M U S I C  D I S C O V E R Y


1999. 4. 10

1 . I CAN'T STAND IT
  VELVET UNDERGROUND

2 . CARE OF CELL 44
  ZOMBIES

3 . IF YOU WANT ME TO STAY
  RED HOT CHILI PEPPERS

4 . SURF'S UP
  BEACH BOYS

5 . LADY LYNDA
  BEACH BOYS

6 . EVERYONE'S IN LOVE WITH YOU
  BEACH BOYS

7 . GOIN' ON
  BEACH BOYS

8 . HAVE SOME FUN
  B.T.EXPRESS

9 . BE CAREFUL
  VAN DYKE PARKS

10. TALKING IN YOUR SLEEP
  ROMANTICS

11. MY HEART BEATS FOR YOU
  NEWTRONS

12. I WANT TO STAY WITH YOU
  CAROL DOUGLAS


Katayose says;<1999. 4. 10 >

みなさんこんばんは、GREAT 3の片寄明人です。
先週からスタートしたこの番組<MUSIC DISCOVERY>は僕、 GREAT 3の片寄明人のミュージック・コレクションの中から、 毎週様々な切り口で本当にいい音楽をたっぷりとみなさんに ご紹介していくプログラムです。2回目なんですけどね、 えー今夜はだいぶ気持ちが落ち着いてるといいますかね、えー、ま、3月までは、 僕、<SUPER LINE J>って番組をやってたんですけどもね、 そん時は二人で、シルビア知子羽根さんとですね二人でやってたんですけども、 この番組ではひとりなんでね、何かとちょっと心配なんですけども、 えーまあみんな楽しんで聴いてくれればいいなと思っております。 いろんなジャンルの音楽もかけていきたいですしね、 リクエストにもこたえるし、新譜あり、レアものありですね、 時にはゲストも呼びたいと思っております。
そしてこの番組<MUSIC DISCOVERY>ではですね【アーティスト特集】 もあるんですけど、え、今夜からですね、 2週続けてTHE BEACH BOYSの特集をやりたいと思います。 ビーチ・ボーイズもですね、非常に長く活動しているバンドなんで、 取り上げたい時期がいっぱいあるんですけども、<MUSIC DISCOVERY> ではですね、70年代のビーチ・ボーイズに焦点を絞ってですね 紹介していきたいなと。この時期のビーチ・ボーイズの作品はですね、 今CD化されていないので非常に手に入れづらくなっておりますのでね、 この番組でしか聴けないのもあるかもしれませんね。
この番組<MUSIC DISCOVERY>はとにかくいい音楽をたっぷりと紹介しますので、 どうかみなさん楽しんでくださいね。

じゃあ今日の1曲目VELVET UNDERGROUNDで。

「I CAN'T STAND IT」

「CARE OF CELL 44」

2曲続けてお送りしました。1曲目はヴェルヴェット・アンダーグラウンド。 曲は「I CAN'T STAND IT」。 このナンバーはヴェルヴェット・アンダーグラウンド、 もちろんルー・リードがいたバンドなんですけども、 4枚アルバム出してるんですけど、 3枚目と4枚目のアルバムの間にですね、 1枚録音したんだけど発表されてないアルバムってのがありまして、 それが後に未発表曲として世に出たわけなんですけど、その中の1曲ですね。 1969年に録音されたナンバーで「I CAN'T STAND IT」。 ルー・リードはソロでデビューした時にですね、 この曲を自分でやり直してますね。

そして、続いては同じ頃、これはイギリスで、イギリスの、 やっぱ60年代末の、発表されたアルバム『ODESSEY AND ORACLE』 っていうねすばらしいアルバムを出したんだけども、THE ZOMBIES。 曲は「CARE OF CELL 44」というナンバーなんですけども。 このね2枚のアルバムね、同じ時期に出たんだけども、 すごくやっぱりいい時代ですよね。1969年、68年あたりかな。

えーじゃあ続いてのナンバーにいってみたいと思うんだけども、 これはですね70年代にですね、 スライ&ザ・ファミリー・ストーンが大ヒットさせたナンバーのカヴァーです。 RED HOT CHILI PEPPERSで。

