「川」  (俳句吟行)
      『遊子』第11号(2004年2月)掲載



   源流をひゆうと白鷺翔けくだる

   あめんぼの飛ぶや淀みの小海原

   花菖蒲みづにかうべを漬けにけり

   青葦のもはら川面に突き刺さる

   遠目にもまなこあをあを鴨涼し

   街川に群れて天与の緋鯉かな
                      つ
   神田川ながれながれてゐる梅雨入り



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