第1話:月は出ているか?
#ガンダム史の暗部と言われるこのXだけど、
荒廃しきった地球という、マッドマックスっぽい世界観は結構好きだったり。
#かつて、戦争があった。.
一つのコロニーの独立運動に端を発した紛争は、地球全土を巻き込む全面戦争となったのだ。.
戦争が膠着状態となって8ヶ月、宇宙革命軍は地球に甚大な被害を及ぼすコロニー落とし作戦を.
切り札に、地球連邦政府に対して降伏を迫った。.
これに対して連邦軍は極秘に開発していた決戦兵器、MSガンダムを導入。徹底交戦の構えをとった。.
だが、この一撃が人類史上最大の悲劇の引き金となった。.
勝利を焦った革命軍は作戦を強行、連邦軍も一歩も退くことなくこれに応戦、.
戦いは泥沼となり、遂には人類全ての故郷であり地球に、致命的なダメージを与えてしまった。.
100億を誇った人口のほとんどは失われた。もはや戦争に勝ちも負けもなかった….
そして、15年の時が流れた。
「いわゆる、ホールドアップって奴?」(ガロード)
街を襲ってきたヴァルチャー(無法者)のMSを、とっさの機転で軽くあしらうガロード。
Wもそうだったけどアフター系の主人公にゃいちいち緊張感というものが足りなさすぎる。
#本日の駄MS
ちなみにこのMSは旧革命軍の量産型機体「ジェニス」のセルフ改造型。
そのフォルム自体も相当だけど、搭乗パイロットのジードばりな髪型センスはもっと酷すぎる。
「待って…いました…」(ティファ)
唐突に寝室へと忍びこんできた不埒者に向かっていきなりこのセリフとは…
臭う、臭うゾ、かつて自分を殺そうとした暴漢相手に「貴男の名前は?」と問うたリリーナばりの電波臭が。
だけどその麗しい顔面造型美と「かないみか」の無敵ロリ声が相まった萌えパーセンテージがさりげなく
高めなのでミー的には全然アリー
「これで動いたら、俺、神様信じる!」(ガロード)
「ティファ…! 俺、神様、信じる!!」.
偶然乗り込んだガンダムXことGX9900と、たまたま見つけたコントロールユニットが合致した
ことに歓喜しての一言。この人、簡単すぎるわー。その犠牲となるのは旧連邦軍主力量産機「ドートレス」。
「ガンダムタイプか、相手にするには面白すぎるぜ!」(ウィッツ)
「は、まいったね、ど〜も…」(ロアビィ)
X一番の熱血漢・ウィッツと、X一番の女難男・ロアビィ、登場。
登場機体はガンダム・エアマスター(右)と同ガンダム・レオパルド。
本来ならスペシャル機な筈のガンダムが冒頭からこれだけ出てきちゃうとその「特別感」が
薄れてきちゃってなんかやだなーと思ってるのは自分だけ?
「月は出ているか?」(ジャミル)
「月は出ているかと聞いている…!」.
おそらくこのXではもっとも有名だと思われる一言。
ちなみにこのジャミル自身もかつてはこのガンダムXタイプのパイロット、
現在はニュータイプ保護団体「フリーデン」の艦長さん。
<次回予告>
ティファを守る為、ガンダムXを手に入れたガロードの前に、二体のガンダムと彼等を狙う
ヴァルチャー達が立ちふさがった。迫りくる無数のMS、遂にティファは禁断のシステムを起動させた。
「あなたに、力を…」(ティファ)
第2話:あなたに、力を…
#ガンダムXを狙うヴァルチャー共から追い立てられるガロードとティファ。
でもいくら逃げる為とはいえこの所行は流石にないと思うの、こう、なんていうか…主人公的に。
「哀しい時代… 思いでも、哀しい…」(ティファ)
ガロードの幸福とは真逆な身の上話を聞きながら、そっと手を重ねるティファ。
知障ばりの辿々しすぎる喋り方が臭わす電波臭がむしろ可愛い〜と思ってしまうミーは病気?