「IF YOU WANT ME TO STAY」

プロデュースはですね、 なんとP-Funk All Starsのジョージ・クリントンが手掛けてます。

【アーティスト特集】BEACH BOYS vol.1

ここからはですね【アーティスト特集】、 先週はジェイムス・テイラーを取り上げたんですけども、今週からですね、 2週続けて、THE BEACH BOYSをピックアップしたいと思います。
まあビーチ・ボーイズといいますとね、最近はバンドとしての活動はですね、 めっきり停滞気味といいますかね 、まあインディーズで出したりとかしてるみたいなんですけど、 まあメインでソング・ライターとして活躍したブライアン・ウィルソンはですね、 ソロ・アルバムを出したのが最近話題になってましてですね、 なんと来日も決まってるということでね、 またこれを機会にですねビーチ・ボーイズが盛り上がるんじゃないかなと ちょっと思ったりしてるんですけども。

ビーチ・ボーイズは60年代からすごく、 もう何十枚とアルバムを出してるんでね、何十枚は大げさかな、 20枚くらいかな、アルバム出してると思うんでね、 そのうち全部が手に入るかと言いますとね、 実は70年代のアルバムそっくりと抜け落ちてると言いますか、 契約の関係上ね今のところ廃盤になってましてですね、 何やら今年ねまとめて出るという話もありますけどね、 それまではですねボックス・セットとか買わないとそのへんの曲が なかなか聴きづらいというわけで、今日はこの番組で、 ブライアン・ウィルソンも来日することだし、 70年代のビーチ・ボーイズをちょっとピックアップしてみたいなと思いまして 何枚か持ってきました。

最初にかけたいのがですね、これ、 『SURF'S UP』というアルバムなんですけどね、これはね、60年代、 ビーチ・ボーイズが『PET SOUNDS』というアルバムを出してその後『SMILE』 というねアルバムを実は制作していたんだけれども、 ブライアン・ウィルソンがですね、極度のプレッシャーだね、 ビートルズとかに勝たなきゃいけないというね、 そういうようなアーティストとしてのプレッシャーからですね、 精神的にちょっとダウンしてしまって、他の兄弟、 ビーチ・ボーイズは兄弟でやってるバンドなんだけども、 他の兄弟にねある程度イニシアチブをゆだねて、 ブライアン自身は少し引き下がってしまった時期のアルバムなんですけども。 でもね、そうは言ってもすばらしい曲がいっぱいあるんですよ。
えー、今日はですね、その『SURF'S UP』の中からですね、 これは71年に出たアルバムなんですけど、ま、完成していればその『SMILE』 というアルバムの中核となった曲なんですけれどもね、その『SMILE』 というアルバムの柱というべき幻の曲ですね。聴いてみましょう、タイトル曲で。

「SURF'S UP」

1曲目からですね、 ちょっと重たいナンバーでびっくりした人もいるんじゃないかと思うんですけどね。 ビーチ・ボーイズと言いますとですね、やっぱり、こうサーフィンものと言いますか、 「SURF IN USA」とか「FUN FUN FUN」みたいな、ああいう軽快な、 まあオールディーズ・ナンバーだね、 ああいうのを思い浮かべる人が多いと思うんだけれども、 実は非常に革新的なバンドで、1960年代の後半からはですね、 今みたいな信じられないくらい複雑な曲をですね、 ブライアン・ウィルソンは作りはじめていて、 それが完成していれば『SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND』 を上回ると本人は思ってたらしいんですけども、『SMILE』 というアルバムは結局出来上がらずにですね、 それからブライアン・ウィルソンはベッドの中に2年間入ったまま という生活を続けてしまったわけなんですけど。

その間ですね、 バンドを維持していかなきゃいけないというわけで、 ビーチ・ボーイズは兄弟だとかいとこが集まってね、 作ったバンドなんですけども、それまではブライアン・ウィルソン に曲作りを委ねていたわけなんですけども、 まあブライアンが曲を書かなくなっちゃったから これはどうしようもないというわけで、 残りのメンバーがですね奮起して70年代を乗り切っていったわけなんですけどもね。 ファンの中でもですね、そのへんのアルバムってのはかなり評判が良くないです。 あまりいいものがない、、、あのね、正直言って、 ブライアンが頑張った頃に比べるとですね、 まあいかんせんいいとは言い難いアルバムが多いんだけどね、 でも曲単位でいうとね、すごくねいい曲が実はいっぱいあるんです。でね、 そういうちょっと今聴きづらいような曲をですねA 今日はいくつか持ってきたんでいってみたいなと思います。

