
も:
結局の所、ビルはビルで四角く建ってて、玉の部分はホントに外壁にくっついてるだけなんだよな。

ゆ:
で、玉の裏っ側がどんなかっていうと、こんなふうに普通どおりに窓があるんだけど、その表は、おわんにふさがれてる感じ。内壁しか見えない。玉自体に穴や窓は全然無いから真っ暗だし。

も:
内側はなぜか白いんだよな。
.......で、結局何なんだよ。この玉?。どうみても何にも使われてないよな。やっぱ、「ヒノマル」をアピールするためだけに産まれてきた玉なのか?。
ゆ:
どうせなら、内側に映画とか映せばいいのに、「ドームシアター」(笑)。教習用の映画あるじゃん。あの毎時間見せられるやつ。何だか笑わずにはいられない、あの映画。
ゆ:
あー、あれね。最終教程だけ、なぜかドラマ仕立てなんだよな。事故起こしちゃった青年の「つぐないの日々」のドラマとか(笑)。この「教習映画」って、「笑い」的にもかなりイイ線いってるよな。天然。
も:
「タカシ! あんた何てことしてくれたのよーっ!。わーん。」とか、母親がいきなり泣いたりしてな(笑)。ホンマは笑いの箇所じゃないのに、教室爆笑したりして。

ゆ:
だったらいっそ、バボちゃんの外壁も白く塗って、夜だけ壁面に普通の映画上映すれば、「ドライブ・イン・シアター」として結構儲かるんじゃないか。駐車スペースは充分だし(笑)。
も:
本編上映前に、前座で「タカシ! あんた何てことしてくれたのよーっ!。」もやって欲しいよな(笑)。