「ンもう〜 MS乗る男ってバカばっか…!」(トニヤ)
ウィッツの品の無さに毒づくフリーデンの通信士担当、トニヤ・マーム。
前話でシャワーシーンを披露した辺りから鑑みるに、Xのお色気担当班と見るのが妥当かと。
このキャラ担当が後のミサトさんに繋がったと、ある筋は言ったとか言わないとか。
#今日の駄MS
一獲千金を狙わんとXを追うヴァルチャーの1人、ヴェドバ・モルテ。
搭乗機体はジェニスの改造版。その強そうなフォルムのわりにゃ瞬殺、しかも相手はXじゃなくて
どこぞの雑魚というひっどい醜態っぷりを晒してあえなく舞台から消えていきました…合掌…
#確かに戦争は集結した。だが、1人1人の戦争は、まだ終わってはいなかった。.
Xを付け狙った末、同士打ちを始めるヴァルチャー達。
いくらMSパーツが貴重な時代だからって、アーム一本の取り合いでこの大混乱は流石にどうかと。
「ガロード、あなたに、力を…」(ティファ)
「来ます…!」.
「来ます」というから何がくんのかと思ったら、空から本当に電波キター
ティファのこの一言とともに月から放たれたマイクロウェーブとそれを受けて遂に起動した
ガンダムXのサテライトシステム。
そのパワーたるや、周囲のザコMSを瞬時にして一掃するのみならず、その周辺の地形をも
根こそぎ削りとり、なおかつティファの正気までをも奪い去りついでにムンク化させるほど。
ジャミルいわく要因は「彼女は人の心が読めるのだ、死んでいく者達の心もな。まともではいられまい」
らしいけど、これ以外の部分も色々とまともじゃなかったような。
<次回予告>
多くの人の死が、ティファの心にショックを与えた。
ジャミルは鮮やかにティファを奪回すると、ガンダムXとともにガロードを拘束する。
しかし、少年の純情は不屈だった。
「私の愛馬は凶暴です」(シャギア)
第3話:私の愛馬は凶暴です
#ある意味Xの中じゃ一番のオモシロキャラ、フロスト兄弟、登場。
「私の愛馬は凶暴です」(シャギア)
「月は出ているか」に続くX屈指のフェイマス・ワード、キター
Xにおけるライバルキャラの1人、シャギア・フロスト登場。
ナルシスト気取りの風貌と、少し間延びした感じの静かな喋り方が、いい意味での危なさを演出。
彼いわくその凶暴な愛馬の名前はガンダム・ヴァサーゴ。腹部メガソニック砲の攻撃力は圧倒的。
「とんでもない… 私だって働いてますよ。こうして彼女の行方を占いで探してるんです」(シャギア)
で、「呑気なものだ、遊んでいる場合かね」とお偉方に突っ込まれた時の返しがこれと。
外見エレガントなわりに中身は存外ニートかゆとり的なメンタルをお持ちのようで。
「よく見ておけ。やつらもプロだ」(ジャミル)
「こ、これが…ガンダムの戦い…!」(ガロード)
ウィッツ&ロアビィの戦いっぷりを見て、シャアと初遭遇した時のアムロばりに呻くガロード。
ちなみにガンダム・レオパルド見て「あ、ヘビーアームズだ」と思ったのはミーだけじゃない筈。
#ヴァルチャーサイン。.
MS乗りやヴァルチャー達は、特殊な発光弾によって、自らの意志を伝えることが出来る。.
ちなみに今回の黄色は「我が方、攻撃の意志なし。全面降服する」で、
これが赤になると「協力要請」を意味するそう。
「クイーンでビショップを取り、ナイトでクイーンを取る。ナイトフォール。チェック。ふふ…」(オルバ)
で、もう1人のライバルキャラ、オルバ・フロストも登場。
兄貴が陽気な切れキャラなら、こっちは根暗なそれといった感じ。
やおらブツブツと呟いて半笑いしてるところ辺り、悪い意味で危なすぎる。
「捕われの姫君よ。お迎えにあがりました」(オルバ)
「…愛しています。殺したいほど…!」.