まずね、メンバーの中でも一番地味と言われていますアル・ジャディーン、 まあちょっと頭の薄い人と言えばですね、 わかっていただけるかなと思うんですけど、背の低い人ですね。 その人がですね書いた、1979年の『L.A. (LIGHT ALBUM) 』 という中に含まれている「LADY LYNDA」。

そしてですね、マイク・ラブ。 これはですねブライアン・ウィルソンと一番仲が悪いメンバーとして有名でしたね、 この人だけは、、、あれ? アル・ジャディーンが兄弟じゃないんだ。 マイク・ラブはいとこなんですね、マイク・ラブはいとこですね。 そのいとこのマイク・ラブが書いた曲で、僕、これ唯一、 マイク・ラブが書いた曲で好きな曲なんですけどね、 76年のアルバム『15 BIG ONE』 という中に含まれている曲で「EVERYONE'S IN LOVE WITH YOU」。 2曲続けて聴いてください。

「LADY LYNDA」

「EVERYONE'S IN LOVE WITH YOU」

最初の方の「LADY LYNDA」 はアル・ジャディーンというメンバーの人が書いた曲ですね。 そしてですね「EVERYONE'S IN LOVE WITH YOU」の方はマイク・ラブ。 二人ともですねあんまり作曲家としてはですねそんなに認められてないんですけどね、 かなり実はいい曲残してますね。もちろん、ブライアン・ウィルソンの兄弟の二人、 カール・ウィルソン、デニス・ウィルソンはですね、非常に70年代、 ブライアン・ウィルソンがダウンしてしまった後ですね、 まあ精進を重ねたのかわかりませんけど、 素晴らしい曲をいっぱい書くようになりましてですね、 その二人が書いた曲なんかもですね、 来週くらいには紹介したいなと思うんですけど。

では最後のかけたいのがですね、これは、 もう70年代の最後ですね、リリースされたのが1980年になりますね、 アルバム『KEEPIN' THE SUMMER ALIVE』というのがあるんですけど 、非常にダサいジャケットなんですね、これが。北極か南極の大陸の上に、 なんてのかな、スノードームみたいな中にですね、砂浜があって、 そこで演奏しているビーチ・ボーイズの絵というね、 非常にシブいジャケットなんですけども、このアルバムに含まれている曲で、 この頃になるとあまりブライアン・ウィルソンは曲を書かなくなったんですけど、 いくつか素晴らしい曲、やっぱりありますね。 ブライアンとマイク・ラブが共作した曲を聴いてですね、 【アーティスト特集】ビーチ・ボーイズは終わりにしたいと思います。

「GOIN' ON」

【アーティスト特集】 来週も引き続きビーチ・ボーイズを取り上げますのでお楽しみに。

続いては僕の大好きなダンス・クラッシックなんですけど、 B.T.EXPRESS。このナンバーが一番有名かもしれないね。 このリズムにはやられる人も多いんじゃないかな。

「HAVE SOME FUN」

お送りしたのは1980年のアルバム、その名の通り『1980』 というアルバムから「HAVE SOME FUN」お送りしました。 このリズムの曲は「GOT TO BE REAL」とかいっぱいありますけど、 すごい日本人うけしますよね、何故でしょうね、よくわかりませんけどね、 僕も大好きなんですけど。

【リクエスト】VAN DYKE PARKSの 『DISCOVER AMERICA』から1曲か2曲かけてもらえたらうれしいです。

これ、今日の特集とぴったりですね。ヴァン・ダイク・パークス という人はさっきザ・ビーチ・ボーイズのところで話したですね、 60年代出なかった幻のアルバム『SMILE』というアルバムの中で、 ブライアン・ウィルソンと一緒に歌詞を書いてた人なんですね。 その後自分でソロ・アルバムをいくつか出しまして、 この『DISCOVER AMERICA』はですね、1972年のアルバムなんですけどね、 すごくしぶいリクエストをありがとうございました。じゃ、 この中から僕が1曲選びましょう。

