96年10月8日(火) 19:00 開演 新宿 日清パワーステーション
●短評
SEQ. 曲名 使用楽器 ギター ベース <オープニング ホルスト『惑星』より「火星」> 1 晒し首 レスポール イーグル 2 人間椅子倶楽部 3 憧れのアリラン <MC> 4 刀と鞘 5 りんごの泪 <MC> ダブルネック 6 無限の住人 <MC> メンチ 7 蛮カラ一代記 8 桜の森の満開の下 <MC> グレコ モッキンバード 9 黒猫 10 踊る一寸法師 <MC> 11 莫迦酔狂ひ 12 暗い日曜日 <MC> メンチ イーグル 13 天国に結ぶ恋 14 宇宙遊泳(中間トリプルドラムス) 15 あやかしの鼓 16 針の山 <アンコール1> 17 幸福のねじ 18 もっと光を! <アンコール2> 19 ダイナマイト
予想どおり雨が降る。開演前はジェラルドの「THE PENDULUM」が延々と流れていたそうである(同行者談)。私は親族の葬儀後に駆けつけたのだが、いきなり1曲目が「晒し首」。「地獄」じゃなかっただけましか?●追記
和嶋氏は和服の白装束。華奢な体格なので、フォルムは「るろうに剣心」の主人公、緋村剣心に似ている。いつものメンチSGではなく、ブラウンサンバーストのレスポールを弾いているのが意外。ドラムスは土屋巌氏脱退のため、後藤マスヒロ氏が叩いている。
「人間椅子倶楽部」を久々に聞く。ニューアルバム『無限の住人』の曲を中心に進行していくが、ドラムスの急な交代のせいか、旧曲は後藤氏在籍中の4枚目『羅生門』の曲が多いような気がする。
曲順9-12の「黒一莫暗」の重くて暗い曲4連発が印象的。「莫迦酔狂ひ」では、和嶋氏が千鳥足でリフを弾く。
舞台ソデにキーボードがあり、「宇宙遊泳」時にローディーの人が宇宙音を出していた。また、この曲の間奏部では和嶋氏、鈴木氏も専用ドラムスを叩き、トリプル・ドラムスとなる。
終盤、アンコールは定番曲で無難に締める。
全体的な印象としては、うまくまとまったいいライヴであった。照明も良かった。特に「桜の森〜」「踊る〜」は曲の雰囲気と合っていて効果的だった。
同行者によれば「目が離せないライヴでした」とのこと。
雨なのにたくさん人が入っていた。出口に向かう途中で、「無限の住人」原作者の沙村広明氏とおぼしき人物を見かけた。翌月の月刊アフタヌーンには、沙村氏のライヴ・レポートが載っていた。
TAKAGI ☆ ASAGAYA氏の情報により、オープニングの曲はホルストの『惑星』の「火星」であることが判明しました。(97-09-23)