深夜に幼女の枕元に立って、ボソリと呟くセリフがこれとは…
まさにザ・HENTAI、変態だー!
<次回予告>
容態が急変したティファを救う為、ジャミルは設備の整ったアルタネィティブ社の再襲撃を考える。
だが、フリーデンのクルー達はティファにこだわる理由を求めた。
ガロードは明かされたジャミルの重い過去に衝撃をうける。
「作戦は一刻を争う!」(ジャミル)
第4話:作戦は一刻を争う!
#1話に続くフリーデンのアルタネィティブ社、再襲撃作戦開始。
…と思いきや、それを先読みしたフロスト兄弟の奇襲が…
「作戦は一刻を争う」(ジャミル)
「かつて戦争があった…」.
作戦に異を唱えるメンバーをだまらせる為、過去の悲劇を語りだすジャミル。
ジャミル自らが自身を「ニュータイプ」と語る下り以外は、ほぼ冒頭ナレーションと同じ。
ちなみにこの人、その大戦のせいで「コクピット恐怖症」らしい。
「やな眼でみやがって… ケッ、身の程知らずがよォ」(ウィッツ)
「身の程知らずか….
ガキん時はみんなそうだろ。自分に出来ることと、自分のやりたいことの区別がない。.
たった1人で世界すら変えられる気もすれば、ちっぽけな自分に苛立つ時もある。.
それがガキの頃… って奴さ」(ロアビィ)
「それにしてもあのヤロウ… いやな眼だったぜ」.
「さらば少年よ、なんてね」.
ウィッツ&ロアビィの傭兵コンビに作戦参加を懇願したら、けんもほろろに断られたのみならず
ウィッツにさんざボコられるガロード。そんな彼に対する評を淡々と述べるロアビィの位置付けは
どことなくカイ・シデン的かも。
「麗しの姫君よ、お助けいたします」(オルバ)
「うまくいったよ… 兄さん…」.
「黄昏れどきか、死ぬには相応しい時間かもしれない…」.
遂にその邪悪な本性を見せ始める恐怖の変態ブラコン男、オルバ・フロスト。
搭乗MSはガンダム・アシュタロン。パワー重視型の可変タイプ。
「月を見ぬまま、地獄に落ちろ」(シャギア)
シャギアのこの一言とともに放たれた絶大無比な破壊力を誇るヴァサーゴのメガソニック砲が
戦いの火蓋を切っておとす。
<次回予告>
フリーデンは謎のフロスト兄弟の猛攻を受け、窮地に陥った。
更に本部のヴァルチャー殲滅作戦が、MAブランディーネの砲撃を連続させる。
ジャミルがガロードのティファの力を借りて、いちかばちかの賭けにでた。
「銃爪(ひきがね)はお前が引け」(ジャミル)
第5話:銃爪はお前が引け
#愉快なヴァルチャー仲間達とともにティファ再奪還作戦、実行。
「しゃらくさい!」(シャギア)
「フン、素人が…!」.
「切り札は最後までとっておくものだよ」.
いちいち様になるセリフを呟きながら、ガロードのXと交戦するシャギア、
てかMS自体の能力はともかくそれを引き出すパイロットの技量があまりに違いすぎ。
「私にもあんな、がむしゃらな頃があった…」(ジャミル)
シャギアとガロードの戦いを見て、かつての若い頃を思い起こすジャミル。
ちょ、もみあげww ウルヴァリンかお前は。
「なにィ、一撃かー!」(ロッソ)
「だから邪魔をするなと言ったのだ」(シャギア)
サザビーの拡散メガ粒子砲ばりな破壊力を持つヴァサーゴのメガソニック砲。
愉快なヴァルチャー仲間達の1人、ロッソはその威力を評してかつてのシャアとほぼ同セリフを叫ぶ。
「ま、アフターサービスってとこ」(ロアビィ)
オルバのアシュタロン、シャギアのヴァサーゴに連係プレイで攻められ、
いわく「メタメタだねぇー」状態なガロードの窮地を救うウィッツ&ロアビィのコンビ。
「照準は私が指示する。銃爪(ひきがね)はお前が引け…!」(ジャミル)
ティファの思念波を感じ取って、耳血だしながらもXの照準を定めるジャミル。
この攻撃によりグランディーネとかいう敵MAを殲滅、結局そのデカい図体は単なるコケ脅しだった模様。
#かくして別れの朝が来た。次の出会いは敵か味方か。.