「BE CAREFUL」

「TALKING IN YOUR SLEEP」

お送りしたのはですね、非常に懐かしいですね、 ROMANTICS、1983年のヒット曲ですね、「TALKING IN YOUR SLEEP」。 今聴くとですね、一番古臭く感じるのがこの年代じゃないかなと思うんですけど。 ドラムの音とかすごいですね、今聴くと。でも無性にですね、 僕この頃だぶん15歳くらいだったと思うんですけど、 時々すごく聴きたくなるんですね、このくらいの年代の曲がね。 一時期80年代再発見みたいな感じでその年代の曲があちこちで かかったことありますけどね。ロマンティックスはこの1曲、、、だけだったかな、 あと何曲かちょっとしたヒットがあったと思うんだけど、 ここにはアルバム『SUPER HITS』っていうの、 なんかしょぼいアルバムがありますけどね、ジャケットがね、でも、 まあ非常にいい曲を書いてたバンドなんじゃないかなと思いますね。

次にかけたいのが、NEWTRONSというグループなんですけど。 70年代からですね、黒人の子供のグループっていうのはいっぱいありましてね、 JACKSON 5を代表としましてですね星の数ほどあったんですけど、 これは1990年に出たニュートロンズ。 これアルバム1枚だけなんじゃないかな。これ、僕、当時すごく好きでね、 聴いてたんですけど、15歳の双子とね、ボーカルの男の子が10歳。 非常に子供なんですけどね、なんかね、ちょっとどこかで聞いたニュースだと、 この後にこのボーカルの少年が事故かなんかで亡くなってしまったって 話を聞きましてね、それならね、 アルバムがこの後何も出なかったものうなずけるなという感じなんですけど。 たった1枚しかアルバム持ってないんですけど、これ、 すごくいいアルバムなんですよ。 特に1曲目のナンバーが雨の日に聴いたら涙が出るんじゃないかな というナンバーなんですけどね。そういう雨の歌なんかも入っていて、 非常にロマンティックになっています。

「MY HEART BEATS FOR YOU」

ボーカルのジェイ、、、が10歳なんですけどね、 すっごいいい声してますよね。 このナンバーも久しぶりに聴いたら涙が出そうになりますね。いい曲でした。

それでは最後の曲です。 イギリスのデュオ、ギャラガー&ライル(?)のナンバーをCAROL DOUGLAS が華麗にカヴァーしてますね。 1977年に出たアルバムの中から聴いてください。

「I WANT TO STAY WITH YOU」

2回目の放送はいかがだったでしょうか。 僕は好きな曲をいっぱいかけられたから非常に嬉しい限りなんですけど、 早速リクエストのハガキが来たのが嬉しかったですね。

ちょっとお知らせがあります。僕のバンドGREAT 3のライブがあるので、 そのお知らせです。

GREAT 3 ライブ

5/17(月)渋谷CLUB QATTRO
5/18(火)渋谷CLUB QATTRO

チケット発売 4/17(土)
お問い合わせは → ディスクガレージ  03-5436-9600

というわけでこの番組ではみなさまからのおはがき、 ファックス、E-メールをお待ちしております。 内容はどんなことでも構いません。リクエストでもOKですし、 音楽に関する質問とかね、新譜で良かったのがあったら教えてほしいし、 そしてコレクター自慢でも構わないですし、 特集アーティストも こういうのを取り上げてほしいとかなど何でもいいですね。 感想も書いてくれたらうれしいです。

  お葉書の方は   〒106-8088
  ファックスの方は 03-3797-6666
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宛先はJ-WAVE <MUSIC DISCOVERY>の係まで。

抽選で1名の方にその週の選曲リスト、これ、 直筆で僕が書いたものなんですけど、それを差し上げたいと思います。

これからもいろいろな切り口で 名曲をたっぷりと紹介していきたいと思いますので 来週もぜひ聴いてくださいね。
お相手はGREAT 3の片寄明人でした。バイバイ。



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