キャプテンウルトラ

キャプテンウルトラ




<写真解説>
本作品の前半で、キャプテン達を苦しめた、憎きバンデル星人です。 撮影所の裏側なんかで”小社特写”という写真を撮ったりする雑誌が ありますが、あのイメージです。着ぐるみではありません。


キャプテンウルトラとは


有名なタケダアワーを覚えていらっしゃいますか? ウルトラQ,ウルトラマン、ウルトラセブンなどの 放映されていた、日曜日午後7時からの30分の枠のことです。一般に、この時間帯の作品としては、上記の 円谷のウルトラものが有名ですが、マンとセブンの間に放映されていた、”もう1つのウルトラ”を思い出して みましょう。


作品概要

この番組の世界には、変身するヒーローは存在しません。 新時代の開拓者として、危険の待ち受ける未知の空間に飛び立ってゆく人類を、あるときは 助け、あるときは共に戦ってゆく英雄、”キャプテンウルトラ”が、この番組の主人公です。 この番組は、東映東京製作所による娯楽作品ですが、非常に恵まれたスタッフのもとで 丁寧に作られた作品であるために、今でも、その完成度の高さは目をみはるばかりです。


放映作品リスト

放映時タイトル 登場した怪獣、宇宙人 放映日
バンデル星人襲来す
(怪星獣バンデラーあらわる)
バンデラー 42,4,16
宇宙ステーション危機一髪
(怪星ロケットギンダーあらわる)

42,4,23
磁石怪獣ガルバンあらわる ガルバン 42,4,30
原始怪獣ブルコングあらわる ブルコング 42,5,7
バンデル巨人あらわる!! バンデル巨人 42,5,14
怪兵器ゲバートあらわる
42,5,21
原始怪獣ブルコングの逆襲!! ブルコング 42,5,28
二大怪獣火星都市にあらわる バンデラー、ガルバン 42,6,4
怪生物バンデルエッグあらわる
42,6,11
スパイロケットワルダーあらわる!!
42,6,18
四次元衛星ノズラーあらわる
42,6,25
バンデル星人を撃滅せよ キケロ星人 42,7,2
まぼろし怪獣ゴースラーあらわる!! ゴースラー 42,7,9
金属人間メタリノームあらわる!! メタリノーム 42,7,16
コメット怪獣ジャイアンあらわる ジャイアン 42,7,23
雷雨怪獣アメゴンあらわる!! アメゴン 42,7,30
合成怪獣バクトンあらわる!! バクトン 42,8,6
ゆうれい怪獣キュドラあらわる キュドラ 42,8,13
神話怪獣ウルゴンあらわる!! ウルゴン 42,8,20
スペクトル怪獣シャモラーあらわる!! シャモラー 42,8,27
電波怪獣ラジゴン星人あらわる!! ラジゴン星人 42,9,3
怪獣軍団あらわる!! アメゴン、ウルゴン、キュドラ、ゴースラー、シャモラー、メタリノーム 42,9,10
くたばれ怪獣軍団!! 同上 42,9,17
行け!キャプテン宇宙をこえて
42,9,24


メカ紹介


  • シュピーゲル号

    ムナトモ博士の設計による光速宇宙艇。通常は宇宙ステーションシルバースターに格納されて いるが、緊急時には、キャプテン、ジョー、ハックが搭乗して出動する。敵への攻撃にあたって は、D3(デースリー)作戦と呼ばれる、3機分離攻撃フォーメーションをとる。操縦は、前記の 3名が行うが、ジョーが故郷に帰ってからは、ここにアカネ隊員が加わった。
    推進機関には、原子力ロケットと、超光子ロケットがあり、前者による飛行速度は、マッハ0から 100、000、後者による飛行速度は光速から、高速の100倍までとされる。但し、後者による 飛行には、通常の飛行形態にはない危険が伴うので、一般には前者の飛行形態がとられる場合が多い。



    <写真解説>
    宇宙空間を駆け抜けるシュピーゲル号です。素材は全部手作りですが、シュピーゲル 号の図面などはないので、写真から、各部分の比率を推定して、作成しました。出来 はたいしたことないのですが、時間はかかっています。


  • 怪星ロケットギンダー

    バンデル星人が用いた戦闘ロケット。キノコ型の外観を持つ。



    <写真解説>
    これは、かなり楽させていただきました。ディーテールはちょっと 違っていますが、全体的なイメージは、きちんと捉えています。
  • バンデラー

    第1話で登場した怪獣だが、実はロボットであり、バンデルの基地でもある。






    テーマ曲紹介


    • キャプテンウルトラ

      人類とバンデル星人との戦いを描いた、作品の前半で使われた曲です。

    • 宇宙マーチ

      バンデル星人との戦いが終わった、作品の後半で使われた曲です。 前半の、スピード感があって、緊張感をあおる曲とは一転して、こちらは、 雄大な宇宙に進出してゆく人類の意気をたたえる曲です。