それとも生きてこの世で会えるのか。知りうる者は誰もいない。.
人々は彼等を禿鷹になぞらえてヴァルチャーと呼んだ。.
しかし彼等もまた戦後の時代を必死で生きる者達であった。
ミッション終了後、それぞれの思うが方向へと散っていく愉快なヴァルチャー仲間達。
そんな彼等ならではの繋がり方をよく示したナレーションだと思う。
<次回予告>
孤独で生きてきたガロードはフリーデンでの集団生活に馴染めず、またティファとの関わりにも自信を失っていた。
その心の焦りが新たな危機を呼ぶ。「不愉快だわ…」(サラ)
第6話:不愉快だわ…
#この回でフリーデンのワーニング音はホワイトベースのそれと同じであることが判明。
「ワクワクするわね。命がけの仕事って」(エニル)
お色気担当はトニヤと見せかけて、実は本命がこのエニルだったという罠?
搭乗MSはドートレスHMC(G3さん御指摘どもです)。
「男の子を喜ばせることなんて、簡単なことよ〜」(トニヤ)
いやいや、表面上はエニルと見せかけて、やはりその実はトニヤなのか?
口紅の付け方をティファにレクチャーするその立ち振るまいはまごうことなきビッチ系。
砲撃を受けた際の「ベロ咬んだ!」も可愛いー
「アンタ、15の頃、なに考えていた?」(テクス)
「生きることだけを考えていた」(ジャミル)
「そうだったな。こっちはまだ戦前だった。豊かな時代でな。たしか初恋もその頃だったかな」.
「相手は軍属の一人娘。所詮は届かぬ高嶺の花だった」.
「その女性は今?」.
「(胸を指して)思い出はココ。当の本人は(上を指して)もっと高いところ。天国だ」.
「…そうか」.
深夜、コーヒーカップを付き合わせつつ語らいあうフリーデンの三十路組。
その片割れ、フリーデン専属医師のテクス・ファーゼンバーグ(36)のガロード分析によると
「あいつ優しくされることに慣れていないようだから…」らしいけど。
「命がけの戦いってのも、いいものね」(エニル)
「勝負が決まる前に、お互い死ぬかもしれないってことよ。分かるゥ〜!?」.
「させるかー!」(ガロード)
エニル駆るドートレスと激突するガロード。
主人公の証たるお約束セリフは出るも、あえなく逃げられての無様を晒す羽目に。
「あの人は、命を賭けているというのに…!」(サラ)
「不愉快だわ!」.
ティファの口紅に難癖つけるフリーデン・オペレータのサラ・タイレル。
前回予告みたときはガロードに対してのセリフかと思ってたけど、よもやティファに向けられたものだとは。
ちなみにここでいう「あの人」はジャミルのこと。あとこの人オバンに見えるけど設定19です。
<次回予告>
自らが招いた取り返しのつかない事態に、ガロードは心を大きく痛めた。
傷ついたティファも彼を思いやる余裕はない。傷心と孤独にさいなまれたガロードは驚くべき行動に出るのであった。
「ガンダム、売るよ!」
第7話:ガンダム、売るよ!
#傷心時の主人公が愛機とともにベースを追ん出る行動習性はもはやガンダムシリーズのお約束?
「好きな子の前でいいカッコしたがるのは、男の子の本能だもん〜」(トニヤ)
まったくもって同意でありますお姉様。
ここ最近、増殖してるといわれる草食なんとかに聞かせてやりたい名セリフ。
「なあ… これから、どうする?」「…なんてね。答えてくれるわきゃねえか」(ガロード)
「まあ、いっか。ちょっと楽しかった気もしたけど、また1人になるだけだもんな」.
「…昔に戻るだけだもんな」「…よし、決めた!」.
