山科杏亭作
加 賀 の 春

−栗駒町木鉢千葉家の杉戸絵−


杉戸絵加賀の春の概観(表面)

杉戸絵の杏亭翁の加賀の春、栗駒山麓千葉家に拝す


左下部分

 

杉の戸の梅は咲きたり鴬も声を限りにわが春歌ふ

右下部分

紅椿白梅互ひ花競ふ彼方の白山大波のよふ

中央下部分

 
 

犀川の岸辺に生ひし松の木の根に咲く花の君が手を振る
 

加賀の春(裏面)右下

 

青竹の藪に隠れし雀の子絵より出で来て我が指とまれ


 
 
栗駒町沼倉木鉢の千葉光男邸の杉戸絵
加賀の春」の作者「山科杏亭」の略歴





千葉光男氏の杉戸絵の作者略歴

山科杏亭(やましなきょうてい)。

日本画家。郷土史家。また俳人、茶人としても名を馳せる加賀の風流人。
*明治33年1月14日(1900)、石川県石川郡大野町(現在の金沢市大野町)に生まれる。
*昭和59年(1984)2月24日没。享年84才。法名杏林院釈浄政。

主な画歴と役職
*昭和 8年 日本南画院展初入選。(昭和10年、同12年、40年にも同賞受賞)
*昭和18年 第6回文展入選
*昭和21年 第2回日展入選(以後4回入選)
*金沢市文化賞受賞
*勲五等瑞宝章受賞

*石川県美術館専門委員
*石川県文化財保護審議会委員
*石川県郷土資料館運営委員


注意:「加賀の春」という画題は、佐藤弘弥が仮に名付けてているものであり、調査の結果、杏亭翁の意志のある題名が見つかり次第訂正するものとします。
 


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2002.2.17