ルルドの泉



ルルドの名は、超常現象の世界では一流のブランドになっています。

1858年、この小さな村に住むベルナデット・スビルーという貧しい少女が、村を流れるガーブ河の脇にある洞窟で、聖母マリアとおぼしき女性の姿を目撃しました。そして、このベルナデットが聖母のお告げにしたがって地面を掘ったところ泉がわきだし、その水を飲んだ人の病気が次々といやされるという奇跡が起こりました。

今ではルルドは、年間500万人の巡礼者が訪れる、カトリック最大の聖地となっています。

関係書を読んでみると、ルルドはピレネー山脈の麓にあり、フランスでも相当へんぴな場所であるように書かれています。確かに田舎ではありますが、ルルドからトゥールーズまでは電車で2時間の、トゥールーズとパリの間は、フランスの誇るTGBが3時間半で連絡しています。つまりパリからルルドまで6時間以内で到着できるわけです。日帰りは少々苦しいでしょうが、駅から聖母の洞窟までは歩いて10分少々で、洞窟の隣で聖水をくむことができます。お水をくんで帰るだけなら、早朝パリを出て夜に帰り着くという荒技も不可能ではありません。
ルルドの町には駅から洞窟まで旅館が軒を連ねており、飛び込みでもホテルには不自由しないようです。



目撃者ベルナデットの家も観光名所になっている

マドンナ・クエストホームへ