源義経と栗駒
「安楽来の里 栗駒」
パネル展
-21世紀の義経像への飛翔-

-於みちのく風土館−

源義経公願成甲冑御輿

君偲びそっと袂を拭いける人の優しさ心に沁みる 


会場  栗駒町 みちのく風土館 
 http://www.kurikoma.miyagi-fsci.or.jp/kanko/fudokan.htm

住所 宮城県栗原郡栗駒町岩ヶ崎上町裏12−1

電話0228-45-6161 くりはら田園鉄道「栗駒駅」下車徒歩2分 

栗駒町商工会の案内地図

入 館 料 大人 300円(団体250円) 子供 150円(団体100円) 

入館時間 午前10時〜午後5時 

営業時間 午前10時〜午後8時 

休 館 日  毎週火曜日休館 

展示日時 9月3日〜10月31日(予定) 


展 示 内 容

第1章  義経の実像に迫る

−義経とはどんな人物だったのか?−

  讒言に落ちぶれ果てし君なれどそっと見ゑくる君が真実

     (1) 中尊寺所蔵の義経肖像画を歴史上初めて絵師が分析、義経の実像にせまる 
     (2) 義経31歳の人生を史実、伝説伝承、芸術、政略に分析して、義経の実像にせまる。 
 

源義経公の肖像
平泉の中尊寺金色院に伝わる義経公の肖像は、作者制作年ともに不詳のままで、これまでは、その寂しげな表情とともに余り人々の耳目を集めて来なかった。ある人から見れば、この肖像こそが、「判官贔屓」の義経公の姿そのものという声もあれば、これでは義経公のイメージが台無しになる、として表に出したがらない人もいる。でも今回は、このパネル展において、正面から取り上げられることの少なかったこの肖像を、洋画壇において、現代最高の肖像画家との評判の村山直儀画伯が、この肖像にまさに正対し、隠された何ものかを絵師としての立場から論じられておられる。その慎重ながら、含蓄のある推理には、新鮮な驚きがある。そのインタビューを掲載することにより、この伝源義経公肖像に新たな光りを当てることとなった。そしてこの絵の前で、芸術家村山直儀画伯は、ついに新たな義経伝説になり得る肖像を描こうと決意されたのだ。これによって、義経伝説は、21世紀新たな展開を迎えるに違いない・・・。

尚、今回本パネル展のために義経公の肖像のネガを快くお貸しいただきた中尊寺様には、心からの謝意を申し上げます。 

展示パネル及び文書リスト 

      1,義経肖像画(中尊寺所蔵)と絵師(村山直儀画伯)の分析インタビュー  (義経の容姿) 
       2,義経直筆文書(高野山所蔵)                (義経の書跡) 
       3,腰越状の版書(鎌倉満福寺所蔵)と現代解釈文     (義経の心)

君が書の自由に踊る姿にぞ八艘飛びの極意ありけり

   4,義経年表(史実のみ掲載)   義経の詳細年表と解説物語は別場所にて公開しています。
   5,源家、藤原家の系図          義経と藤原家の関係、藤原基成(キーワードを握る人物)に注目。
   6,義経の分析表         ここで義経の史実、伝説、芸術(創作)を理解しないと混乱します。 


  第2章  栗駒山麓の義経伝説と史跡を巡る
 
−義経の墓跡判官森と栗原寺等々の紹介−


 
 

     (3) 奥州での謎の義経像を栗駒山麓に伝わる義経伝説から史実を追い、
            藤原家と義経の思いと行動を探る。

栗駒山麓の義経軍事訓練の図は圧巻!

展示パネル及び文書リスト

   1,栗駒山麓義経伝説、史跡案内絵図    番号でパネル、説明文が別箇所に設置しております。

奥州の守りの要と熟知せる君が栗駒駒駈けぞ行く

        2,義経軍事訓練の絵図  秀衡の奥州幕府構想を栗駒山麓の伝説と史跡が追跡していきます。 
        3,判官森御葬礼所(義経墓所)の今昔図とパネル今昔図により、
            義経の墓所と言われる五輪塔の比較   (修復、保存方)

 栗原の古刹の池に浮かびくる君が面影白雲と行く

        4,地誌「栗駒村誌」と「栗駒町文化財」における伝説と伝承 (伝説の伝承方) 
        5,義経墓所について掲載した古文書以下の三点。 
                          @奥羽観蹟聞老誌(1715年佐久間洞巌)、 
                          A封内風土記(1772年田辺希文) 
                          B平泉雑記(1778年相沢友直)

    6,栗駒山麓jに伝わる義経北行伝説 
      北行説は学術的に価値がないと言われているが、
      栗駒山麓では根強い身替わり説があるので、
      それを絵図にて紹介し、「私の考察論」を一般公募します。 


    第3章  810年目の義経 

−義経公にロマンを感じ奥州路500キロを43日で歩き通した男の物語−


 
 

     1,義経没後810年鎮霊祭と神奈川県藤沢市義経首塚から宮城県栗駒町判官森の胴塚までの 
      500kmの道程を徒歩で43日間義経公迎霊の旅の様子をパネル展示とビデオ放映。

  君去りて八百余年栗駒の判官森に花なき日なし

    2,鎮霊祭と迎霊の旅で使用した旅装束、
      義経公の2つの霊を具現化した兜と鎧の義経願成甲冑御輿の展示。
    3,義経生誕842年祭と義経生誕843年祭の写真集の展示。
    4,中尊寺所蔵の義経肖像画を絵師として分析した村上直儀画伯のメセージと
      15号絵画2点、スケッチ1点を、栗駒の佐藤晃弥氏と東京の村山画伯のご厚意で展示。 
         5,義経名場面の山車を展示 。 以上

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最終更新日 2000/9/7