つまらないミスを2連発でやらかして、フリーデンを追い出される前に自ら飛び出たガロード。
冗談だとしても語りかけ相手にガンダムを選ぶあたり、さりげなくご傷心の模様。
しかしてその苦悩から導き出された解が「ガンダム、売るよ!」だとは流石に思わなかったけど。
「嘘よ…!」(エニル)
敵味方関係なく手玉に取りまくるエニル姉さんのサービスカットが頻出する回。
言い方がこわエロいとこがまたそそるわー あ、冒頭のシャワーシーンもお見逃しなく。
<次回予告>
フリーデンを捨てたガロードの前に、復讐に燃えるフロスト兄弟が現れる。
時を同じく、エニル・エルとザコット一味は、ガンダムXをおびきだす為に、フリーデン襲撃を決断するのだった。
「あの子、許さない!」(エニル)
第8話:あの子、許さない!
#フロスト兄弟&ザコット一味にゃ目をつけられ頼みのガロードはバックれと、さんざんのフリーデン。
「帰るところ、ないんでしょ?」(エニル)
「待ってる人も、いないんでしょ?」.
「ひとりぼっちは、寂しいものよ…」.
そのお色気に情感までをも織りまぜて、ガロードを落とそうとするエニル。
普通の男なら100パー陥落すると言わざるをえないこの状況、ガロードが耐えられたのは単にお子様だったから?
そのことに気づかず女のプライドをズタズタにされたエニル、復讐を誓ってこう叫ぶ。
「あの子、許さない!」.
彼女を撃退したのち「ひとりぼっちは…」の下りを反復させて「そいつは言えてる…」と呟くガロードを見る限り、
あともうちょっとだったっぽいけど。
「お、前より綺麗になったねェ〜」(ロアビィ)
「…それ、本当ですか?」(サラ)
「からかわないで…」.
「…すみません」.
テクスに「顔きつくなったな」と突っ込まれ、気にしているところへ斜め後方からの追い討ちをくらうサラ。
お肌の曲り角って歳でもないだろうに(19)、お局キャラ全開のせいか、妙にババくさく見えるのは確か。
「大人になるとな。人に言えないことをたくさん抱えて、生きなきゃならん」(テクス)
「気持ちを、分かる… 人の、気持ちを…」(ティファ)
さすが36歳(独身)、セリフの重みが違う。
そのわりにサラへの対応を見る限り、女性へ対しての気遣いは皆無の模様。
偉そうに語るわりにその中身はまるでスカスカ、これが毒男クオリティ。
「再会を祝して、お茶でもどう? もちろん君のおごりでね」(オルバ)
ガロードとの再会を意図的にはたすフロスト兄弟。
「兄さん…」のみがそのレパートリーかと思いきや、オルバってば案外気の利いたセリフも言えたのね。
「お前には、死ぬまでGXに乗ってもらいたいのだ」(シャギア)
「お前達のガンダムを倒し、天国に送る… それが私達兄弟の望みなのでね」.
「私達はまだ誰にも負けたことがない。唯一の例外がこの間の戦いだ」.
「あのままでは、僕達兄弟の美学が許さないんだ」(オルバ)
「だから、お前はガンダムに乗らねばならん!」.
で、本当にガロードとお茶しはじめて何を話すのかと思いきや、よりにもよって「美学論」とは。
兄弟揃って力技全開な上にイっちゃいすぎてて、逆にカッコよす。
まあこの狂いっぷりすら実はブラフなところが、この兄弟の本当にナイスなところなんだけども。
「来るんだ、ガロード」(シャギア)
「僕達の美学のために…」(オルバ)
「行くしかないのか…」(ガロード)
「行くしか、ないんだ!」.
