光速エスパー

光速エスパー





<写真解説>
ヒカルは、自宅から飛び出す瞬間に助走にはいります。そして、 ”イー エス パー”と叫んで強化服を装着 すると、そのまま大空へ...
ヒカルの両親がESP能力で観る我が子の姿が、これです。 (肩付近の色を間違えてしまいました)

昭和42年から昭和43年にかけて放映された作品”光速エスパー”は、いまだに特撮ファンの間で 話題にのぼることの多い、優れた作品です。当時の特撮技術をもとにした映像は、現代のレベルと 比較すれば、必ずしも完成度の高いものとはいえませんが、独特の作品世界は、現在でも高く評価 されています。


エスパーとは?

主人公の東ヒカルは、ある日、両親と、気球で空の散歩を楽しんでいたが、 そこへエスパー星人の”飛行音波”が衝突し、気球は墜落する。 エスパー星人は、墜落した親子を助けたが、両親はすでに死亡、ヒカルだけ が、かろうじて生き残ることになった。エスパー星人は、亡くなったヒカル の両親の体を借りて、何も知らないヒカルを育てることにしたが、彼らの 母星(エスパー星)を襲ったギロン星人が、今度は地球を襲うことを察知し、 また逃亡の旅にでようと考える。しかし、すでに彼らの子どもとなってしまっ たヒカルには、エスパー星人のような超能力は、ない。そこで、2人は、すでに ”強化服”を開発中であった浅川博士に無意識のうちに知識を授けて完成させ、 ヒカルをパイロットとするように、仕向けた。こうして、 エスパーが誕生した。



放映作品リスト(ギロン星人、エスパー星人は除く)

放映時タイトル 登場した怪獣、宇宙人など 放映日
エスパー誕生
S42,8/1
大彗星M現る
8/8
原子炉のカビ 原子カビ 8/15
グローブモンスターの襲撃 グローブモンスター 8/22
金属を食べる宇宙生物 名称不明 8/29
超生命フロスター フロスター 9/5
ゆがんだ太陽
9/12
ジュピター星の棘 棘怪物 9/19
地球をおおう虹
9/26
金星は地獄だ 泡状の生物 10/3
宇宙マラブンタの来襲 スペースマラブンタ 10/10
ウイルスの恐怖
10/17
まぼろし円盤撃滅
10/24
宇宙から来た幽霊船
10/31
エスパー2号誕生
11/7
月面基地応答なし
11/14
氷の星からきた男 グラソン星人? 11/21
宇宙人破壊部隊
11/28
超能力を持つ少女
12/5
ラスター号出撃 クレプス人、ガリン星人 12/12
脳波生物ザボール ザボール 12/19
気球よあがれ ブーペ星人 12/26
われら宇宙の仲間 ブーペ星人 S43,1/2
ノアの箱船のゆくえ 宇宙民族 1/9
アストロ星の兄弟
1/16
宇宙の果てまで アルゴル星人 1/23


登場人物

  • 東ヒカル

    光波研究所で開発された強化服を着用してエスパーになる少年。科学と正義を 信じ、宇宙の平和のために、勇敢に戦う。(三木清隆氏)

  • 東正人(ヒカルの父親)

    東科学の社長で、ヒカル少年の、よき理解者である。気球の事故で命を失い、 エスパー星人が、この体に乗り移った(ヒカルを含め、まわりの人間は、この ことを知らない)。ストーリーや会話の内容から判断して、もともと科学者 であるようだが、また、強いサイコキネンシス能力を持つようだ。(細川俊夫氏)

  • 東静香(ヒカルの母親)

    ヒカルの優しい母親だが、父親と同じ事故で命を失い、エスパー星人が乗り移った。 夫と異なり、リモートビューイング、テレパシーに長けているようだ。(月丘千秋氏)

  • 朝川博士

    ヒカルの両親の叔父にあたる人物で、光波研究所の所長。(宇佐見淳也氏)



