エジプト蔵書へのご招待

故・島村隆雄氏のコレクションより

『象形文字入門』加藤一朗著、中公新書
私がエジプト関連書籍を集めるきっかけとなった、記念すべき本です。「パピルス」というコンピュータソフトウエアのロゴを考えるために買ったのですが、これ以来エジプト関連書籍を夢中になって読むようになりました。

『蜃気楼文明』ヘルムート・トリブッチ著、渡辺正訳、工作舎
『オリオン・ミステリー』ロバート・ボーバル、エードリアン・ギルバート著、吉村作治監修、NHK出版
『神々の指紋』のブームは、先行するこの2冊の本がきっかけになっていると思います。このほかにも「アトランティスは南極大陸だった」といったことを書いている本が、『神々の指紋』の前からいろいろ出ていました。

『埃漢文字同源考』板津七三郎著、岡書院
象形文字と漢字の類似点を指摘した本。昭和8年のものです。

『女皇クレオパトラ』永代静雄著、奈翁刊行会
なんと大正3年に発行された、クレオパトラに関する本です。出版社名に「奈翁」とありますが、これは「ナポレオン」のことです。「奈翁刊行会」の会長は、どうやら元軍人だったらしいのですが。

『エジプトの秘寶』全5巻、杉勇監修、講談社
講談社が記念事業として発行したエジプト全集。限定2000部です。印刷は大日本印刷。エジプトで使われていた赤みがかった金の色は、印刷では再現しにくいのですが、その技術にかけては日本の大日本印刷が世界随一と言われていて、海外から印刷を依頼されることもあるそうです。


『ペーパーアーキテクチュア』リリアンヌ・クジ原文、北村孝一訳、集文社
古代エジプトの神殿を組み立てる紙細工ですが、バカにしたものでもありません(笑)。私は完成させるのに2日かかりました。紙をカッターできれいに切り取るのが難しいんです。


エジプト書籍データベース「エジプト資料室」


島村隆雄
コンピュータ会社(株)ヴァル研究所前代表取締役
「駅すぱあと」「ナイル」などを開発。
昭和57年からエジプト関連書籍を集め始め、1800冊以上を収集。
学術書からマンガまで幅広く揃え、
もちろんアガサ・クリスティのミステリもある。

1997/4/16FTNの例会より

島村隆雄氏は1997年6月にお亡くなりになられました。
心からご冥福をお祈りいたします。





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