ガロードを釣り出す為、そして自らの美学哲学の為、フリーデンへ攻撃を仕掛けるフロスト兄弟。
その実力を「GXの性能で勝てたのだ。君の実力じゃない」と酷評したわりに、随分とご執着な模様。
<次回予告>
フリーデンに帰還したガンダムXに、フロスト兄弟とザコット一味の総攻撃が迫る。
力を合わせて戦うガロード達ではあったが、ジャミルの不在が災いし、かつてない危機を迎えるのだった。
「巷に雨の降るごとく」(テクス)
第9話:巷に雨の降るごとく
#サテライトキャノン一発で圧倒的不利な戦局をひっくり返したGXのチートっぷりに注目。
「ジャンジャジャーン!.
天下無敵のMS乗り、ガロード・ラン様が、ガンダムXとともに助けに来たぜェー!」(ガロード)
フロスト兄弟とザコット一味の挟撃によりフルボッコ状態なフリーデン。
その窮地を救うべく一番おいしい場面で登場したとはいえ、この調子づきようはちょっと尋常じゃない。
「分かってるわ」(エニル)
「あのあと、後悔したでしょ?」.
「強がるところが可愛いわ」.
「今からでも遅くないわ。貴男の寂しさを埋めてあげてもいいのよ」.
「そんなことない!」「絶対ない!」と全力で否定するも、どこか空回り気味なガロード。
男の心理を見透かしすぎだよエニル姉さん。
「巷に雨の降るごとく。我が心にも雨ぞ降る… ランボーの詩だったか?」(テクス)
「いや、ヴェルレーヌだ」(ジャミル)
このシーンの感想を検索していたら、腐っぽいSSがボロボロ引っ掛かってムンクになりました。
「風を感じていました…」(ティファ)
「秘密、です…!」.
ガロードに口紅を持っている理由を聞かれて、小悪魔な笑顔でさっくり流すティファ。
かないみかの破壊力満点ヴォイスも相まって、床の上をゴロゴロ指数はインフィニティ。
この後に続くナレーションもなかなかだと思うので、まんま記述してみる試み。.
少年はまだ少年のままでいることを選び、少女は少しずつ大人へと変わっていく。.
ガロードは孤独と決別し、ティファは人としての心を取り戻し始めた。.
時は戦後15年。彼等の旅は、今はじまったばかりである。
<次回予告>
その少年は雪に閉ざされた街にいた。名も無き人々の心の支えとして。街を守るおおいなる力として。
その少年の名はカリス・ノーティラス。ジャミルが探し求めていたニュータイプである。
「僕がニュータイプだ」(カリス)
第10話:僕がニュータイプだ
#ティファの予知による最初のニュータイプとの出会い。
さりげなく描写されてるティファ入浴シーンにも注目。
「僕の力でこの愚かな時代を終わらせることが出来るんだ。僕の力で…!」(カリス)
フォートセバーン市町ノモアによって作られた人工ニュータイプ、カリス・ノーティラス。
ショタっぽさ全開のそのヴィジュアルを見て、カトル(W)を少し連想したりも。
「俺、信じてるけど… 超えてみたいんだ…!」(ガロード)
ティファの予言を信じていながら、あえてそれに逆らって出撃するガロード。
ガロードの服の裾を引っ張ってでも止めようとするティファの健気な仕草に注目。
「ガロードは敵と戦っているのではない。アイツはニュータイプという言葉と戦っているんだ」(ジャミル)
負けられないという思いが強すぎるあまり、またもや空回りしているガロードの戦い方を評して。
「そう。僕がニュータイプだ」(カリス)
「まだ僕は手加減をしています」.
「これが… ニュータイプの、力…!?」(ガロード)
「特別な力を持たない人間が、この僕に勝てる筈がないんです!」.
「人々の幸せの為、至福に満ちた世界を築くために、貴男の命を使います」.
「残念ですが現実は残酷です。旧き人類では僕には、勝・て・ま・せ・ん!」.
ビットによるオールレンジ攻撃でガロードのGXを圧倒するカリス。
搭乗MSのベルティゴは前大戦において旧革命軍が作ったニュ−タイプ用の試作機。
<次回予告>
皮肉にも求めていたニュータイプ、カリスはガロードに牙を剥いた。
その戦いの裏で復讐に燃える者達が暗躍する。追いつめられたガロードにジャミルはある決意を固めるのだった。
「何も考えずに走れ!」(ジャミル)