    映像および特撮技術

    • 緊迫感

      作品の性格から判断して、場面展開の早さが重要視されたのは当然でしょう。 特に、レーザーガンやナイフを多用した格闘シーン、シルバースターから シュピーゲル号が発進する際の、画面左上に急角度に上昇(?)する様子 などは、その場面の緊迫感を盛り上げるのに、十分な働きをしていたようです。 また、後年、仮面ライダーV3 のオープニングでみられたような、”爆発の なかをメカが突進する”シーンが、すでに、この作品で使用されています。

    • リアリティ

      すでに、よく知られたことですが、シュピーゲル号が分離するシーンは、 一連の動作として、通常の操演で処理されています。近年、戦隊シリーズ の合体メカは、数々の合成処理を経て”きれいに”処理されていますが、 この泥臭い映像のすごさは、一見の価値があります。

    • 空の色は青。宇宙空間での空間の”色”がどんなものかは知りませんが、 この作品の”空”は、青い色で表現されているケースが多いようです。 常識的に考えて、”リアル”なはずはないのですが、特撮としてのリア リティが感じられて不思議です。

    • ウルトラサイン

      この言葉が使われたのは、この番組が初めてです。宇宙に散った人類達が、危急の 際に打ち上げる信号弾、そのしくみがどういうものかはわからないのですが、これを シルバースター上のキャプテンが目視し、出動してゆきます。この信号を目にしたときの キャプテンの恰好のよさは、言葉では言い尽くせません。ウルトラサインが打ち上げられた ときの音楽も、なかなかいいですね。

    • 高揚感

      宇宙マーチが流れて、キャプテンが出動してゆくときの高揚感が、実に良いですね。 特撮映画、テレビというものには、このような高揚感を伴った場面というものがたくさん あってもいいはずなのに、私の場合、2つの作品でしか味わったことがありません。 もう1つの作品、それは、ウルトラマンゼアスなんです。

    登場人物

    • キャプテン

      本郷武彦。知力、体力に優れ、愛機シュピーゲル号と共に宇宙を駆ける勇者です。(中田博久氏)

    • キケロのジョー

      幼少の頃、地球人に拾われて育てられたキケロ星人で、球体に変形する能力を持っています。 (小林稔侍氏)

    • ハック

      500 馬力を誇るロボット。小型の電子頭脳で宇宙人の言葉を翻訳できるほか、腕にバズーカ 砲を装着することもできます。(佐川二郎氏)

    • アカネ隊員

      パイオニアスクールの教官をつとめる宇宙物理学者。ムナトモ博士の助手ですが、キャプテン 達と行動を共にすることも多く、番組後半では、ジョーのぬけたシュピーゲル号に、クルー として参加しました。(城野ゆき氏)

    • ムナトモ博士

      宇宙ステーションシルバースターの長官で、キャプテン達を強力にサポートする科学者です。 (伊沢一郎氏)

    • ケンジ

      パイオニアスクールの生徒。様々な冒険に自らとびこんでキャプテンを困らせることも多いのですが、 彼の活躍でシルバースターが救われたこともありました。(安中滋氏)

    • そのほか

      これ以降の東映特撮作品で活躍された方々が、多数出演されていました、高見エミリー氏(現鳩山 エミリー氏)も、最終回で出演されていたようです。



    その他、もろもろの話題

    • 特撮ヒロインとしての アカネ.....

      最近は、”東映特撮ヒロイン”という言葉がさまざまなビデオ、LDのパッケージに かかれるようになりましたが、当時はヒロインとはいえ、あくまで 一般の出演者(実は当時から別の見方をされていた方々もあったようですが)であり、 それほど目立つ存在ではありませんでした。一般ドラマ 向きとしか思えない、品のよさ、物腰の柔らかさが、ドラマのスピード感と 矛盾しているような気がして仕方なかったのですが、今になって考えると、 妙に印象の強いキャラクターでありました。
      私は、もともと”特撮ヒロイン”というものに関心がうすいのですが、この方の 場合、普段の(運動着のような)制服でも、また、画家と称してスパイ活動を したときの、奇妙な服装でも、不思議と、似合っていました。

    • 生まれ故郷へ帰ったジョー

      ご存じの通り、ジョーは、バンデルとの戦いが終わったときに、生まれ故郷へ帰ってゆきました。 これもまた有名な話だと思いますが、小林氏がジャイアントロボの U3 を演じる予定があったから ので、作られたストーリーだというお話。

    • 無限

      最終回で、”無限”へと旅立ったキャプテン達。このとき、いきなり出てきた”無限”という考え方に 子供達は、みな戸惑ったことでしょう。人類の夢である”宇宙の果て(ある種のユートピア?)”の 発見、そして、そこへの到達ということで、作品は幕を閉じますが、このストーリーの展開については、 それまで”わかった”つもりでテレビを観ていた子供達の理解を超えた、不思議な映像体験になった はずです。


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