7つの能力


エスパーが持つ7つの能力とは、以下の能力のことである。
  • 吸引能力
  • 光能力
  • コンピュータ能力
  • スモーリング能力
  • テレ能力
  • 熱能力
  • 冷能力


チカは、こうして生まれた


エスパーの物語の途中から登場する”チカ”は、以下のようないきさつから 生まれた。
ヒカルは、あるとき、ふとしたきっかけで道路に飛び出し、通りかかった 自動車が、面前に迫った。ヒカル危うし!
このとき、緊急事態に気づいた両親は、サイコキネシスで瞬間的に自動車 の進行方向をそらしたので、ヒカルは、助かった。だが、強化服を身につ けて地球のために戦うヒカルは、日常的に危険に身をさらさざるをえない。
ヒカルがエスパーであることは、両親は知らないことになっている。そして、 両親がエスパー星人であり、すべてを知っていることを、ヒカルは知らない。
両親は、悩んだ。ヒカルを守るためには、リモートビューイングや、テレパシー だけでは不十分だ。なんとかしてヒカルのそばで、その活躍を見守ってあげたい!
このような気持ちから、まず、父親が、誕生日のプレゼントとして、携帯できる ”電子計算機”のチカ(実はロボットであるが)をヒカルに渡し、エスパーとして ヒカルが飛び立った際に、変身した母親が、チカと入れ替わることにした。
一見、普通の小鳥のような形をしているが、実はカラスがモデルである。 父親が、”近所の発明家に作ってもらった”と話していたが、その構造および 性能は、人間の知識をはるかにしのいだテクノロジーにささえられていたようだ。 チカをみせられた”光波研究所のメンバーは、その構造が全く理解できなかった ようである。



ヒカルの両親の不思議な会話

劇中に登場する”ヒカルの両親”は、エスパー星人である。そして、光速エスパーが 誕生したのも、地球の平和が保たれているのも、いうなれば、この2人のおかげであった。 しかし、当然のことながら、このことは、2人だけの秘密であり、ヒカル本人も 知らない。
このため、2人の会話は、いつも、家庭の(一見)平和な部屋で行われた。 母親が、不安げな顔をすると、父親は、彼女が超能力で透視した未来、あるいは遠隔地での 事件を心配する。この光景はシチュエーションドラマ(?)とでもいうべきものであり、 非常に奇妙であった。しかし、それは、宇宙人同士、そして宇宙人と地球人の親子愛 がベースとなった、暖かい世界でもあった。
この夫婦のほのぼのとした暖かい雰囲気は、エスパーの悲壮な戦い(親にさえも内緒で 戦っているのである)を陰ながらささえている2人の優しさを、さりげなく表現している。
シチュエーション云々で思い出したが、”やっぱり猫が好き”で、恩田三姉妹 が演じた ”怪獣が日常生活に突然現れた場合の茶の間の混乱”の場面は、必見である。特に、特撮 ファンには。

装着?変身?

ヒカルは、自宅の玄関先から助走にはいって、すぐ飛び立ってゆく。とても”秘密”とは ほど遠いありようではあるが、そんなことは、制作側でも百も承知。おそらく、子供が 日常生活の中から飛び出してゆくことにこそ、意味があったのであろう。
飛び立ったエスパーは、多くの場合、高速で目的地に向かったり、また、高速で移動する ことを強いられる戦いをすることが多かったが、撮影方法は非常に安上がりであったようで あるにもかかわらず、その速さは、十分、画面から感じることができたような気がする。



なぜか、弱者が多い宇宙人

そもそも、エスパー星人そのものが、難民のような立場であるが、このドラマの後半には、 滅び行く宇宙人、星を滅ぼされた宇宙人が、次々に現れる。宇宙での強者と弱者を描くとき、 たまたまそうなっただけなのか、それとも、製作者側に、訴えたいことでもあったのか...

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